イマドキの若いモンは、対人関係に苦心している様である。一部の若年層が、推し活の対象に「友達」を選んでいるとの記事を読んだ。静かなブームが本当に静かな儘でフェードアウトする事も多い昨今、この流れがどれだけ広まりを見せるのかは分からないが、友人であっても適度な距離感を保ちたいと云う気持ちが伝わってくる。「尊い!」と友達の前で転げ回る事は無い様だが、自分に無い長所や魅力に憧れリスペクトするのは、確かに「推し」の一属性である。それだけ仲が良いんだったら親友でいいんじゃないかなと思うのだが、互いのパーソナルゾーンにずかずか踏み込んでくるイメージが「重たい」と敬遠されているのかも知れない。「推し」と位置付ける事で一方的な好意に何らかの返報が無くても、それで傷ついたり気に病んだりする必要も無い。そんなイマドキの若いモンの気配りの現れであろうし、ずかずか踏み込む昭和のおっさんが疎まれるのも納得なのである。