これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

核戦争を廃絶するために『国際同盟』の創設を!

2024-06-29 10:49:58 | 原爆
【はじめに】
 ウクライナ戦争でロシアが今でも、「隙あらば武力で他国を侵略する覇権主義国家」で有る事を、世界に知らしめました。 「ウクライナに核爆弾を打ち込むぞ!」と恫喝しています。

 「プーチン氏一派だけが覇権主義者では無く」、「ロシア国民の大半が覇権主義者だ!」と私は思います。 従って、プーチン氏が将来失脚しても、覇権主義者が次の大統領になると考えておくべきです!

 ウクライナ戦争を、ロシアが得する様な終わり方をさせては絶対駄目です! トランプ氏が大統領に返り咲いたら→→ウクライナに圧力を加えて→→プーチン氏が満面の笑顔になる様な提案をしてウクライナ戦争を終結させる恐れが有ります。 味を占めたプーチン氏は、次の獲物を探し→→襲い掛かるでしょう!

 現在の国連ではプーチン氏の暴挙を止める事が出来ません。 私は、「国連の外に民主主義国家が集まって、核保有国が非核保有国を核兵器で攻撃させない団体を設ける必要が有る」と思います。

・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の開発と現状 (その1)~(その3)  :投稿日;2024年6月1日、8日、15日
② 核兵器保有国 (その1)~(その2)     :投稿日;2024年5月11日&18日
③ 広島の原爆と父              :投稿日;2018年7月21日

【国際連盟と国際連合】
 第一次世界大戦後に→→世界を平和にするためにアメリカが提案して→→1919年に『国際連盟』が設立され→→スイスのジュネーブに本部を置きました。 結局、最後までアメリカは参加しませんでした。

 国際連盟にも『常任理事会』が有り、任期の有る『理事国』と、任期を定めない『常任理事国』を設けました。 (常任理事国には拒否権は与えられませんでした。) 当初の常任理事国は、日本、フランス、イギリス、イタリアの4ヶ国でした。 1924年に、ドイツが常任理事国になりましたが→→1933年に日本とドイツが脱退し→→1934年にソ連が常任理事国になり→→1937年にイタリアが脱退し→→1939年にソ連が脱退ししました。 結局、常任理事国はフランス、イギリスの2ヶ国になってしまい→→『国際連盟』は機能しなくなったのです。

 第二次世界大戦中の1945年6月に、連合国が中心になって『国際連合憲章』が成立し、その年の10月に『国際連合(国連)』が設立され→→本部をニューヨークに置きました。

 国際連合憲章には、国際連盟が第二次世界大戦の発生を止められらかった反省点が幾つか盛り込まれています。 然し、加盟国の『性善説』に立脚している様に思えます。

 国際連合は、主要国が脱退しなくするために→→常任理事国に拒否権と言うトンデモナイ特権を与えてしまいました。

 国連発足時点の常任理事国は米、英、仏、ソ連、中華民国(台湾)の5ヶ国でした。 1949年12月に中華民国(蒋介石政権)は台湾に首都を移し→→中国本土は中華人民共和国(毛沢東政権)が支配しました。 1971年に、何も国際平和を乱す様な動きをしていなかった台湾を、国連総会で追放して→→中華人民共和国(中国)の加盟を認め→→更に常任理事国にして拒否権を与えてしまいました。1991年にソ連が崩壊して→→ロシアになり→→ロシアを常任理事国にし、拒否権を与えました。

《後知恵 :中国とロシア》
 1971年に中華民国(台湾)を追放しましたが、台湾の常任理事国の権利を剥奪するに止めるべきでした。 中華人民共和国(中国)は、まだ軍事大国になっておらず、経済も発展していませんでした。従って、中国に国連への参加を認めれば、常任理事国の権利を要求する事は無かったと思います。 国連が中国と台湾をそれぞれ独立国として認めた事になりますから→→中国の台湾侵攻の問題は無かったと思います。

 1991年にソ連が崩壊した時、ロシアを国連加盟国にしたのは『良し』としますが、常任理事国の権利は与えるべきでは有りませんでした。 国が崩壊して、ガタガタになっていたのに、常任理事国の権利を与えたのは全くの”愚行”でした!

【核攻撃の可能性?】
 第二次世界大戦後・80年ほど経過しましたが、大国間の直接戦争は起こりませんでした。 喜ばしい事ですが、国連の功績では決して有りません。 米ロが、種々の強力な威力の核兵器を開発し、沢山!沢山!備蓄してしまったからです。

 米ロは、人口衛星を使ってお互いの動きを四六時中監視しています。 何の前触れも無く、何方か一方が核弾道ミサイルの発射ボタンを押しても→→相手国は直ぐ様(すぐさま)キャッチして→→発射ボタンを押して反撃します。 先制攻撃しても生き残れない事を、米ロは認識しているのです。

 核大国間の直接戦争は十分抑止されていますが、核保有国が非核保有国を核攻撃しても反撃される恐れは有りません。 プーチン氏やメドヴェージェフ氏は、頻りにウクライナに対する核攻撃を仄めかしています。

 「核保有国が非核保有国を核攻撃出来なくする、国際的な組織を作る必要が有る!」と私は考えています。

【国連とウクライナ戦争】
 国連には、沢山!沢山!の問題が有りますが、最大の問題は「常任理事国で核大国のロシアが、ウクライナに侵攻するのを止められ無かった事だ!」と思います。

 2022年2月24日、短期間で簡単にウクライナを占領出来ると考えてロシアはウクライナに侵攻しました。 ウクライナの必死の抵抗を受けて→→「ウクライナ人達よ! 言う事を聞かないと核爆弾をぶち込むぞ!」→→「ウクライナに武器を支援すると、核兵器を使うぞ!」とロシアは恫喝する様になりました。

 核兵器を保有する国が、❶非核保有国を核兵器で攻撃する事、❷核兵器を使用するぞと恫喝する事、は絶対許してはならないと思います。 然し、現在の国連では、❶にも❷にも対応する事が出来ません。

【国際同盟の設立を提案します!】
 国連はそのままにして、❶非核保有国を核兵器で攻撃する事、❷核兵器を使用するぞと恫喝する事、を禁止する団体『国際同盟』を有志国だけで作りましょう!

 非核保有国が核攻撃を受けたら、『国際同盟』に参加する核保有国が一致団結して反撃するのです!

 「核兵器を使用するぞ!」と恫喝する国が有ったら、その国の指導者達を『国際同盟』が国連の国際司法裁判所(ICJ)に提訴しましょう!

❶ ロシア :ロシアに『国際同盟』への加盟は呼び掛けない事にしましょう!
❷ 北朝鮮 :北朝鮮は『国際同盟』に加盟しないと予想します。
❸ 中国  :中華人民共和国(中国)に『国際同盟』への参加を呼び掛けましょう! 中国が加盟したら、ロシアは完全に孤立してしまい→→覇権主義的な行動を起こす事は出来なくなります。
 中国が参加を拒否したら、中華民国(台湾)の参加を認めましょう! 台湾が加盟しそうになったら→→中国は方針を変更して→→加盟に動くと予想します。

ポイント① :『国際同盟』の憲章に平和の達成と維持が目的だと明記しましょう!
ポイント② :総会の下に理事会を設け、常任理事国と選挙で選ばれる理事国を置きます。 常任理事国には拒否権を与えません。
ポイント③ :理事会では、総会で議論する議題を討議して→→議案を多数決で決定し→→総会に提示して→→総会の多数決で決定します。
ポイント④ :(国会の議員立法の様に)複数の参加国が発議した議案を総会で討議出来る事とします。総会の『60%以上』の賛成が有れば議決とします。
ポイント⑤ :『国際同盟軍の派遣』等の重要案件は、総会の『60%以上』の賛成で決定する事にします。
ポイント⑥ :『国際同盟』の本部は、ワシントンD.Cかスイスのジュネーブに設けましょう!

(余談) 核兵器保有国が非核保有国を通常兵器で攻撃するのは好ましい事では有りませんが、その事を禁止したらアメリカ等は『国際同盟』に参加しないと予想します。 通常兵器で国家間で戦うのは、目をつぶらざるを得ません。 現在の世界の民主主義のレベルは、マダマダ低いのです!

《国連を改革出来るか?》
 常任理事国・5ヶ国から拒否権を取り上げる事が出来たら→→国連が世界平和に貢献出来る様になると思います。 然し、国連総会で「拒否権の制度を廃止する」と決議しても、5ヶ国は拒否権を手放さないと予想します。

 「❶国連総会は独自に議題を上程出来る様にして」、「❷国連総会で『2/3以上』の国が賛成した決議は、常任理事会の決議に優先する」事に出来たら→→国連を改革出来ると思います。 然し、この案も夢のまた夢です。

 「国連をブッツ潰して新しい組織を作ったらどうか?」と思われる方がおられると思いますが→→国連には(下に示すように)重要な役割を果たしている機関が沢山有ります→→国連に代わる組織を作る為には→→莫大な金、労力、努力、調整、時間が必要です。

【国連の機関】
 御存知の様に国連の本部はニューヨークに有りますが、以下に列記する様に種々の機関が有ります。 各機関はそれぞれ重要な仕事をしています。 (日本にも名古屋に、『国連地域開発センター(UNCRD)』が置かれています。)

★ 国際通貨基金(IMF)     :ワシントンD.C.
★ 国際復興開発銀行(IBRD)  :ワシントンD.C.
★ 国際開発協会(IDA)     :ワシントンD.C.
★ 国際金融公社(IFC)      :ワシントンD.C.
★ 多数国間投資保証機関(MIGA) :ワシントンD.C.
★ 国際投資紛争解決センター(ICSID) :ワシントンD.C.
★ 国際司法裁判所(ICJ)      :オランダのハーグ
★ 国際原子力機関(IAEA)     :オーストリアのウィーン
★ 包括的核実験禁止条約機構(CTBTO) :オーストリアのウィーン
★ 化学兵器禁止機関(OPCW)   :オランダのハーグ
★ 国際貿易機関(WTO)       :スイスのジュネーブ
★ 万国郵便連合(UPU)      :スイスのベルン
★ 国際民間航空機関(ICAO)  :カナダのモントリオール
★ 国連食糧農業機関(FAO)   :ローマ
★ 国際農業開発基金(IFAD)   :ローマ
★ 世界保健機関(WHO)     :スイスのジュネーブ
★ 国際電気通信連合(ITU)   :スイスのジュネーブ
★ 国連工業開発機関(UNIDO) :オーストリアのウィーン
★ 国連地域開発センター(UNCRD) :日本の名古屋
★ 国際労働機関(ILO)     :スイスのジュネーブ
★ 国際海事機関(IMO)     :ロンドン
★ 国際気象機関(WMO)    :スイスのジュネーブ
★ 気候変動政府間パネル(IPCC) :スイスのジュネーブ
★ 世界知的所有権機関(WIPO)   :スイスのジュネーブ
★ 国連教育科学文化機関(UNESCO) :パリ
★ 世界観光機関(UNWTO)      :スペインのマドリッド
★ 国際移住機関(IOM) :1951年に活動停止→→UNHCRが引き継いだ。
★ 国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR) :スイスのジュネーブ



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