歌うようにゆるやかに(andante cantabile)

マイペースで歌を歌い続けようっと☆

想像するだけで・・・・

2013-03-12 21:39:34 | 家庭・子ども
4月から4回生になる長女。
一般の学生さんとは異なりますが
いよいよ就活がはじまりました。
春休み中もイベントがいろいろとひらかれています。

いろんな会場をのぞいては
たくさんの資料やらなにやらもらって帰ってきます。

ある小冊子に目がとまりました。

『災害医療の裏側にある看護』という記事で
震災後、災害医療現場で活躍する医師や看護師の姿は
目にすることが多かったのですが
病棟での看護や後方支援の看護はどのような
状態だったのかが紹介されていました。

園内唯一の病院としてI巻赤十字病院では
「全てを受け入れる」と方針が示され、
その瞬間から院内は不夜城と化しました。

ちょうど3月ということで
新人の看護師さんたちは
べテランでも経験したことがないような
混乱状態の現場に送り出されました。

必死に先輩の後を追う新人さんたちの懸命な姿に
師長さんは申し訳なさが一杯だったとか。

最前線チームは「ここがつぶれたら病院が止まる」
と落ち着いて目の前の命と向き合っていたそうです。


またT北大学病院は後方支援に徹し、絶対に最前線の
病院を疲弊させないようにと対策本部が置かれました。

ひとりの看護師さんは出先で被災し
中学校の避難所に向かいました。
そこで他の人にできないことが出来るという気持ちが湧き、
「看護師です」と名乗りでました。
保健室にあったもので、けが人の傷の処置をしたり
衛生管理のために擦式アルコールを集めて使用をよびかけたり・・・

でも事情を知った方が「あなたは大学病院へ帰らなくては。
何人もの患者さんを助けることができるのだから」と
65キロもの瓦礫の中を送ってくださったそうです。

病院では物資が足りないので、あらゆる工夫がなされたとか。

想像するだけで心がふるえてきます。
どれだけ過酷な現場だったのだろうかと。

自分がどんな状況に置かれていても、
『今いる場所でできることが必ずある』。


この言葉は看護の現場だけではないですよね。
胸に刻みたいと思います。
コメント
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