【はじめに】
左派系の人達や日弁連は、「憲法9条の遵守と核兵器反対」を呪文の様に毎日唱えておけば、日本は二度と核攻撃されないと考えている様です。
核兵器を所有する覇権主義国が現在でも存在しています。ウクライナ戦争からロシアは、隙あらば身勝手な理由をでっち上げて核兵器を持たない国に侵攻すると考えるべきです。北海道には米軍の通信所が有るだけです。アメリカが参戦しないと判断したら、ロシア軍は北海道に攻めてくると考えるべきです。
今回と次回は、核兵器が拡散してしまった恐ろしい世界の現状について書きます。
【大量破壊兵器】
オウム真理教は、化学兵器の一種『サリン』と『VXガス』の製造に成功し、生物兵器の『ボツリヌス菌』と『炭疽菌』を開発しようとしていました。オウム真理教は、貧しい小国やイスラム国(ISIL)の様なテロ集団でも、化学兵器と生物兵器を製造出来る事を教えてくれました。 (金正男氏はVXガスを顔に塗られて暗殺されました。従って、北朝鮮はVXガスを製造出来るのです。)
CIA、MI6、モサドでも化学兵器や生物兵器の製造場所や保管場所を特定するのは至難の業だと思います。 万一使用された場合の対策/方法を準備しておく必要が有ります。
・・・ 大量破壊兵器 ・・・
❶ 生物兵器
❷ 化学兵器 :第一次世界大戦で多量に使用されました。
❸ 核兵器
❹ 放射能兵器
・・・ 大量破壊兵器等に関する条約 ・・・
① ジュネーブ条約 :1886年に発効
② 生物兵器禁止条約(BWC) :1975年に発効 ・・・条約に違反していないか?を検証する方法については全く規定が無い! 有名無実な条約です。
③ 化学兵器禁止条約(CWC) :1997年に発効
◎ 化学兵器禁止機関(OPCW) :1997年にオランダのハーグに設置されました。 化学兵器の査察を行うのが使命です。
【核兵器に関する条約】
20世紀に入って「戦争で一般市民を殺戮してはいけない」と言う考え方が広まって来ていたと思われますが、核兵器は「一般市民を多量に殺して、相手の国が戦意を喪失する事を狙う兵器」です。
第二次世界大戦後に、アメリカとソビエト連邦が競争して多量の核兵器を製造しました。 ほぼ全人類を殺せる数の核兵器を備蓄する状態になったので、製造競争を続ける意味が無くなりました。
ウクライナは核兵器をロシアに返しましたが、ロシアはウクライナ戦争で「核兵器を使用するぞ!」と恫喝しています。 核兵器を保有する国が、持たない国で使用する事と、核兵器の使用を仄めかして脅迫する事を禁止する条約が必要だと私は考えています。プーチン大統領やメドヴェージェフ氏を国際司法裁判所で罰せられる条約を作るべきです。
プルトニュウム爆弾に使用されるプルトニュウムは、原発を運転すると得られます。 原発の年間発電量からプルトニュウムの生産量が計算出来ます。国際原子力機関(IAEA)がプルトニュウムの生産量と保管量をチェックして、「プルトニュウム爆弾を製造していないか?」監視しています。
① 核兵器不拡散条約(NPT) :1970年に発効 ・・・国連の常任理事国(5ヶ国)以外には核兵器の保有を認めないと言う条約。日本も署名しています。
② 核兵器禁止条約(TPNW) :2021年に発効 ・・・日本は不参加
③ 包括的核実験禁止条約(CTBT) :現在まだ未発効 ・・・日本は1997年に批准
◎ 国際原子力機関(IAEA) :1957年に設立
【核兵器保有国】
国連の常任理事国(5ヶ国)だけが、核兵器不拡散条約(NPT)で核兵器の保有が認められています。 NPTで認められていなくても、核兵器を開発した国が4ヶ国も有ります。
原子炉を稼働させればプルトニュウムを手に入れる事が可能です。原子力委員会のデータによると、2018年時点で原発を保有する国は『31ヶ国』で、原発を計画中の国が『9ヶ国』有ります。 これ以上、核保有国が増えない事を私は願っています。
以下の記事の出典 :世界平和拠点ひろしま 『世界の核兵器保有数(2023年1月時点)』
・・・ 核兵器不拡散条約(NPT)で認めている核兵器保有国 ・・・
❶ アメリカ :配備=1,770、貯蔵=1,938 ・・・水素爆弾を所有している。
❷ ロシア :配備=1,674、貯蔵=2,815 ・・・水素爆弾を所有している。
❸ 中国 :配備=0、貯蔵=410 ・・・水素爆弾を所有している。
❹ イギリス :配備=120、貯蔵=105 ・・・水素爆弾を所有している。
❺ フランス :配備=280、貯蔵=10 ・・・水素爆弾を所有している。
・・・ NPTで認められていない核兵器保有国 ・・・
❻ 北朝鮮 :配備=0、貯蔵=30 ・・・2016年に水素爆弾の実験に成功したと発表。
❼ インド :配備=0、貯蔵=164
❽ パキスタン :配備=0、貯蔵=170
❾ イスラエル :配備=0、貯蔵=90
● 世界合計 :配備=3,844、貯蔵=5,732
・・・ 核兵器開発中の国 ・・・
❿ イラン :ロシアの援助で100万kWの原子力発電所を建設し、2011年から運転しています。 更に、原発建設計画を進めています。
・・・ 核兵器を開発しているのでは?と疑われている国 ・・・
⓫ シリア :1991年に中国が研究用小型原子炉(30kW)を提供しましたが、イスラエルが破壊しました。 現在も原子力発電所は持っていません。
⓬ ミャンマー :原子力発電所は持っていません。
【核兵器を廃棄した国】
アフリカ大陸で唯一の核保有国だった南アフリカは1993年に廃棄しました。 その経緯は後日書きます。
下記の②~④の3ヶ国は、ソビエト連邦の一部で、ソビエトの核兵器が配備されていました。 1991年にソビエト連邦が崩壊した時に独立しました。 その後、3ヶ国に有った核兵器はロシアに返却されました。
昨年(2023年)、ロシアはベラルーシに核兵器を持ち込みました。 ベラルーシには核兵器を使用する権限は与えられていない様です。ロシアの狙いは理解出来ませんが、「ベラルーシに核兵器を保管して置けば、多分ヨーロッパ諸国を脅せる」と思っているのでしょう!?
・・・ 核兵器を廃棄した国 ・・・
① 南アフリカ
② ウクライナ
③ ベラルーシ
④ カザフスタン
【核シェアリング】
「西ドイツに何時からアメリカが核兵器を持ち込んだのか?」は分かりませんが、核兵器を搭載出来る爆撃機をアメリカは1950年頃に西ドイツに配備していた様です。
ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーに、アメリカの核爆弾・『B61-3』と『B61-4』が配備されており、数は各国・15発です。 いざと言う時は、各国が保有する戦闘機『F-16』か爆撃機『PA-200』に搭載されます。 ・・・これが『核シェアリング』です。
『B61-3』と『B61-4』は威力を調節する機構が付いています。『B61-3』は0.3~1.7kt、『B61-4』は0.3~5ktの範囲で調節出来ます。 最近、アメリカ製ステルス戦闘機『F-35A』に『B61-12』が搭載可能になったと報じられました。『B61-12』の出力は0.3~50ktです。ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーは『F-35A』を所有していますから、近い将来『B61-12』に置き換えると予想しています。 (因みに、広島に投下された原爆の威力は『15kt』でした。)
イタリアにアメリカ軍のアヴィアーノ空軍基地が有り、そこにも核爆弾が20発保管されており、この核爆弾の使用はアメリカ軍が行います。
トルコにアメリカ軍のインジルリク空軍基地があり、そこに核爆弾が保管されています。 いざという時には、トルコはアメリカ軍に核攻撃してもらう事になります。
・・・ アメリカの核を共有する国 ・・・
❶ ドイツ :15発
❷ イタリア :15発
❸ オランダ :15発
❹ ベルギー :15発
❺ トルコ :20発
・・・ 核シェアリングを止めた国 ・・・
① カナダ :~1984年まで核シェアリング
② ギリシャ :~2001年まで核シェアリング
左派系の人達や日弁連は、「憲法9条の遵守と核兵器反対」を呪文の様に毎日唱えておけば、日本は二度と核攻撃されないと考えている様です。
核兵器を所有する覇権主義国が現在でも存在しています。ウクライナ戦争からロシアは、隙あらば身勝手な理由をでっち上げて核兵器を持たない国に侵攻すると考えるべきです。北海道には米軍の通信所が有るだけです。アメリカが参戦しないと判断したら、ロシア軍は北海道に攻めてくると考えるべきです。
今回と次回は、核兵器が拡散してしまった恐ろしい世界の現状について書きます。
【大量破壊兵器】
オウム真理教は、化学兵器の一種『サリン』と『VXガス』の製造に成功し、生物兵器の『ボツリヌス菌』と『炭疽菌』を開発しようとしていました。オウム真理教は、貧しい小国やイスラム国(ISIL)の様なテロ集団でも、化学兵器と生物兵器を製造出来る事を教えてくれました。 (金正男氏はVXガスを顔に塗られて暗殺されました。従って、北朝鮮はVXガスを製造出来るのです。)
CIA、MI6、モサドでも化学兵器や生物兵器の製造場所や保管場所を特定するのは至難の業だと思います。 万一使用された場合の対策/方法を準備しておく必要が有ります。
・・・ 大量破壊兵器 ・・・
❶ 生物兵器
❷ 化学兵器 :第一次世界大戦で多量に使用されました。
❸ 核兵器
❹ 放射能兵器
・・・ 大量破壊兵器等に関する条約 ・・・
① ジュネーブ条約 :1886年に発効
② 生物兵器禁止条約(BWC) :1975年に発効 ・・・条約に違反していないか?を検証する方法については全く規定が無い! 有名無実な条約です。
③ 化学兵器禁止条約(CWC) :1997年に発効
◎ 化学兵器禁止機関(OPCW) :1997年にオランダのハーグに設置されました。 化学兵器の査察を行うのが使命です。
【核兵器に関する条約】
20世紀に入って「戦争で一般市民を殺戮してはいけない」と言う考え方が広まって来ていたと思われますが、核兵器は「一般市民を多量に殺して、相手の国が戦意を喪失する事を狙う兵器」です。
第二次世界大戦後に、アメリカとソビエト連邦が競争して多量の核兵器を製造しました。 ほぼ全人類を殺せる数の核兵器を備蓄する状態になったので、製造競争を続ける意味が無くなりました。
ウクライナは核兵器をロシアに返しましたが、ロシアはウクライナ戦争で「核兵器を使用するぞ!」と恫喝しています。 核兵器を保有する国が、持たない国で使用する事と、核兵器の使用を仄めかして脅迫する事を禁止する条約が必要だと私は考えています。プーチン大統領やメドヴェージェフ氏を国際司法裁判所で罰せられる条約を作るべきです。
プルトニュウム爆弾に使用されるプルトニュウムは、原発を運転すると得られます。 原発の年間発電量からプルトニュウムの生産量が計算出来ます。国際原子力機関(IAEA)がプルトニュウムの生産量と保管量をチェックして、「プルトニュウム爆弾を製造していないか?」監視しています。
① 核兵器不拡散条約(NPT) :1970年に発効 ・・・国連の常任理事国(5ヶ国)以外には核兵器の保有を認めないと言う条約。日本も署名しています。
② 核兵器禁止条約(TPNW) :2021年に発効 ・・・日本は不参加
③ 包括的核実験禁止条約(CTBT) :現在まだ未発効 ・・・日本は1997年に批准
◎ 国際原子力機関(IAEA) :1957年に設立
【核兵器保有国】
国連の常任理事国(5ヶ国)だけが、核兵器不拡散条約(NPT)で核兵器の保有が認められています。 NPTで認められていなくても、核兵器を開発した国が4ヶ国も有ります。
原子炉を稼働させればプルトニュウムを手に入れる事が可能です。原子力委員会のデータによると、2018年時点で原発を保有する国は『31ヶ国』で、原発を計画中の国が『9ヶ国』有ります。 これ以上、核保有国が増えない事を私は願っています。
以下の記事の出典 :世界平和拠点ひろしま 『世界の核兵器保有数(2023年1月時点)』
・・・ 核兵器不拡散条約(NPT)で認めている核兵器保有国 ・・・
❶ アメリカ :配備=1,770、貯蔵=1,938 ・・・水素爆弾を所有している。
❷ ロシア :配備=1,674、貯蔵=2,815 ・・・水素爆弾を所有している。
❸ 中国 :配備=0、貯蔵=410 ・・・水素爆弾を所有している。
❹ イギリス :配備=120、貯蔵=105 ・・・水素爆弾を所有している。
❺ フランス :配備=280、貯蔵=10 ・・・水素爆弾を所有している。
・・・ NPTで認められていない核兵器保有国 ・・・
❻ 北朝鮮 :配備=0、貯蔵=30 ・・・2016年に水素爆弾の実験に成功したと発表。
❼ インド :配備=0、貯蔵=164
❽ パキスタン :配備=0、貯蔵=170
❾ イスラエル :配備=0、貯蔵=90
● 世界合計 :配備=3,844、貯蔵=5,732
・・・ 核兵器開発中の国 ・・・
❿ イラン :ロシアの援助で100万kWの原子力発電所を建設し、2011年から運転しています。 更に、原発建設計画を進めています。
・・・ 核兵器を開発しているのでは?と疑われている国 ・・・
⓫ シリア :1991年に中国が研究用小型原子炉(30kW)を提供しましたが、イスラエルが破壊しました。 現在も原子力発電所は持っていません。
⓬ ミャンマー :原子力発電所は持っていません。
【核兵器を廃棄した国】
アフリカ大陸で唯一の核保有国だった南アフリカは1993年に廃棄しました。 その経緯は後日書きます。
下記の②~④の3ヶ国は、ソビエト連邦の一部で、ソビエトの核兵器が配備されていました。 1991年にソビエト連邦が崩壊した時に独立しました。 その後、3ヶ国に有った核兵器はロシアに返却されました。
昨年(2023年)、ロシアはベラルーシに核兵器を持ち込みました。 ベラルーシには核兵器を使用する権限は与えられていない様です。ロシアの狙いは理解出来ませんが、「ベラルーシに核兵器を保管して置けば、多分ヨーロッパ諸国を脅せる」と思っているのでしょう!?
・・・ 核兵器を廃棄した国 ・・・
① 南アフリカ
② ウクライナ
③ ベラルーシ
④ カザフスタン
【核シェアリング】
「西ドイツに何時からアメリカが核兵器を持ち込んだのか?」は分かりませんが、核兵器を搭載出来る爆撃機をアメリカは1950年頃に西ドイツに配備していた様です。
ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーに、アメリカの核爆弾・『B61-3』と『B61-4』が配備されており、数は各国・15発です。 いざと言う時は、各国が保有する戦闘機『F-16』か爆撃機『PA-200』に搭載されます。 ・・・これが『核シェアリング』です。
『B61-3』と『B61-4』は威力を調節する機構が付いています。『B61-3』は0.3~1.7kt、『B61-4』は0.3~5ktの範囲で調節出来ます。 最近、アメリカ製ステルス戦闘機『F-35A』に『B61-12』が搭載可能になったと報じられました。『B61-12』の出力は0.3~50ktです。ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーは『F-35A』を所有していますから、近い将来『B61-12』に置き換えると予想しています。 (因みに、広島に投下された原爆の威力は『15kt』でした。)
イタリアにアメリカ軍のアヴィアーノ空軍基地が有り、そこにも核爆弾が20発保管されており、この核爆弾の使用はアメリカ軍が行います。
トルコにアメリカ軍のインジルリク空軍基地があり、そこに核爆弾が保管されています。 いざという時には、トルコはアメリカ軍に核攻撃してもらう事になります。
・・・ アメリカの核を共有する国 ・・・
❶ ドイツ :15発
❷ イタリア :15発
❸ オランダ :15発
❹ ベルギー :15発
❺ トルコ :20発
・・・ 核シェアリングを止めた国 ・・・
① カナダ :~1984年まで核シェアリング
② ギリシャ :~2001年まで核シェアリング