日光東照宮の話しを書いたところで、
この初夏に訪れた”もう一つの東照宮・久能山”のことを。
「清水の家」の現場に通っているうちに、
行ってみようと思っていた久能山。
現場も終わる頃になって、
漸く行く事ができました。
奇しくも、家康御鎮座400年の年。
山の上にあるのに、
現在のメインアクセスは日本平からのロープウェイなので、
下ってアプローチする感じになります。
地図だけ見ていると高低差が解りにくいので、
ちょっと奇妙な感覚。
ロープウェイが着くのは楼門の下。
社殿まで、100段ほどの階段を上がります。
緑に埋もれた境内、振り返れば駿河湾。
素晴らしいロケーション。
日光と比べると控え目に見えますが、
「さすが東照宮」という意匠。
社殿から更に奥に進んだ所にあるのが、家康の神廟。
境内全体は富士山に軸泉が向いていているのに、
廟は西を向いています。
ロープウェイでのアプローチだと、
参道の途中からになってしまうわけですが、
久能山体験の半分は、その下にあるとも言えます。
海岸沿いから”つづら折り”に登る表参道の石段。
ロープウェイが無かった頃は、
このルートしか無かったわけですから、
なにかと大変だったと思われます。
社殿までの石段の数、1159段。
こちらが一ノ門。
ここからの海の眺めがすばらしいです。
石段で上がってきた方が、断然感動できると思います。
体力と時間のある方は、こちらがお薦め。
時代を感じる石段も良い。
さて、この久能山、家康が最初に葬られた場所ですが、
日光東照宮との位置関係が興味深いことでも知られています。
久能山の境内は、富士山の方角に軸線を合わせて建てられており、
その久能山から富士山の頂上を通過した線と、
江戸から北極星の方向に引いた線の交点に日光があります。
更に、久能山から真西に線を延ばすと、
家康の生母 於大の方が子授け祈願をおこなった三河の鳳来寺、
更に先の岡崎の大樹寺は徳川家の菩提寺、
更に先には崇伝の寺である南禅寺金地院があると言います。
スゴい!
いろいろと謎もある家康の廟に関する話。
その一端に触れられて面白かったです。
足場が外れました。
外壁の色も木部の塗装色も好い感じになりました。
(ワンパターンと言われそうですが‥)
内装材も全て決まりました。
部屋数が多いので、内部の工事には
まだ暫く時間が掛かりそうですが、
一段落というところです。