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お盆!
koiです。
盆休み中も自習室は空いてるので、授業はありませんが、勉強している受験生の姿が。
その姿勢いいね!
とにかく今年は自分でやる姿勢が何よりも大切。
一段一段階段を登るように、少しづつ少しづつ前に進んでいきましょうね。
ということで『上昇と下降』
だまし絵で有名なエッシャーの作品ですね。
建物は中世の修道院。
無表情な修道士たちが2列に並んで逆向きに階段を上って、あるいは降りています。
一周回ってくると、なぜか元の場所に。
しかし、修道士たちは、文句も言わず驚きもせず、ひたすら階段の上り下りを続ける。
面白いことに、下の階に、修行をさぼっている修道士も2人います。
版画を見ている者は、「こんな階段を上らされたら、嫌だろうなあ。」とか、「しかし、進んでいると思っていた仕事が、結局徒労に終わった時なんか、こんな感じだよなあ。」とか考えこんでしまう。
不毛な行進を続ける修道士に同情したり、逆に慰められたりもする、実に人間的な絵なのです。
もちろん、こんな建築物は存在しません。
しかし、細部を見ていく分には、矛盾は無いように見えるし、不自然さも感じない。
全ての階段にはちゃんと段差があるように見えるので、修道士たちは、間違いなく登って(あるいは降りて)いる。
でも、登り続けるのに登っていかない。
あるいは、降り続けるのに降りていかない。
なにか、哲学的な意味を感じてしまいそうな、だまし絵の傑作です。
ではまた。