まこちゃん日記2

まこちゃんのピンポン日記です。

11月15日 ラーメン三昧―1 ラーメン日和到来!

2024-11-15 10:32:43 | 日記

 

   『 或るお店の味噌ラーメン 』

   こんな日が来るとは思わず、サッポロ軒の味噌ラーメン 

   の写真がないのが残念。駅前のラーメン店のもの。

 

肌寒くなってラーメンが美味そうになって来た。

私は昔から麺類大好きで、田舎で子供の頃は何かあると出前の支那そばが大のご馳走だった。

長じて学生時代は高田馬場のスクールバス乗り場の裏にあったホームラン軒、帰りには渋谷

の恋文横丁のタンメン。厚木にあった流しそうめんも印象的だった。

会社員になってからは出張の度に食べて来た。

札幌のすすき野で味噌ラーメンに出会ってからは、以来ラーメンは味噌に限って来た。

各地の麺類で美味いと思ったのは、名古屋出張の時の新幹線地下街の山本屋本店の

「味噌煮込みうどん」、四国の讃岐うどん、などが印象深い。

 

さてところで、もう50年以上も前になるが東京から茅ヶ崎に越してきて間もなくだったろうか、

或る日、町で岡持ちを持って出前に行く可愛い女性を見掛けた。はて、どこのお店だろうと思った

のがきっかけで「元祖サッポロ軒」を発見した。うちの近所だったのだが、そこの味噌ラーメンは

美味かった。

 

朝、駅へ向かう(7時頃か)時間に店の前を通ると、もう店では店主が一人で仕込みを始めている。

昼からの開店というのにもう始めているのだと驚いたものだ。そして道路にまで秘伝のスープの香り

が漂っていたものだ。

 

仲良くなって知ったのだが、ススキノの料亭の息子さんで、教会の若い娘さんと駆け落ちして上京。

二人して杉並のそば屋に住み込みで何年間か修行して,やがてここ茅ヶ崎に二人で店を開いたという

なかなかの苦労人だったようだ。

親父さんは一徹者で、海水パンツ姿や喫煙者や幼児連れは断られたり、行儀の悪い騒がしい客などは

叱られたりしていたのを思い出す。

 

麺も味噌も当初は札幌から直送していた。ある時私が「あれ!麵が変わったね!」と言ったら「そうです。

分かりましたか。これは地元で作らせてみたのです」なんて会話があって、以来私はラーメン好きの

ラーメン通として認められたようだった。以来親交は続いた。

 

やがて時が過ぎ、親父さんは引退して他人に譲った。その二代目は、麺は同じなのにスープが違う。

店の前を通った時の匂いが違う。二日酔いの朝などには前を通ると気持ちが悪くなる感じだった。

その頃の噂話で聞いたのだが、初代のそのレシピは百万円だったそうだ。

初代はサザンオールスターズ公演の時は桑田さんに頼まれて楽屋に出前もしたし、何人かと連れ立って

お店にも来たもんだと自慢していた。いつも行列ができていたものだ。

 

しかし二代目になったらそんなことも無くなった。何かスープの香りと味が微妙に違うのである。

近所に評判のつけ麺の店が出来てそちらには人が並ぶのが見られたが、サッポロ軒の行列がそちらに

移ったかのようだった。それでも私は懐かしくて時々サッポロ軒へ通っていた。

 

 

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