秩父の中心部から、車で約1時間。
林業の最前線、伐倒・集材の現場に連れて行っていただきました。
車のすれ違えない林道を走り、
照明の無いトンネルをくぐり、やって来たその現場。
この急斜面で、仕事をするのですから、
日本の林業は大変です。
単純に登り下りすることすら困難に見えます。
今回は、仮設のロープウエイの様な集材装置を使って、
伐り出した木を吊るして運ぶ「架線集材」の現場を
見学させていただきました。
急峻な山では重機を入れる事ができないため、
こうして集材するわけですね。
急斜面の下の方で切った木を、
集材線を使って運び上げる作業をしていました。
大きな現場では、km単位の距離でワイヤーを張るそうで、
準備するだけでも大変な仕事です。
数名のチームを組み、無線で指示を出しながら作業します。
運んだ木は、この”プロセッサー”という自走式の多機能重機で処理します。
枝払い・測尺・玉切り・積込みや土場整理まで1台でこなす高性能マシン。
ネット動画では見たことがありましたが、
実際に見ると、その仕事ぶりに感心します。
この機械が出来てから、山の仕事は一気に効率アップしたそうです。
この通り、現場で定尺の丸太に加工してから、工場へ運搬します。
写真中央右を通っているのが、集材線。
実際に見ないと、なかなかイメージ出来ない仕事ですが、
こうして人目に触れない山奥で、毎日木が伐られ、また植えられと
数十年単位で循環しているわけですね。
ある程度、人数がまとまり、タイミングが合えば、
見学させていただけると思います。
お薦め!
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