宮部みゆき 「模倣犯」 より
私はこの言葉を言った登場人物の
「有馬さん」というお爺さんが大好きです。
(有馬の爺さんファンは世の中に結構多いようです)
人間の心の闇を描きながらも、この作品の中には、
市井の人々の機知や勇気を伝えています。
劇場型犯罪の殺人者の大きな嘘と芝居をテーマに
描いた作品だけに「嘘」や「嘘つき」「まがいもの」
「虚飾」への記述が多く、
名セリフが多いのも特徴です。
「嘘の有効期間は短いものです。その嘘が派手であるほどね」
下巻 P651
「もしかしたら、時は満ちかけているのかもしれない。
居眠りしていた神様が、自分が目を離している隙に
とんでもないことをやらかしていた●●の存在に気づいて
よっこらしょと腰をあげたところなのかもしれない」
下巻 P661
「本当のことはどんなに遠くまで捨てにいっても、
帰り道をみつけてちゃんと戻ってくる」
そういえば、
「嘘をつくのは簡単だが、ついた嘘をおぼえているのは難しい」
とよく言われますが、私はこの意見に賛同しています。
だからめんどうくさがりやの私は、
あまり嘘はつかないようにしています。
それにおぼえている労力の方が大変だし、
罪の意識で眠れなくなったら身体にも悪いし、
信用低下したら仕事に打撃を与えるし・・・。
嘘って、すごく割があわないと思えるのです。

![]() | 模倣犯〈上〉 |
宮部 みゆき | |
小学館 |
私はこの言葉を言った登場人物の
「有馬さん」というお爺さんが大好きです。
(有馬の爺さんファンは世の中に結構多いようです)
人間の心の闇を描きながらも、この作品の中には、
市井の人々の機知や勇気を伝えています。
劇場型犯罪の殺人者の大きな嘘と芝居をテーマに
描いた作品だけに「嘘」や「嘘つき」「まがいもの」
「虚飾」への記述が多く、
名セリフが多いのも特徴です。
「嘘の有効期間は短いものです。その嘘が派手であるほどね」
下巻 P651
「もしかしたら、時は満ちかけているのかもしれない。
居眠りしていた神様が、自分が目を離している隙に
とんでもないことをやらかしていた●●の存在に気づいて
よっこらしょと腰をあげたところなのかもしれない」
下巻 P661
「本当のことはどんなに遠くまで捨てにいっても、
帰り道をみつけてちゃんと戻ってくる」
そういえば、
「嘘をつくのは簡単だが、ついた嘘をおぼえているのは難しい」
とよく言われますが、私はこの意見に賛同しています。
だからめんどうくさがりやの私は、
あまり嘘はつかないようにしています。
それにおぼえている労力の方が大変だし、
罪の意識で眠れなくなったら身体にも悪いし、
信用低下したら仕事に打撃を与えるし・・・。
嘘って、すごく割があわないと思えるのです。
