2021年 5月
今回は Scandinavian Tobacco Group (STG) - Balkan Sasieni
STG(スカンジナビアンタバコグループ)で作っているようですが 傘下の Peter Stokkebye
あるいは 同じく傘下のオーリックで作られているようです
Lane 経由でアメリカで販売されているようですが
このブレンドが発売されたのは 2000年ごろのことだそうです
2005年にギャラハーがバルカンソブラニーの製造を中止するのですが その前にそのバルカンソブラニーを惜しんで似たブレンドの製造を始めたのが PS になります
ですから バルカンソブラニーと似ているはずなのですが 似ているようでいて似ていないブレンド というのが一般的評価になっています
タバコ自体の評価の方は 最初はあまり良くなかったようですが それはバルカンソブラニーと比べての話であって 今でも人気が高いのはなかなか良いブレンドであるのが理由だと思いますね
しかし あまり話題に上らないのは 旧ダンヒルブレンド GLP などの缶入りの人気が高く
そのため今では忘れ去られた感があるのが理由かと思われます
名前がなんといっても Balkan サシエニとなっていてゴロが良いですね
あのオイルキュアリングで有名な 4ドットの サシエニパイプですから気にならないわけはありません…
それが証拠に この冒頭の缶の絵には 人の足元のところに サシエニの4ドットの●が描かれていました
どうしてサシエニの名前を付けたのか気になりましたが ソブラニーがらみの名前は付けられないので
手っ取り早く サシエニ という名前にしたのが本当のところらしいです…?
ですから この私も以前より気にはなっていたものですが ついぞ今まで喫ったことがありませんでした SPDC のランキング(以前は100位まで記載されていたのですが)では常に 50位以内の人気ブレンドだったのにね。
しかし このところBalkan が少し気になったもので 今回の喫煙となった次第。
このブレンドの比較対象としては
やはり バルカンソブラニー があげられますがそれはもともと製造されたいきさつがあったから
ということになりますが 今はマッチ品しかありませんし
実際に喫ってみた感じでは 比較対照的には
Presbyterian とか Arrango のバルクの Balkan Supreme あたりがその候補となりますが
もっと広く GLP のBalkan まで範囲を広げた方が面白いかと思われます
このブレンドに興味を持った理由は
こちらにも書かれていますが
マケドニアのオリエントが入っているからに他なりません
Presbyterian もそうですが あの清涼感の満載な抜けるようなオリエントが気になったので
このブレンドを調達したわけです。
蓋を開けると
旧ダンヒルブレンドと同じような カッキリとした綺麗で小さなリボンカットが出てきますが
かなり色が黒目に見えますね
よほどラタキアが多いのかな…と思いましたがそうではなく
喫った感じは ラタキアはしっかりある感じですが それほどではないようです
しかるにこの色の濃さは バージニアに加熱したものが使われていると思いました
マクレのバルカンブルーもそうですが 色は真っ黒ですが ラタキアがそれほど強いわけでもありません その原因はどこかで加熱したものが使われているからだと考えます
その結果はこのブレンドの喫い味となって現れてくるように思いました。
葉組は
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia となっており
オリエントに マケドニアの葉っぱが使われているのはわかっていますし
バージニアは レッドとブライトのバージニアをつかっているのもわかっています
問題は そのほかのオリエントなりターキッシュが使われているかどうかが
一番気になるところになります
そして 感想
このブレンド 色も黒くラタキアが多そうなブレンドに見えますので Balkan というよりも
English といった方が良い感じもしたのですが 実際に喫ってみた感じは
じんわりとしたラタキアの風味の中に マケドニアの高く突き抜けるようなオリエントの香りと清涼感満載の English 寄りのBalkan と言っていいと思いました。
点火と伴に立ち上がるのは じんわりとして周りを包み込むようなラタキアですが
そのラタキアのスモーキィなダークな香りの中に立ち上るのが マケドニアのオリエントの
柔らかでほんのりと甘みを持った素晴らしい香りとなります
この香りがこのブレンドの特徴でもあり このブレンドの前半の特徴となります
ラタキアとて強いわけではなくやんわりじんわりと効いているのはわかりますが このオリエントとともにその清涼感のある味わいを支える感じになります 特に出すぎるわけではありませんね
しかし オリエントもラタキアもやんわりとした甘さがあるはずなのですが
最初はその甘さをあまり感じないのも実感しますね…
ラタキアの無機質っぽい味わいが全体を支配するのですが 甘さがそれについてゆかない感じです…
マケドニアのオリエントだけでは甘さが足りないのだと感じるところになります
しかし当然のことですがバージニアが入ってますのでそちらの甘さが来るのですがこれがまた
さほど甘くありません…
しかしそう感じるのは それ以前に喫ったブレンドが普通に甘さがあるのでそう感じただけなのかもしれません それが証拠に 何度も喫ううちに最初から甘さを感じるようになります
その辺りが このブレンドが無味乾燥なイメージでとらえられている原因になるかと思います
ある程度ラタキアが入ってますので オリエントの香りもバージニアの甘さもマスキングされる傾向が
あるようですが どうやらこのバージニアに少し特徴があるように思いました
つまり いわゆるダークに傾いたバージニアではないかということです
それが証拠に よくいわれるstewed fruits のような味わいと 小麦を煮込んだような味わいがあって
よくいうもっとピカンティなレッドの甘さというものは感じないようです
そこがこのブレンドのあまり甘さの出ない原因かと考えます
しかしその分味わいは深くなり落ち着きが出てくるのですが
すべては ラタキア オリエントとの兼ね合いというか バランスの問題となります
前半はこういった感じで オリエントの香りも十分感じますがそれほど甘さの強くない喫煙が進んでゆくのですが 中盤過ぎから味わいが変化してゆきます
眠っていたというか隠れていたターキッシュが顔を出してきます
敢えてターキッシュというのは Izmir だと思っているからですが
そういったスパイシーな甘さが出てきます それとともに例のダークバージニアの味わいも強くなってくるようです。
最初から オリエントの酸味は感じていましたが ここに来て少しナッティさのある香ばしさと
緑茶を思い出すような少しグリーンの風味の少しスパイシーな風味が 甘さを伴ってやってきます
ここに至ると かなり甘さを感じます
ラタキア オリエントに雑味は感じず 実にあっさりと喫煙は進んでゆくのですが
ここに至り スパイシーさと甘さの中に終煙となります
最初はマケドニアのオリエントがPresbyterian の様に素晴らしい清涼感を出すのですが
甘さがあまり来なくて物足らなく感じた喫煙も 次第にバージニアの落ち着きのある甘さと
マケドニア以外のオリエント(ターキッシュ)の存在を感じるに至り 酸味も甘さも増幅して
素晴らしい喫煙となります
予想以上に美味いと思いますね このブレンドは
ラタキアは多めなのかもしれませんが じんわりとした感じでそれよりもオリエントの柔らかな清涼感と 甘さを含んだ香のような風味 そしてダークバージニアの落ち着きのあるあまさがじんわり広がる
雑味のない実に喫いやすいブレンドになっています
喫えば喫うほどその良さがわかるブレンドだと思います
バルカンソブラニーと比べると
オリエントが違います あちらはもっと柔らかな甘さが強いと思いますし
バブリーな味わいがあるようです
ラタキアはこちらの方が多くてバージニアはあっちの方が効いていると思います
どちらも美味いと思います
Presbyterian と比べると
どちらもマケドニアのオリエントを使っていますので似た香りになりますが
ラタキアはこちらの方がかなり多いと思いますし効いています
甘さは似たような感じの強さかと思いますがあちらはもっと明るいバージニアで
もっと喫いやすいイメージになりますが ラタキア好きにはどちらも問題なしのレベルです
どちらも飽きの来ないブレンドになります
Balkan Supreme と比べると
オリエントの質が違うようで 味わいも異なります
もっと甘くて喫いやすく感じるのはあちらのブレンドになりますが
その分物足りなさも残ります
ずっといつまでも喫えるのはこちらのブレンドかと思います
その分地味だと言えますが私的にはこちらがいいかと思います
マクレが亡き今 身近にあるバルカンは GLP が多いですが
これまた楽しみの一つとなります
当ブレンドは予想以上に美味かった ということです
それでは また
今回は Scandinavian Tobacco Group (STG) - Balkan Sasieni
STG(スカンジナビアンタバコグループ)で作っているようですが 傘下の Peter Stokkebye
あるいは 同じく傘下のオーリックで作られているようです
Lane 経由でアメリカで販売されているようですが
このブレンドが発売されたのは 2000年ごろのことだそうです
2005年にギャラハーがバルカンソブラニーの製造を中止するのですが その前にそのバルカンソブラニーを惜しんで似たブレンドの製造を始めたのが PS になります
ですから バルカンソブラニーと似ているはずなのですが 似ているようでいて似ていないブレンド というのが一般的評価になっています
タバコ自体の評価の方は 最初はあまり良くなかったようですが それはバルカンソブラニーと比べての話であって 今でも人気が高いのはなかなか良いブレンドであるのが理由だと思いますね
しかし あまり話題に上らないのは 旧ダンヒルブレンド GLP などの缶入りの人気が高く
そのため今では忘れ去られた感があるのが理由かと思われます
名前がなんといっても Balkan サシエニとなっていてゴロが良いですね
あのオイルキュアリングで有名な 4ドットの サシエニパイプですから気にならないわけはありません…
それが証拠に この冒頭の缶の絵には 人の足元のところに サシエニの4ドットの●が描かれていました
どうしてサシエニの名前を付けたのか気になりましたが ソブラニーがらみの名前は付けられないので
手っ取り早く サシエニ という名前にしたのが本当のところらしいです…?
ですから この私も以前より気にはなっていたものですが ついぞ今まで喫ったことがありませんでした SPDC のランキング(以前は100位まで記載されていたのですが)では常に 50位以内の人気ブレンドだったのにね。
しかし このところBalkan が少し気になったもので 今回の喫煙となった次第。
このブレンドの比較対象としては
やはり バルカンソブラニー があげられますがそれはもともと製造されたいきさつがあったから
ということになりますが 今はマッチ品しかありませんし
実際に喫ってみた感じでは 比較対照的には
Presbyterian とか Arrango のバルクの Balkan Supreme あたりがその候補となりますが
もっと広く GLP のBalkan まで範囲を広げた方が面白いかと思われます
このブレンドに興味を持った理由は
こちらにも書かれていますが
マケドニアのオリエントが入っているからに他なりません
Presbyterian もそうですが あの清涼感の満載な抜けるようなオリエントが気になったので
このブレンドを調達したわけです。
蓋を開けると
旧ダンヒルブレンドと同じような カッキリとした綺麗で小さなリボンカットが出てきますが
かなり色が黒目に見えますね
よほどラタキアが多いのかな…と思いましたがそうではなく
喫った感じは ラタキアはしっかりある感じですが それほどではないようです
しかるにこの色の濃さは バージニアに加熱したものが使われていると思いました
マクレのバルカンブルーもそうですが 色は真っ黒ですが ラタキアがそれほど強いわけでもありません その原因はどこかで加熱したものが使われているからだと考えます
その結果はこのブレンドの喫い味となって現れてくるように思いました。
葉組は
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia となっており
オリエントに マケドニアの葉っぱが使われているのはわかっていますし
バージニアは レッドとブライトのバージニアをつかっているのもわかっています
問題は そのほかのオリエントなりターキッシュが使われているかどうかが
一番気になるところになります
そして 感想
このブレンド 色も黒くラタキアが多そうなブレンドに見えますので Balkan というよりも
English といった方が良い感じもしたのですが 実際に喫ってみた感じは
じんわりとしたラタキアの風味の中に マケドニアの高く突き抜けるようなオリエントの香りと清涼感満載の English 寄りのBalkan と言っていいと思いました。
点火と伴に立ち上がるのは じんわりとして周りを包み込むようなラタキアですが
そのラタキアのスモーキィなダークな香りの中に立ち上るのが マケドニアのオリエントの
柔らかでほんのりと甘みを持った素晴らしい香りとなります
この香りがこのブレンドの特徴でもあり このブレンドの前半の特徴となります
ラタキアとて強いわけではなくやんわりじんわりと効いているのはわかりますが このオリエントとともにその清涼感のある味わいを支える感じになります 特に出すぎるわけではありませんね
しかし オリエントもラタキアもやんわりとした甘さがあるはずなのですが
最初はその甘さをあまり感じないのも実感しますね…
ラタキアの無機質っぽい味わいが全体を支配するのですが 甘さがそれについてゆかない感じです…
マケドニアのオリエントだけでは甘さが足りないのだと感じるところになります
しかし当然のことですがバージニアが入ってますのでそちらの甘さが来るのですがこれがまた
さほど甘くありません…
しかしそう感じるのは それ以前に喫ったブレンドが普通に甘さがあるのでそう感じただけなのかもしれません それが証拠に 何度も喫ううちに最初から甘さを感じるようになります
その辺りが このブレンドが無味乾燥なイメージでとらえられている原因になるかと思います
ある程度ラタキアが入ってますので オリエントの香りもバージニアの甘さもマスキングされる傾向が
あるようですが どうやらこのバージニアに少し特徴があるように思いました
つまり いわゆるダークに傾いたバージニアではないかということです
それが証拠に よくいわれるstewed fruits のような味わいと 小麦を煮込んだような味わいがあって
よくいうもっとピカンティなレッドの甘さというものは感じないようです
そこがこのブレンドのあまり甘さの出ない原因かと考えます
しかしその分味わいは深くなり落ち着きが出てくるのですが
すべては ラタキア オリエントとの兼ね合いというか バランスの問題となります
前半はこういった感じで オリエントの香りも十分感じますがそれほど甘さの強くない喫煙が進んでゆくのですが 中盤過ぎから味わいが変化してゆきます
眠っていたというか隠れていたターキッシュが顔を出してきます
敢えてターキッシュというのは Izmir だと思っているからですが
そういったスパイシーな甘さが出てきます それとともに例のダークバージニアの味わいも強くなってくるようです。
最初から オリエントの酸味は感じていましたが ここに来て少しナッティさのある香ばしさと
緑茶を思い出すような少しグリーンの風味の少しスパイシーな風味が 甘さを伴ってやってきます
ここに至ると かなり甘さを感じます
ラタキア オリエントに雑味は感じず 実にあっさりと喫煙は進んでゆくのですが
ここに至り スパイシーさと甘さの中に終煙となります
最初はマケドニアのオリエントがPresbyterian の様に素晴らしい清涼感を出すのですが
甘さがあまり来なくて物足らなく感じた喫煙も 次第にバージニアの落ち着きのある甘さと
マケドニア以外のオリエント(ターキッシュ)の存在を感じるに至り 酸味も甘さも増幅して
素晴らしい喫煙となります
予想以上に美味いと思いますね このブレンドは
ラタキアは多めなのかもしれませんが じんわりとした感じでそれよりもオリエントの柔らかな清涼感と 甘さを含んだ香のような風味 そしてダークバージニアの落ち着きのあるあまさがじんわり広がる
雑味のない実に喫いやすいブレンドになっています
喫えば喫うほどその良さがわかるブレンドだと思います
バルカンソブラニーと比べると
オリエントが違います あちらはもっと柔らかな甘さが強いと思いますし
バブリーな味わいがあるようです
ラタキアはこちらの方が多くてバージニアはあっちの方が効いていると思います
どちらも美味いと思います
Presbyterian と比べると
どちらもマケドニアのオリエントを使っていますので似た香りになりますが
ラタキアはこちらの方がかなり多いと思いますし効いています
甘さは似たような感じの強さかと思いますがあちらはもっと明るいバージニアで
もっと喫いやすいイメージになりますが ラタキア好きにはどちらも問題なしのレベルです
どちらも飽きの来ないブレンドになります
Balkan Supreme と比べると
オリエントの質が違うようで 味わいも異なります
もっと甘くて喫いやすく感じるのはあちらのブレンドになりますが
その分物足りなさも残ります
ずっといつまでも喫えるのはこちらのブレンドかと思います
その分地味だと言えますが私的にはこちらがいいかと思います
マクレが亡き今 身近にあるバルカンは GLP が多いですが
これまた楽しみの一つとなります
当ブレンドは予想以上に美味かった ということです
それでは また
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