難航すると思われた米中貿易協議が原則合意に達した事を受けて週明けの11月4日のNY市場でダウ平均
株価は史上最高値をつけた。 2020年の大統領選を前にトランプ大統領が経済面で好印象を見せている。
TPPによる貿易関係を構築しようとしたオバマ政権時代のヒラリークリントンとは大きな違いだった。
ヒラリーは既に2020年の大統領選に不出馬を表明しているのでもう関係は無いかもしれないが、2016年
の大統領選挙の時に誰がここまでトランプが政界で大健闘を果たすと予想できただろうか。全くの大差
が出てしまった二人だ。かつてはヒラリー支持であった人も今では考えを変えているかもしれない。
ここまでトランプ大統領が活躍できた要因にある一つの幸運があるからだ。それは原油価格の下落により
大きく打撃を受けたロシア経済の綻びにある。さらには2018年ロシアW杯があり、プーチン大統領が忙しく
て米国の相手をしてられない現状がある。これが米国のトランプ大統領を自由にさせているばかりでなく
米中貿易摩擦でロシアが米国寄りに成らざる負えない切実な情勢になっている。ロシアは成長を続ける中
国をいつの間にか抑える事が出来なくなってしまった。そこまで中国は偉大な国になってしまった。
日本は強引に成長路線を突き進む中国の習近平政権を国家的な暴走と言って嘲笑うことが出来なくなって
しまった。中国を成長を遂げた大国として日本は外交を考え直す必要が出て来た。それが出来なければ日
本もロシアと同様に2020年の東京五輪の後にでも中国に飲み込まれ泣きを見ることになるだろう。
今現在香港でデモの衝突が激化している中で日本がどちらにも加担出来ないのはそうした実情があるから
で、安易に中国が悪いとは言えない。後々中国の後に回るかもしれない日本の様子見が続く。