やっぱりガイアツが無いと話が進まないらしい。広告付きサブスクを導入したNetflixに対し、NHKが自社制作番組の配信停止を要求しているそうである。公正中立を建前としているからには当然の対応であろうが、後手に回った感は否めない。放送と通信の融合に結構前から取り組んでいる筈なのだが、法に縛られる格好で遅々として進んでいない。配信をするからにはこの問題と嫌でも向き合わねばならないのであり、建前に拘泥している限り進展は望めないだろう。「広告が挟み込まれたとしてもビタ一文貰っていません」と宣言すれば済む話にも思うのだが、それはそれで将来の収益源を自ら潰す様なものなので、経営的にはやりたくないだろう。受信料と云う安定収入によってエッジの利いた佳作を送り出せる強みは失って欲しくないし、何より国会中継にスポンサーが付くとも思えない。ある程度のグレーゾーンは黙認し、甚だ遺憾と声明を出すに留めるのが現実解だと思うのである。