またEUの官僚が怒り狂いそうである。アプリストアを嫌々開放したAppleであるが、それを受けて初のサードパーティ製品「AltStore PAL」がリリースされた。無論EU域外からは使えないのでどんなもんかは分からないが、現時点でインストール可能なアプリは2本だけだそうなので、今後に期待である。これで約束は果たした、とAppleは胸を張っているかも知れないが、AltStoreをインストールするには年間1.5ユーロ支払わなければならない（うち0.5ユーロはAppleが吸い上げる）ので、使う人がどれだけ居るのかは未知数である。EUの官僚が開放を認めるかはもっと未知数である。今後展開されるであろうバトルの第２ラウンドも併せて期待したい。公正な競争を促進するのは消費者の利益に資するからだと思うが、法令順守を強要する事が目的化している様にしか見えない。EUの理念には学ぶ所も多いが、法で縛れば全てが上手くいくと云う訳でもあるまい。理想に拘泥するのもまた人類の未熟さなのである。