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新たな中東情勢はイラン。

2019-11-13 23:42:55 | 国内国際情勢

2010年代の石油利権を巡る争いがシリアのゴラン高原に関わるものばかりだったものだから、余り話題

にも上らなかったが、米国の反対を押し切ってでも核兵器の開発と所有を進める中東の国イランのフゼ

スタン州で530億バレルに上る新たな油田が発見されたと発表された。なんともホルムズ海峡でタンカー

が機雷被害を受けて、サウジアラビアをドローンで攻撃したと疑いがかけられているイランで大油田の発

見のニュースはイランが今現在抱える幾つかの国際情勢を理解するには十分な内容だと思った。 

シリアのゴラン高原の石油利権を巡る争いでは先ず米国ベンガジ大使館が襲撃され、シリア国内ではサリ

ンの使用をアサド政権側が使用したのか自由シリア軍が使用したのかさえも結論着ける事が出来ずに有耶

無耶になってしまい、そのままISILが中東地域で猛威を振るう展開になった。 状況証拠ばかりですが色

々と揃い過ぎている。CIAは既に使い物にならない組織になって米国を失敗に導いてしまう癖がついた。

 

イランとしてはシリアの二の舞にならないように軍事的に強くなって米国からの不可侵が絶対条件になる。

シリアは軍事の後ろ盾をロシアに依存したが思うように成果を得なかった。でもイランは知っているロシア

は経済が弱体化して頼りにならないことを。だからこそ自国での防衛能力を高めようとしている。今後米国

がどう出るのか非常に気になる。核を所持しているかもしれない地域との争いに果たして米国がどれほどの

実力を見せるだろうか。いっその事トランプ大統領はイランの油田を無視する事が出来るだろうか。もしも

ロックフェラー財団が今でも化石燃料ビジネスに投資を続けていたならば、今回のイランの油田発見にはど

れ程のビジネスを見出しただろうか。 米国対イランは本格化すると実に世界情勢が不味いものになってし

まうが原油価格を上昇させるには良いかもしれない。

ホルムズ海洋では自国籍のタンカーが起爆攻撃に遭うなど我慢することが多い日本ですが、米国の同盟国

としてイランの問題に及ぶ時に八方美人が仇になるだろう。ある意味一番信用できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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