風吹くままに

温泉県に暮らすマリの日常

高森和子 「母の言いぶん」

2020-01-04 23:29:50 | 
「おしん」の再放送を見ている。
佐賀編は、際立つエピソードの一つだ。高森和子さんの嫁には厳しく嫁に出した娘には超甘の姑は、憎たらしいっらありゃしなかった。
よくぞあの役を引き受けた!と拍手。
その高森和子さんの名を図書館で見付けた。
「母の言いぶん」。
母との二人暮らしを思い出してのエッセイだ。
明治生まれの気っぷのいいお母さん。大阪弁での母娘のやり取りが漫才のようで楽しい。

けれど、そのお母さんが、ボケていく。
「私の頭どうかなってる」
「お金が盗まれたんよ。○○が、盗んだんよ(姉の名)」
わかっていても「違うでしょ」と言ってしまう。
そんな自分に落ち込む高森さん。

最初は、笑っていた私も、おかあさんがボケ始めてからは、身に詰まされた。
私の母も、そして自分も、そうならないとは限らない。
正直しんどかった。
でも、読んでよかった。
そこに心があるから。

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4 コメント

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Unknown (gmind)
2020-01-05 06:49:07
「母の言いぶん」が面白そう。機会があったら読んでみます。

ワタシも昨年は認知症関係を2冊ほど読みました。
「脳科学者の母が、認知症になる/恩蔵絢子」
「認知症がやってきた! /酒井章子」です。

「認知症がやってきた! /酒井章子」は、映画「徘徊 ママリン87歳の夏」にもなりましたし、サイトもあります。徘徊で3000キロも歩くのをついていくのはしんどそうです。

ボケリン・ママリンの観察日記 https://asayosan.exblog.jp/
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Unknown (オカン)
2020-01-05 07:11:05
恍惚の人が映画になったりして認知症が世間の話題になり始めたね。
この本は発売されて図書館に入った頃に読みましたけど、まだ身につまされるということなく、話題の本を読みました、的な感じしかなかったと思い起こしました。
でもね、この頃私が危ない気がする。
シュレッダーに指を持ってかれるなんて、
考えられないもの。
父方の祖母は3ヶ月だけど認知で寝たきりになりましたしね。

Gmindさん、宮本輝の本を3巻まで借りてきました。
ブログを参考にさせてもらってま〜す。
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Unknown (maritosi1152)
2020-01-05 21:37:54
gmindさんへ
「母の言いぶん」たまたま「おしん」つながりで読んだので、もし認知症になるとわかっていたら読まなかったかもしれません。ちょっとち父の事とダブって拒否反応があるのです。
それほど父の事は、キツかった。
もし心に余裕ができたら「ママリン」読んでみます。
紹介ありがとうございます。
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Unknown (maritosi1152)
2020-01-05 21:48:54
オカンさんへ
この本のこと全く知らなかった。
話題になったのね。
私はこの年齢になったからこそ、読んで「いい!」と、思えた気がするの。
当時読んでも「ふ~ん」だわ、きっと。
やっぱり自分が自分でなくなるのは、怖い。
極力回りに迷惑かけたくないのに、こればかりは、自分でどうにもならんのがねぇ。

オカンさん、時にはウッカリもあるわよ。薬、よい薬と、思ってね。
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