【私の、この2か月】
私は、今年の2月以来ブログに新型コロナの問題について書いてきました。前回は6月13日でしたので、2か月以上経ちました。 私には、今年・幼稚園と小学校に入った孫がいるのですが、7月から通園/登校が始まったと思ったら、直ぐに夏休みに入って、小学校は今日現在まだ休みです。
大阪で私が管理している小さな賃貸マンションの住人は、事務職の方がいないためか?余りコロナの影響を受けなかった様で、毎日・普通に働いています。 住人の一人が「まだ十万円振り込まれない」と嘆いていましたが、7月の下旬に入ったそうです。 緊急事態宣言が出ていた頃は、大きなゴミ(水屋、マット、布団、家電製品・・・)を夜中に車で運んで来て、捨てて行くので対応に追われました。 現在は少なくなりました。
【公表数値の留意点】
日本も”やっと”PCR検査の能力をアップさせてきましたが、諸外国に比べると桁違いの少なさです。 未だに、日本感染症研究所が邪魔をするので、PCR検査数を増やせない様です。7月末の能力は「32,000件/日」だそうです。 (自分で検査を受けようとすると、2~3万円掛かるようです。)
『NHK 特設サイト 新型コロナウイルス』を推奨します。死者数、重症者数及びPCR検査数の日々の変化を公表しています。 特に、重症者数の増加に着目する必要が有ります。(各データの集計日が、何故かずれているので、留意が必要です。)
PCR検査数が増えているので、当然、新規感染者数が増加します。 感染が確認されても軽症の人は、自宅療養かホテル等に隔離して治療を受けています。 これらの軽症者と重症者を合算して『現在感染者数』として、マスコミが公表している様です。 (私は、この数値は国民の不安を煽るだけで、意味の無い数字だと思います。)
(法律 :感染症法) 1998年に感染症法が制定されました。『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』で検索すると、無料で読めます。関連する、『感染症法施行令』と『感染症法施行規則』が有り、更に厚労省の『感染症発生動向調査事業実施要綱』が有ります。長文の上に、4点を突き合わせる必要が有るので、完全に理解/把握している人は、日本に何人もいないと私は思います。努力して!勉強して!この法律の専門家になっても、仕事にありつけるのか?疑問です。
感染症法は、感染症患者が発生した場合に都道府県知事が行わなければならない事は規定していますが、感染者の義務については『第44条の3(感染を防止するための協力)』の規定だけの様で、罰則は有りません。今回の新型コロナより毒性が強い感染症が将来発生する恐れが有ります。 私は、「感染者の義務と違反者への罰則を規定する必要が有る」と思います。
【都道府県知事の責任】
前述の様に、感染症法では感染症対策は都道府県知事が行う事になっています。好い加減な人間を知事に選んでは駄目なのです! 現在の大阪府の知事は立派ですが、1995年~99年は故・横山ノック氏でした。今・考えるとゾッとします。
感染症が発生すると保健所が重要な働きをする事になっていますが、国と地方公共団体に金が無くなってきたので保健所の予算を削減し、保健所の数を半分程に減らしています。 今回の新型コロナ対策で保健所の職員は過重労働になってしまいました。
★★★ 分かった事 ★★★
【日本の死者数は少ない】
日本は高齢者の割合が高いですが、新型コロナウイルスによる死者数は欧米諸国に比べて。非常に少ないと言えます。
私は、「安倍政権が頑張ったから死者数が少ないのだ!」とは決して言えないと思っています。医療関係者達が頑張ってくれた事が大きく寄与していると思いますが、それ以外にも何か要因が有りそうです。
【老人や持病の有る人の死亡率は高い】
新型コロナウイルスによる死者の平均年齢は『79歳』だと言う記事が有りました。 2019年の我が国の平均寿命は女性≒87歳、男性≒81歳です。 新型コロナによる死者の平均年齢が平均寿命より低い『79歳』ですから、若くても持病の有る人が少し亡くなっている様に思われます。
【感染しても発病しない人も多いい様です!】
PCR検査で陽性の結果になっても、自覚症状の無い人が多いい様です。
厄介な事に、自覚症状が無くても、他人を感染させる恐れが有る様です。 その為に、3密の状態ではマスクの着用が必要で、体面での談笑は避けるべきなのです。
【人が密集しただけでは感染しない!】
政府は『3密(密閉、密集、密接)』を避ける様に盛んに広報しましたが、謝りだった事が明確になって来ました。 人が集まって『口角泡を飛ばす』様な状態が最も感染し易いのです。
私も予想外でしたが、満員電車やパチンコ店は比較的安全な場所だったのです。隣の人と話しながらパチンコする人は皆無に近いと思います。満員電車では大声で喋る人を殆ど見掛けませんが、日中・四人掛けの席で喋り続ける御婦人達は、今でもいます。
電車では座席を回転させて体面して座ってはいけません! 話をする時は、体面しないで横を向いて話をしましょう! 相手の顔を見ないで、小さな声で話しましょう!・・・
今のところ、空気感染の恐れは少ない様なので、『3密』防止に拘らないで、効果が有り、実効性の高い「留意点をまとめた広報」を出すべきです。
【ウイルスが変異している】
新型コロナウイルスは変異しています。 報道機関によって、「S型、K型、G型の3系統」と「S型、V型、G型の3系統」が使用されています。K型とV型は同じタイプだと私は見ています。 最近日本で広がっているのは新タイプの様です。
韓国はウイルスの遺伝子の塩基配列を調査して、「韓国内で何時・どのタイプが流行していたか。 現在は伝播力が強いGH型だ」と公表しています。 日本感染症研究所も同様の調査をしていると推察しますが、何故か?公表してい無い様です。
S型 :中国で最初に広まったタイプ。弱毒性・・・日本に最初に入って来たタイプ。
K型 :S型が変異→K型へ。 弱毒性 2020年1月頃から流行
G型 :中国の武漢に蔓延したタイプ→アメリカやイタリアに広がった。 毒性が強い
日本型 :8月8日付けの読売新聞によると、日本で変異したタイプが、6月以来日本国内で広まっている様です。 特徴は今のところ公表されていません。
【PCR検査体制が整わない理由】
日本でPCR検査体制が整わない理由は、8月21日付けのハーバー・ビジネス・オンライン『PCR検査を阻む「感染症利権」と安倍総理の政策センスのなさ<『ドキュメント感染症利権』著者・山岡淳一郎氏』に要領良くまとめられています。 この記事は、『月刊日本2020年9月号』でも読める様です。
★★★ まだ不明な点 ★★★
【有効なワクチンが出来るのか?】
ワクチンは、先ず動物を使って安全性を確認して→人に投与する「第1相」から「第3相」の三段階の試験を行って→全ての試験に合格して、初めて安全で有効であると証明された事になります。 現時点では、第3相試験が完了した新型コロナ用のワクチンは存在していません。
ロシアのプーチン大統領は、「第1相と第2相の試験に合格してので、第3相試験を省略して接種を開始する」と発表しました。第1相と第2相試験の結果は国際的に公表してい無い様ですから、プーチンは博打の様な決断をした事になります。吉と出るか?凶と出るか? とても、日本は真似できない決断です。
第1相から第3相試験を従来のルールで実施すると、時間が掛かり過ぎますから、(プーチンのやり方は論外ですが、)「有る程度・試験を簡略化して結論を出さざるを得ない」と私は見ています。 ワクチン・メーカーが独断で簡略化を決めて、死者が出るなどの問題が発生すると、現在のルールではワクチンメーカーが責任を負わなければなりません。従って、早期に国産ワクチンを完成させるためには、政治的な決断をして、「簡略化した試験のルールを定め、ワクチン・メーカーに免責特権を与える」等々・しないと、国際的開発競争には勝てません。
私は、橋下徹氏の様な方が総理大臣にならない限り、ワクチンの開発に「思い切った政治的決断をする事は出来ない」と考えています。 最近・政府は、「欧米のワクチン開発を支援し、免責特権を付与して、完成したら日本に優先的に供給して貰う」交渉をしています。 現在の政治家の力量を考えると、(残念ですが)最良の手段だと私は思います。
第1相試験 :動物を使って安全性を確認した薬やワクチンを、健康な人に投与して安全性/薬やワクチンの量/効果を確認する試験。
第2相試験 :比較的少数の治験者から始めて、人数を増やして行きます。薬やワクチンの量や投与回数も増やしていきます。 第2相試験で、適切な投与量、投与回数、投与間隔などの知見を得ます。
第3相試験 :多くの人に、薬やワクチンを投与して安全性と効果を確認する(最終段階の)試験。
【何故・日本の死者数/重症者数は少ないのか?】
「欧米諸国に比べると、日本の死者数と重症者数は顕著に少ない」と言えます。「将来の新・新型コロナウイルス対策の為に、原因/理由を科学的に把握しておく必要が有る」と私は考えます。 (日本感染症研究所に任せたら、科学的調査は難しい様に思います。)
NHKのデータを見ると、8月になって死者数と重症者数は少し増加して来ている様に見えます。 当面は、注意深く見守る必要が有ります。 然し、「まだ、緊急事態宣言を再発令する段階ではない」と私は思っています。
★★★ 私の考え方 ★★★
【医療崩壊が起きない範囲で経済活動すべき!】
「医療スタッフの労働状況と集中治療室(ICU)に余裕を残した範囲内で、経済活動を続けることが必要だ」と私は考えています。 同様の考え方をしたコメンテーター達が、最近はマスコミの主流になって来ています。 (春先頃に、「新型コロナはインフルエンザと同程度だから、恐れる事は無い」と言っていた、老医者はTVで見掛け無くなりました。お元気なんでしょうか?)
【新型コロナとの長期戦】
有効なワクチンが何時入手出来るのか?明確になっていません。従って、新型コロナとの長期戦を覚悟する必要が有ります。 「今まで、安倍政権は頓珍漢なコロナ対策をして来ましたが、官邸のスタッフを総入れ替えして、他国に誇れる対応をして欲しい」と切望しています。
① 各都道府県で重症者用のベッド数と集中治療室(ICU)数を正確に把握して、日々、それらの使用数/空き数を公表する。 警報を出す基準と緊急事態宣言を再発令する基準を設けておく。
② 軽症者を隔離する施設の容量と使用状況を、日々・公表する。
③ 医療スタッフの労働状態を調査して、過重労働になる恐れが出てきたら警報を出し、更に悪化したら緊急事態宣言を再発令する。
★★★ 心配な点 ★★★
【某居酒屋の状況】
私は大阪で小さなマンションの管理をしています。そこの直ぐ近くに、(東京だったら100席は置けそうな広い)七、八十席ほどの居酒屋が有ります。最近までは、席の半数に客が座れない様に工夫して営業していましたが、8月の中旬頃から制限無しの営業に戻りました。
覗いて見たら満席で、どの席も大いに盛り上がって大声で喋りながら飲んでいました。これでは集団感染は避けられそうに有りません。
早急に法律を改定して、全ての店に『赤外線体温計』の所有を義務化して、「入店時に体温を計測させるぐらいの事はすべきだ!」と思います。 政府が、「○○歳の方、持病の有る方はご遠慮下さい!」と言う様なポスターを作って、飲み屋などの入り口に貼って貰うのはどうでしょうか?!
(赤外線体温計) 上記マンションの近辺に、少し広いプライベートブランドの靴屋が有るのですが、そこは入店時に赤外線体温計でチェックし、マスク着用を義務付けています。居酒屋は見習うべきだと思います。(amazonで赤外線体温計は数千円~1万円ほどで売っています。)
(マスクを着けて飲む) 数日前に、「飲み屋でマスクをして飲んだら、集団感染しない!」と言う記事が有りました。ブラックジョークか?と思ったら、大真面目の様でした。 皆さんは、どう思われますか?
【町工場】
前述のマンションの近くに、町工場が沢山有ります。 コロナ対策が話題になっても、多くの工場は(マスクをして)操業していました。 7月頃からマスクを着けないで働いている所が増えて来ています。 工場の大半では冷房してい無いので、マスクをして働くのは辛いと思いますが!
町工場では結構・老人も働いているので、集中治療室(ICU)に余裕が無くなってきたら、高齢の工員に(国が)給料補償をして休暇を取って貰う様にしたらどうでしょうか?!
【タクシー】
夕方・商店街を歩いていると、マスクをしていない・既に赤い顔をした四人組の男性が歩道に立って、大声を出して楽しそうに話していました。 流しのタクシーを止めて、四人が乗り込んだので、啞然としました。
一人がウイルスを撒き散らしたら、狭いタクシーの中では感染は必定です。高齢のタクシー運転手が感染し、亡くなる様な事になったら、彼等は犯罪者です。
前に乗った客がタクシイーの中に残したウイルスで、後に乗車した客が感染する恐れは無いのでしょうか? 国立感染症研究所は、こんなケースも研究しているのでしょうか?
【Go To キャンペーン】
東京に住んでいる長男夫婦は孫を連れて、毎年・3回・帰省してくれます。 今年のゴールデンウィークは帰省出来なかったし、『Go To トラベル』が7月22日から始まったので、長男夫婦はお盆に帰省する考えだった様です。 七歳の孫が、「ジージとバーバに移したらいけないから、帰らない!」と言ったそうです。安倍政権のスタックより、孫の方が賢いと思いました。
1兆6794億円も掛けてGo To キャンペーンをする様ですが、役人はキメ細かい対策/配慮をして、「この程度の感染者数は許容するが、それ以上感染者が出たら、僕は腹を切る」くらいの覚悟をもって、決断して欲しいです。
『アベノマスク』は笑い話の提供と、税金の無駄遣いで済みましたが、Go To キャンペーンは余程工夫しないと、人命に関わる可能性が有り、医療スタッフを酷使する事になるかも知れません。 万一、医療崩壊が起こる様な事態になったら、世論は沸騰し、官僚の責任は免れ無いのでは?!
私は、今年の2月以来ブログに新型コロナの問題について書いてきました。前回は6月13日でしたので、2か月以上経ちました。 私には、今年・幼稚園と小学校に入った孫がいるのですが、7月から通園/登校が始まったと思ったら、直ぐに夏休みに入って、小学校は今日現在まだ休みです。
大阪で私が管理している小さな賃貸マンションの住人は、事務職の方がいないためか?余りコロナの影響を受けなかった様で、毎日・普通に働いています。 住人の一人が「まだ十万円振り込まれない」と嘆いていましたが、7月の下旬に入ったそうです。 緊急事態宣言が出ていた頃は、大きなゴミ(水屋、マット、布団、家電製品・・・)を夜中に車で運んで来て、捨てて行くので対応に追われました。 現在は少なくなりました。
【公表数値の留意点】
日本も”やっと”PCR検査の能力をアップさせてきましたが、諸外国に比べると桁違いの少なさです。 未だに、日本感染症研究所が邪魔をするので、PCR検査数を増やせない様です。7月末の能力は「32,000件/日」だそうです。 (自分で検査を受けようとすると、2~3万円掛かるようです。)
『NHK 特設サイト 新型コロナウイルス』を推奨します。死者数、重症者数及びPCR検査数の日々の変化を公表しています。 特に、重症者数の増加に着目する必要が有ります。(各データの集計日が、何故かずれているので、留意が必要です。)
PCR検査数が増えているので、当然、新規感染者数が増加します。 感染が確認されても軽症の人は、自宅療養かホテル等に隔離して治療を受けています。 これらの軽症者と重症者を合算して『現在感染者数』として、マスコミが公表している様です。 (私は、この数値は国民の不安を煽るだけで、意味の無い数字だと思います。)
(法律 :感染症法) 1998年に感染症法が制定されました。『感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律』で検索すると、無料で読めます。関連する、『感染症法施行令』と『感染症法施行規則』が有り、更に厚労省の『感染症発生動向調査事業実施要綱』が有ります。長文の上に、4点を突き合わせる必要が有るので、完全に理解/把握している人は、日本に何人もいないと私は思います。努力して!勉強して!この法律の専門家になっても、仕事にありつけるのか?疑問です。
感染症法は、感染症患者が発生した場合に都道府県知事が行わなければならない事は規定していますが、感染者の義務については『第44条の3(感染を防止するための協力)』の規定だけの様で、罰則は有りません。今回の新型コロナより毒性が強い感染症が将来発生する恐れが有ります。 私は、「感染者の義務と違反者への罰則を規定する必要が有る」と思います。
【都道府県知事の責任】
前述の様に、感染症法では感染症対策は都道府県知事が行う事になっています。好い加減な人間を知事に選んでは駄目なのです! 現在の大阪府の知事は立派ですが、1995年~99年は故・横山ノック氏でした。今・考えるとゾッとします。
感染症が発生すると保健所が重要な働きをする事になっていますが、国と地方公共団体に金が無くなってきたので保健所の予算を削減し、保健所の数を半分程に減らしています。 今回の新型コロナ対策で保健所の職員は過重労働になってしまいました。
★★★ 分かった事 ★★★
【日本の死者数は少ない】
日本は高齢者の割合が高いですが、新型コロナウイルスによる死者数は欧米諸国に比べて。非常に少ないと言えます。
私は、「安倍政権が頑張ったから死者数が少ないのだ!」とは決して言えないと思っています。医療関係者達が頑張ってくれた事が大きく寄与していると思いますが、それ以外にも何か要因が有りそうです。
【老人や持病の有る人の死亡率は高い】
新型コロナウイルスによる死者の平均年齢は『79歳』だと言う記事が有りました。 2019年の我が国の平均寿命は女性≒87歳、男性≒81歳です。 新型コロナによる死者の平均年齢が平均寿命より低い『79歳』ですから、若くても持病の有る人が少し亡くなっている様に思われます。
【感染しても発病しない人も多いい様です!】
PCR検査で陽性の結果になっても、自覚症状の無い人が多いい様です。
厄介な事に、自覚症状が無くても、他人を感染させる恐れが有る様です。 その為に、3密の状態ではマスクの着用が必要で、体面での談笑は避けるべきなのです。
【人が密集しただけでは感染しない!】
政府は『3密(密閉、密集、密接)』を避ける様に盛んに広報しましたが、謝りだった事が明確になって来ました。 人が集まって『口角泡を飛ばす』様な状態が最も感染し易いのです。
私も予想外でしたが、満員電車やパチンコ店は比較的安全な場所だったのです。隣の人と話しながらパチンコする人は皆無に近いと思います。満員電車では大声で喋る人を殆ど見掛けませんが、日中・四人掛けの席で喋り続ける御婦人達は、今でもいます。
電車では座席を回転させて体面して座ってはいけません! 話をする時は、体面しないで横を向いて話をしましょう! 相手の顔を見ないで、小さな声で話しましょう!・・・
今のところ、空気感染の恐れは少ない様なので、『3密』防止に拘らないで、効果が有り、実効性の高い「留意点をまとめた広報」を出すべきです。
【ウイルスが変異している】
新型コロナウイルスは変異しています。 報道機関によって、「S型、K型、G型の3系統」と「S型、V型、G型の3系統」が使用されています。K型とV型は同じタイプだと私は見ています。 最近日本で広がっているのは新タイプの様です。
韓国はウイルスの遺伝子の塩基配列を調査して、「韓国内で何時・どのタイプが流行していたか。 現在は伝播力が強いGH型だ」と公表しています。 日本感染症研究所も同様の調査をしていると推察しますが、何故か?公表してい無い様です。
S型 :中国で最初に広まったタイプ。弱毒性・・・日本に最初に入って来たタイプ。
K型 :S型が変異→K型へ。 弱毒性 2020年1月頃から流行
G型 :中国の武漢に蔓延したタイプ→アメリカやイタリアに広がった。 毒性が強い
日本型 :8月8日付けの読売新聞によると、日本で変異したタイプが、6月以来日本国内で広まっている様です。 特徴は今のところ公表されていません。
【PCR検査体制が整わない理由】
日本でPCR検査体制が整わない理由は、8月21日付けのハーバー・ビジネス・オンライン『PCR検査を阻む「感染症利権」と安倍総理の政策センスのなさ<『ドキュメント感染症利権』著者・山岡淳一郎氏』に要領良くまとめられています。 この記事は、『月刊日本2020年9月号』でも読める様です。
★★★ まだ不明な点 ★★★
【有効なワクチンが出来るのか?】
ワクチンは、先ず動物を使って安全性を確認して→人に投与する「第1相」から「第3相」の三段階の試験を行って→全ての試験に合格して、初めて安全で有効であると証明された事になります。 現時点では、第3相試験が完了した新型コロナ用のワクチンは存在していません。
ロシアのプーチン大統領は、「第1相と第2相の試験に合格してので、第3相試験を省略して接種を開始する」と発表しました。第1相と第2相試験の結果は国際的に公表してい無い様ですから、プーチンは博打の様な決断をした事になります。吉と出るか?凶と出るか? とても、日本は真似できない決断です。
第1相から第3相試験を従来のルールで実施すると、時間が掛かり過ぎますから、(プーチンのやり方は論外ですが、)「有る程度・試験を簡略化して結論を出さざるを得ない」と私は見ています。 ワクチン・メーカーが独断で簡略化を決めて、死者が出るなどの問題が発生すると、現在のルールではワクチンメーカーが責任を負わなければなりません。従って、早期に国産ワクチンを完成させるためには、政治的な決断をして、「簡略化した試験のルールを定め、ワクチン・メーカーに免責特権を与える」等々・しないと、国際的開発競争には勝てません。
私は、橋下徹氏の様な方が総理大臣にならない限り、ワクチンの開発に「思い切った政治的決断をする事は出来ない」と考えています。 最近・政府は、「欧米のワクチン開発を支援し、免責特権を付与して、完成したら日本に優先的に供給して貰う」交渉をしています。 現在の政治家の力量を考えると、(残念ですが)最良の手段だと私は思います。
第1相試験 :動物を使って安全性を確認した薬やワクチンを、健康な人に投与して安全性/薬やワクチンの量/効果を確認する試験。
第2相試験 :比較的少数の治験者から始めて、人数を増やして行きます。薬やワクチンの量や投与回数も増やしていきます。 第2相試験で、適切な投与量、投与回数、投与間隔などの知見を得ます。
第3相試験 :多くの人に、薬やワクチンを投与して安全性と効果を確認する(最終段階の)試験。
【何故・日本の死者数/重症者数は少ないのか?】
「欧米諸国に比べると、日本の死者数と重症者数は顕著に少ない」と言えます。「将来の新・新型コロナウイルス対策の為に、原因/理由を科学的に把握しておく必要が有る」と私は考えます。 (日本感染症研究所に任せたら、科学的調査は難しい様に思います。)
NHKのデータを見ると、8月になって死者数と重症者数は少し増加して来ている様に見えます。 当面は、注意深く見守る必要が有ります。 然し、「まだ、緊急事態宣言を再発令する段階ではない」と私は思っています。
★★★ 私の考え方 ★★★
【医療崩壊が起きない範囲で経済活動すべき!】
「医療スタッフの労働状況と集中治療室(ICU)に余裕を残した範囲内で、経済活動を続けることが必要だ」と私は考えています。 同様の考え方をしたコメンテーター達が、最近はマスコミの主流になって来ています。 (春先頃に、「新型コロナはインフルエンザと同程度だから、恐れる事は無い」と言っていた、老医者はTVで見掛け無くなりました。お元気なんでしょうか?)
【新型コロナとの長期戦】
有効なワクチンが何時入手出来るのか?明確になっていません。従って、新型コロナとの長期戦を覚悟する必要が有ります。 「今まで、安倍政権は頓珍漢なコロナ対策をして来ましたが、官邸のスタッフを総入れ替えして、他国に誇れる対応をして欲しい」と切望しています。
① 各都道府県で重症者用のベッド数と集中治療室(ICU)数を正確に把握して、日々、それらの使用数/空き数を公表する。 警報を出す基準と緊急事態宣言を再発令する基準を設けておく。
② 軽症者を隔離する施設の容量と使用状況を、日々・公表する。
③ 医療スタッフの労働状態を調査して、過重労働になる恐れが出てきたら警報を出し、更に悪化したら緊急事態宣言を再発令する。
★★★ 心配な点 ★★★
【某居酒屋の状況】
私は大阪で小さなマンションの管理をしています。そこの直ぐ近くに、(東京だったら100席は置けそうな広い)七、八十席ほどの居酒屋が有ります。最近までは、席の半数に客が座れない様に工夫して営業していましたが、8月の中旬頃から制限無しの営業に戻りました。
覗いて見たら満席で、どの席も大いに盛り上がって大声で喋りながら飲んでいました。これでは集団感染は避けられそうに有りません。
早急に法律を改定して、全ての店に『赤外線体温計』の所有を義務化して、「入店時に体温を計測させるぐらいの事はすべきだ!」と思います。 政府が、「○○歳の方、持病の有る方はご遠慮下さい!」と言う様なポスターを作って、飲み屋などの入り口に貼って貰うのはどうでしょうか?!
(赤外線体温計) 上記マンションの近辺に、少し広いプライベートブランドの靴屋が有るのですが、そこは入店時に赤外線体温計でチェックし、マスク着用を義務付けています。居酒屋は見習うべきだと思います。(amazonで赤外線体温計は数千円~1万円ほどで売っています。)
(マスクを着けて飲む) 数日前に、「飲み屋でマスクをして飲んだら、集団感染しない!」と言う記事が有りました。ブラックジョークか?と思ったら、大真面目の様でした。 皆さんは、どう思われますか?
【町工場】
前述のマンションの近くに、町工場が沢山有ります。 コロナ対策が話題になっても、多くの工場は(マスクをして)操業していました。 7月頃からマスクを着けないで働いている所が増えて来ています。 工場の大半では冷房してい無いので、マスクをして働くのは辛いと思いますが!
町工場では結構・老人も働いているので、集中治療室(ICU)に余裕が無くなってきたら、高齢の工員に(国が)給料補償をして休暇を取って貰う様にしたらどうでしょうか?!
【タクシー】
夕方・商店街を歩いていると、マスクをしていない・既に赤い顔をした四人組の男性が歩道に立って、大声を出して楽しそうに話していました。 流しのタクシーを止めて、四人が乗り込んだので、啞然としました。
一人がウイルスを撒き散らしたら、狭いタクシーの中では感染は必定です。高齢のタクシー運転手が感染し、亡くなる様な事になったら、彼等は犯罪者です。
前に乗った客がタクシイーの中に残したウイルスで、後に乗車した客が感染する恐れは無いのでしょうか? 国立感染症研究所は、こんなケースも研究しているのでしょうか?
【Go To キャンペーン】
東京に住んでいる長男夫婦は孫を連れて、毎年・3回・帰省してくれます。 今年のゴールデンウィークは帰省出来なかったし、『Go To トラベル』が7月22日から始まったので、長男夫婦はお盆に帰省する考えだった様です。 七歳の孫が、「ジージとバーバに移したらいけないから、帰らない!」と言ったそうです。安倍政権のスタックより、孫の方が賢いと思いました。
1兆6794億円も掛けてGo To キャンペーンをする様ですが、役人はキメ細かい対策/配慮をして、「この程度の感染者数は許容するが、それ以上感染者が出たら、僕は腹を切る」くらいの覚悟をもって、決断して欲しいです。
『アベノマスク』は笑い話の提供と、税金の無駄遣いで済みましたが、Go To キャンペーンは余程工夫しないと、人命に関わる可能性が有り、医療スタッフを酷使する事になるかも知れません。 万一、医療崩壊が起こる様な事態になったら、世論は沸騰し、官僚の責任は免れ無いのでは?!