高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

春の雪パート2

2006-04-02 21:54:21 | まゆみのつぶやき室
泣き尽したのか、それとも、次から次へと来る来客の対応に悲しみを忘れようとしているのか・・・19歳の母親は毅然としていた。笑みさえ浮かべるその瞳の奥のせつなさは、見えない。

息子にとっても、同じ年の死はショックであったと思う。
通夜に、葬儀に、行くと言って出て行ったが、「しっかりお別れをして、そして彼が残したメッセージをしっかり受け止めて・・・」と言う気持ちを抱いた。
私が前に書いた葬式と言うのは残酷だ!悲しんでいる暇も無い・・・と言ったことを友達に言った。
でも友達はたんたんと、それでいいのだと。悲しみに打ちひしがれて落ち込むより、故人に関わった人が次々と別れに来て、家族だけでない、皆でのお別れの時間があって、家族はその落ち込みから救われるのだと。
確かにそうかもしれない。
後々、そういう悲しみが襲ってきても、その悲しみを現実として受け止める時間を与えてくれるのが、お葬式なのかもしれないと思った。

4月2日
今日もどんよりとした小雨であった。
空までもが、若くして亡くした命に泣いているようであった