これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

安倍政権のコロナ対策の不思議

2020-04-18 13:29:34 | 政治
 今回は、政府の今までのコロナウイルス対策で不思議に思う事を列記します。政府を批判する記事が、3月の中旬頃から、ドンドン増えて来ています。建設的な提案も増えてきていますが、安倍政権は今の所・耳を貸そうとはしません。 このままで、大丈夫だと思われますか?

【小田原評定】
 安倍政権の為体(ていたらく)を見ていると、私は1590年の小田原評定と対比してしまいます。当時の北条家の当主は、若干28歳ほどの北条氏直です。北条家では重役達の合議で事を決めていました。毎月2回・重役達が集まる会議の事を「小田原評定」と称していた様です。 1590年に北条氏が秀吉に攻められた時、籠城だ!決戦だ!降伏だ!種々の意見が出て結論が出なかったので、江戸時代になって「何時までやっても結論が出ない会議」の意味で「小田原評定」が使われる様になりました。

 国家の存亡が掛かる重大事件に直面していると言う点で、安倍氏と氏直は同じです。氏直は決戦しないで「降伏」を選択し、一万石程の大名になって、明治になるまで北条家は続きました。 安倍氏は、「多少の犠牲者は出るだろうが、コロナウイルスは何れは収まるから、籠城していよう!」と考えている様にみえます。 私は、「今こそ決戦に臨まないと、近い内に降伏して、誰かに席を譲らざるを得なくなる」と見ています。

【不思議① :要請ですます】
 安倍総理は、罰則も補償も無い『要請』でコロナウイルスの難局を乗り越えるつもりの様です。安倍総理は「昭恵夫人以上に人の言う事を聞かない”へそ曲がり”の人間は、日本にはいないから、要請したら従ってくれる」と考えている様に見受けられます。

 「世の中には、昭恵夫人以上の人が沢山います。そんな人は、単に要請しても罰則がなかったら従ってくれません。厳しい罰則を設けても守らない人がいるから、警察が必要なんです。 昭恵夫人は悪意の無い、持て囃やされるのが大好きな天真爛漫なお嬢さん育ちの方です」と、私は安部氏にアドバイスしてあげたい。

【不思議② :布製マスク】
 一所帯に布製マスクを2枚配布すると、真顔で安倍総理が発表するのを聞いて、私は思わず笑ってしまいました。子供の頃は、どの家でも布製マスクを作っていました。(使い捨てマスクは売っていなかったのです。) 姉達も私の妻も作れます。(多分・私も作れます。) 先日、妻は孫達のために、可愛い模様がプリントされた布で小さな布製マスクを作りました。

 針に糸を通す簡単な道具を売っていますから、年老いて目が少し不自由になった人でも針仕事が出来る時代です。次男の嫁さんは器用なので教えなくても作れるでしょう。 長男の嫁さんは、勉強一筋で育った様ですが、頭が良いので見本が有ったら作れると思います。昭恵夫人や麻生ちか子夫人には無理かも知れませんが、そんな人は特殊です。

 官僚の誰かが、安倍総理を笑いものにしたくて、布製マスクの配布を提案したと推察します。法律には触れませんが、そんな腹黒い役人は即刻左遷すべきです。 (440億円も浪費する事になりますから、笑い話では済まされません。)

(余談) 中学校を卒業して家を出る時、母が「針と糸のセット」を買って来て、ボタンの付け方と簡単な繕いの仕方を教えてくれました。貰ったセットは今でも持っています。

【不思議③ :真水の投入】
 先進国の中で唯一日本だけはデフレに苦しんでいます。コロナウイルス対策で国債を多量に発行してもインフレを恐れる心配は有りません。1931年の世界恐慌の時に高橋是清がやった様に、日銀に直接国債を購入させる『非常手段』を採用すべきです。財政法第5条では、国会が承認したら、日銀の直接購入は可能です。幸いにも、今は国会開催中です。

 チマチマ事をやっても、効果は期待出来ません。 今後落ち込むと予想される経済を『V字回復』させるためには、ドント多量の真水を撒く事が肝要です。何で?やらないのでしょうか?!

 トランプ大統領は4月13日から、大人・1人1200ドル、17歳以下の子供には500ドルを銀行振り込みか、小切手で渡すそうです。 FRB(連邦準備制度)は、非常にリスクの高いジャンク債(くず債、ハイイールド債)まで買って、市中に金を回すと発表しました。 (アメリカが早すぎるのか?日本が遅すぎるのか?)

(財政法第5条) :すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。 (国は、日銀に利息を払う必要は有りません。)

【不思議④ :おしゃべり大臣】
 コロナ対策大臣に『おしゃべり大臣」』と揶揄されていた、西村康稔氏を起用しました。ウイルスとの戦いを通産省出身者に担当させるのは、「どういう考えなのか?」サッパリ分かりません。「経済に支障が出ない範囲で、コロナ対策は適当にやってくれ」と言う意味でしょうか?

 西村氏は3月6日にコロナ対策大臣に就任したので、もう1か月以上経ちます。 本当にコロナ対策大臣らしい仕事をしているのでしょうか? 貴方が頑張ったら、何人かの命を救う事が出来るかも知れません。 画期的な仕事をしたら、後世に名前を残すことが出来ます。是非とも頑張って下さい!

(余談) ”おしゃべり”は一種の病気だと思います。昔・200室くらいの大きな社宅に住んでいた時、30歳ほどの人事部の社員(A氏)がいました。昇格、転勤などは2週間前に内示が出る事になっていたのですが、人事部で決定されると直ぐにA氏は奥さんに話してしまうのです。奥さんは、自慢げに社宅の奥さん達に喋るので、「貴方、転勤する事になっているわよ!」と旦那達に伝わってしまいました。社内で色々問題になったので、上司からA氏は厳重に注意されたと想像しましたが、”おしゃべり病”は治りませんでした。  ”おしゃべり”な人を大臣にするのは、機密保持の観点から極めて危険です。

【不思議⑤ :情報の一元化】
 「コロナ対策大臣が情報を集約して、公表する」と私は考えていましたが、感染者数、死者数は相変わらず厚生労働省の担当です。LINEによる健康調査もそうです。 厚生労働省のコロナ関係の部署を、コロナ対策大臣が直接指揮しているのでしょうか? 西村氏には、権限、金、十分なスタッフが与えられているのでしょうか?

 普通に考えると、コロナ対策大臣が情報を収集して「問題の深刻さ? 現在のやり方で良いのか? 新しい対策が必要か?・・・」などなど、検討すべきだと思います。

【木村もりよ氏の功罪】
 元厚生労働省医系技官だった木村もりよ(盛世)氏の主張は、「信頼性の低いPCR検査は、医療崩壊を防ぐために無暗にすべきでは無い。感染しても症状が出なくて、自力で回復する人が多いいから、そんな人は自宅で療養すべきである。」

 横軸を月日(時間)、縦軸をその日に分かった感染者数のグラフを作ったとします。韓国の文大統領は、「PCR検査を出来るだけ沢山行って、陽性が出たら自覚症状の無い人も隔離したり入院させて、感染が広がるのを極力抑える」政策を採用しました。このやり方だと、早い段階でグラフに大きな山が出来ます。 韓国は木村氏の説とは異なり、山の頂上に達した時に医療崩壊は起こりませんでした。 そして、現在は感染は抑えられている様に見受けられます。 今の所・韓国と台湾は、世界で最も成功した国だと私は見ています。

 今更言っても詮無いことですが、木村氏の考え方(やり方)は感染が始まる初期段階では”誤り”です。 初期段階では、感染者数が少なかったので、PCR検査で感染者数を確認して隔離/治療すれば医療崩壊にはならず、何よりも国民に危機感を持たせる事が出来たと思います。 (韓国が”木村説の誤り”を証明しました。)

 安倍政権は、木村氏の考え方に近い「経済活動は従来通りにして、PCR検査は最小限に抑え、感染は自然の成り行きにまかせる。」と言う政策でした。幸いにも3月25日頃までは日本では感染は抑えられていました。 然し、4月17日時点の感染者数は9,167人(死者148人)にまで増加しています。回復者は1,012人ですから、8,155人が治療を受けている事になります。

 現在、病床にどれだけの余裕が残っているのか?公表されていませんが、今・韓国の様に徹底的なPCR検査をしたら、軽症の感染者が多数確認され、(病床は不足するので)自宅療養を強いられると思われます。 軽症者でも他人を感染させる恐れが有る様ですから、軽症者の自宅療養は、感染の抑制には大きな効果が期待出来ます。 国民全体に外出を控える呼び掛けをする前に、軽症者を特定して”半強制的”に外出を禁止すべきだったのです。 この面でも、木村氏の考え方は”誤り”だと思います。 私がコロナ対策大臣のスタッフだったら、軽症者の自宅療養を支援する事を考えます。 例えば、毎日電話して、必要な品物(食糧品に拘らず、漫画本、エロ本、DVD・・・)を玄関先まで運ぶ体制を構築します。

 以前、高齢の御用学者と思われる医者がテレビで、「新型コロナウイルスはインフルエンザ程度だから恐れる必要はない」と言っていました。 インフルエンザが近年抑えられているのは、多くの国民が自費でワクチン接種を受けたり、抗体を持っている人がいて、感染の防波堤になっているからです。 新型コロナウイルスにはワクチンが有りません。 放置したら爆発的に感染が広がり、高齢者が死亡するのは目に見えています。 医者の端くれなのに、「よくもそんな事が言えるな!?}と思いました。

 木村氏は、「時間稼ぎをしている間に、仮設を含めた入院施設の拡充、医療用のマスクや防御服、PCR検査キット、薬、人口呼吸器などの増産をして、ピーク時に医療崩壊が起きない様にすべきだ」と言外に匂わせていたと、私は勝手に思っていました。 木村氏は厚生労働省の勤務経験が有るので、厚生労働省には鈍感で愚鈍な役人が多いい事を知っているはずです。 何故?はっきりと言わないのでしょうか?!

 木村氏は、新型コロナウイルス抗体検査を大々的に実施して、「抗体保有者には働いてもらいましょう!」、「抗体保有者の割合が有る値になったら、緊急事態宣言を停止しましょう!」と主張されています。 新型コロナウイルス抗体検査キットが多量に入手出来るのなら、試験的にやるべきだと考えます。 木村氏は、何故か?キットの生産数/入手可能数/備蓄数については言及していません。 国内ではクラボウが販売している様ですが、中国からの輸入品の様です。 どんなに良い案でも、キットが入手出来無ければ”絵に描いた餅”です。

【不思議⑥ : 何故・7都府県なんですか?】
 4月7日に発令した緊急事態宣言は、何故か?7都府県に対するものでした。北海道、愛知県、京都府は何故除外したのでしょうか? 何故、全国を対象にしなかったのでしょうか? 多分、経済活動を停滞させたく無かったのでしょう! 然し、安倍総理は、口では「全国民に人との接触を80%以下(出来るだけ70%)に減らして下さい」とお願いしています。 (16日になって、全国を対象にすると言い出しました。)

 都市交通機関や新幹線は平常通りに運行されていて、都府県を跨った通勤者も沢山います。『お願いベース』で人の往来を大幅に減らし、出張を減らしてコロナウイルスの拡散を抑えられるのでしょうか?! 東京ナンバーの車が、茨木県のパチンコ店の駐車場に沢山駐車されているとの報道が有りました! ギャンブル依存症は一種の病気ですから、お願いベースでは聞き入れてもらえません。 一種の病気の人が利用する施設を”お願いベース”では無く、強制的に封鎖すべきです。パチンコ店、競馬/競艇、喫煙所、居酒屋、風俗店、ソープランド・・・

【不思議⑦ :議員達は静かです!】
 今まで、国会の委員会で強引に採決しようとすると、野党議員が委員長席に詰め寄って、水を掛けたり、酷い時は殴り合いになりました。私は、こんな状況を見て悲しくなった方ですが、コロナ対策に関する審議では野党議員は大人しいものですね! 「僕たちには責任は無いし、僕の給料が減るわけではない、家族は感染に注意しているから、政府は好きにやったら良い」、「体を張って総理を諫める必要は無い」、「コロナ対策に大失敗したら、政権交代が起こるかも知れない」・・・と考えている様に見えます。

 与党の若手議員達は、「消費税を5%に下げろ!」、「給付条件を設けないで、全員に給付すべきだ!」と、”犬の遠吠え”の様に言っています。 何で”犬の遠吠え”しか出来ないんですか? 君達は勉強ばっかりやったので、喧嘩の売り方を知らない負け犬なのか? (4月15日になって、公明党が重い腰を上げて「無条件で国民全員に”10万円”給付」を政府に要求し、無理やり従わせた様です。 拍手!)

【不思議⑧ :トイレットペーパー】
 トイレットペーパーとティッシュペーパーが最近品薄になっていますが、これらは殆ど国産品ですから、使い捨てマスクの様に無くなる事は有りません。最近でも、沢山買い込んでいる人を見掛けます。 私が、内閣のアドバイザーだったら、国内メーカー名と生産能力、年間消費量を書いたポスターを作って、販売店に配って棚に貼って貰います。 とにかく、正確な情報を流して、国民に安心して貰うのが肝要です。何で、情報の出し惜しみをするのでしょうか?

 紙を作る機械は正常時でも24時間運転されています。 一方、国内で年間消費されるトイレットペーパーの量はほぼ一定です。(その日に消費される分を、その日に作っているのです。) 従って、今・多量に売れるからと言って、生産量を無理して増やしても、コロナの問題が落ち着くと家庭でストックしている分が消費され、売れなくなるのは明らかです。それで、トイレットペーパーは現在品薄なんです。

 4月の始め頃から、使い捨てマスクがネット通販で手に入る様になっています。 (通常の数倍から十倍ほど高価ですが!) 私は、息子の嫁さん達の助けになればと考えて、「買って送りましょうか?」と連絡したら、「十分持っているので要りません」と言われました。私も、2年程前に買ったのが、まだ50枚ほど残っています。 「意外と多くの家に在庫が有るのでは?」と思います。

 最近、厚生労働省が『LINE』で健康調査をし始めましたが、私が担当者だったら、「使い捨てマスクを何枚持っているか?」、「布製マスクを作る事が出来ますか?」と聞いて見ます。全国の家庭で十億枚ほど持っていて、50%ほどの家庭で布製マスクが作れると推察します。

【不思議⑨ :他国の対策を参考にしないのか?】
 緊急事態宣言を発令した4月7日の時点では、既に欧米諸国では外出禁止令を出している国も有りました。 「どんな対策を取れば有効か?」参考に出来る国は沢山有ったのです。 確たる用も無いのに外出すると、罰金を取る国さえ有りました。

 中国は専制国家だから武漢の封鎖が出来た。韓国は休戦中の国家で、大統領に絶大な権限を与え、徴兵制で『公衆保険医(兵役の代わりに、国の命令に従わなければならない医師)』が3,000名ほどいるから対応出来た。 「日本は、中国や韓国の様には出来ない」との論評が有ります。 私は、為政者にやる気さえ有れば現行法の元でも、日本は欧米諸国の様には出来ると思っています。

 日本のコロナ対策が好い加減なのは、麻生太郎氏を副総理兼財務大臣にしている事が原因ではと思います。 彼は官僚の考えを忖度して動く様ですから、副総理兼防衛大臣だったら違った展開になっていたでしょう。

【不思議⑩ :内閣支持率は低下するでしょう!】
 3月時点の内閣支持率は、私の予想に反して少しですが上昇しました。感染者数は少しずつ増加しているのに、政府は何の具体的対策を取っていませんでしたから、『神の御加護』が無い限り、何れは爆発的に感染が拡大するのは自明の理でした。

 4月の世論調査結果が少し公表され始めましたが、私の予想の通り内閣支持率は低下しています。 2021年の10月までには、次の衆議院選挙が有りますが、感染が更に増加して、数千人の死者が出たら、自民党は惨敗すると思います。「まだ一年以上有るから、騒ぐ必要は無い」と自民党の長老達は”高を括っている”様ですが、そんな時では無いと思いますよ! 当選回数が少なく、強固な支持団体の無い議員達は、「このままでは、落選してしまう」と考えないのでしょうか?


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