『 真夏の風物2 』 2010画 水彩画―(8)
この間、TVのワイドショーで公園にあるベンチの仕切りは何故あるのかと話題になっていた。
そういえば昔のベンチには仕切りはなかったと思う。
今ではほとんどの公園のベンチにはしっかりした仕切りが付けられているそうだ。最近の風潮
である個人の確立,尊重、個人主義とかいろいろ考えられるようだが、私は一番の理由は次のよう
なことだと思っていた。
それはこの高齢社会で、ベンチの公園で一休みの人が多いのだろう。そこで彼らがドッコイショと
立ち上がる時にその仕切りを掴んで立ち上がるためだろうと思った。
自治体のやさしい思いやり、珍しく粋な計らいだと思っていた。
ところが何と実際は浮浪者がベンチで寝転がったり、寝たりするのを防ぐためだと聞いて驚いた。
どうも何とも役所らしい冷たい発想だと思った。
浮浪者がベンチに寝転がっていて子供たちが利用できないという苦情が親達から寄せられてのこと
だったらしいが自治体としてはもっと違った形の対策があるのではないかと淋しい気持ちがした。
それにしてもこの暑さは何だ。部屋から廊下に一歩出るとむっとした暑さが襲ってくる。
成程今年はクーラーがないと例えクーラー嫌いでも生活できないようだ。
五輪のパリの選手村にはクーラーがないそうだ。最高が30度、最低が15度だそうでなくても大丈夫らしい。
ただこの温度差はあまり日本ではないもので選手たちが夏風邪や寝冷えなどで体調を崩さなければ良いのだが。
30/15度というと50年前位の日本の夏の町中の平均温度だ。コンクリートだらけで緑がなくなったという
事だろうか。古都のパリにそれがまだ残っているのが不思議だ。あの汚いセーヌ河に女性市長が泳いで見せて
いるのが健気だなものだ。
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