昨日は立場が逆転することについて
つらつら書いたので、今度は安定・平和について書いてみました。
平和〜というと、やはり政治によって作り出すイメージがあります。
政治の実権を持つ権力者次第って感じですね。
しかし、いかなる賢者も権力を持てばおかしくなり
「三年でバカになる」と言われます。
良きリーダーであり続けることは非常に難しい。
そして、世の中を乱すのは、権力者自身であることが多い。
そんな中、良いリーダーを育てる書物、帝王学に関する本で貞観政要という本があります。
中国の唐という時代に生きた、
太宗という立派な王様の言行録です。
太宗の立派なポイント
・臣下の直言を喜んで受け入れ、臣下が進言しやすい状態を作るよう気を配る。
(必ず温顔で接して臣下の意見を聞くなど)
・臣下も太宗に応えて、普通なら言いにくいこともどんどん太宗に進言(太宗は真面目にその話を聞く)
・質素倹約を奨励し、太宗だけでなく大臣レベルの役職者も(贅沢しようとすればできるのにも関わらず)質素な生活をする。
→そうしたこともあり国民は豊かに暮らしたということみたいです。
●臣下の進言をなぜよく聞く?
人は皆、他人の欠点や非違行為はすぐ気がつくが、自分のことはわからない。
だから、人からの進言をちゃんと受け入れて
自分の悪い所を人から正してもらう姿勢が大切。
部下にズバズバ意見を言わせていても、
時と共に進言が少なくなってきたら、「最近、皆あんまり言って来なくなってないか?」と気づいて、臣下の考えてることを引き出そうとする太宗の人柄は、本当に立派だと思うし、たぶん「こんな人がリーダーだったらスゲーな」と、感じました。
●質素倹約はなぜ必要?
人間には虚栄心がある
虚栄心の充足だけは限度がない
「虚」は実体がない
実体が無いために無限に膨張しうる。
権力者が虚栄心に取り憑かれたら、
それこそ国を滅ぼしてしまう。
「嗜欲喜怒の情は、賢愚皆同じ」
欲望の持ち方は、賢者も、そうでないものも同じ。
しかし、賢者はよくこれを節制して、
度が過ぎないようにし、
愚者はこれを欲しいままにして、
多くのものを失う。
太宗も、その臣下も、それをよく理解し
節制して国をよく治めたというお話。
太宗の娘の嫁入り支度が贅沢であるということまで臣下に諫められてるシーンもあるそうです笑
なんかリアル。
国を治めるのも、
自分自身を治める事からはじまってるんすね。
平和は我が内にあり。
あと、人を見極める見方
「六正・六邪」の参考URLを
自分のためにのっけておきます。