ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

バイオマスセンターのこと

2010年07月02日 09時18分39秒 | 田舎暮らし
バイオマスセンターのこと(1)

ゴミの焼却場が近くにできることになったら・・・
みんな反対。
でも必要なので、どこか遠いところに作って欲しい。
じゃあ、そこの住民のことはどうでもいいの?
こんなのエゴだよね。
・・・なんて、人ごとなので思う。

ところが人ごとではなくなった。
直ぐ近く~歩いて7分くらいのところ~にバイオマスセンター建設の話が進められている。
これは生ゴミを処理して堆肥にする施設を作るというもの。
先日説明会があったので行ってきた。

・事業主体は市関連の公社
・あちこち話を持っていったけどどこでも断られたらしい。
 でもこの地区だけは地区の役員が乗り気で説明会を開くことができた。
 役員が乗り気になったのは、これを軸として地域を活性化したいということらしい。
・匂いが気になるところだけど閉鎖型の施設なので匂いが外部に漏れることはないし、騒音 もない。
・排水もしないので土地を汚染することはない。
・生ゴミ収集車の出入りは1日50台くらい。
 通学路の交差点に警備員を常駐させる。
・堆肥は定期的に検査をするので安全。
・地元の人を優先して新規雇用をする。
・できた堆肥を1トン~2トン程度地元に還元する。
・建設予定地の地主との話はついている

~というもの。
また地区の役員が乗り気なのは、
・このまま何もしなかったらこの地域はますます衰退するだけなので、これを軸に活性化し たい。
・雇用の創出になる
・これを期に試験農場・貸し農園・体験農園などをしたい。
 ~らしい

まあ、たしかにこんな施設は地元住民にとっては迷惑な話で、集まった人たちも突然ふった話に納得できない風だった。
そこで集落ごとに再度は説明会をすることになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バイオマスセンターのこと(2)

バイオマスセンター建設の話、色々疑問はある。
堆肥の安全性と搬入車の時間帯(夜間も搬入するのか)工場の光害(夜中も作業をするか)、質問してみた。
返事は工場は通常の時間帯に作業をするので夜中にすることはない、
堆肥は定期的に検査をするので安全
・・・ということだった。
そして稼動する時間は何時から何時までか、どれくらいの頻度で検査するかという数字はでなかった。
はっきりした数字を出さないのは役人、あるいは役人上がりの人間の習性みたいなものだろう。
生ゴミは厳密に言えば毎回違う。
たまたま危険物が混入されたときそれをどうやって防ぐのだろう?
定期的に検査するので検査してない日の分も安全だというのだろうか?
役人にとっては堆肥の安全性はどうでもよく、検査をした実績が大切ならしい。
安全であるためには検査よりもまず分別の段階で危険物を取り除かなければいけないけど、その話はなかった。

ともあれこういう話はいつも過疎の地域に持ってくる。
今住んでる町は市の中でも一番過疎の地域だ。
本当に公社の人のいうように、安全、匂いもない、騒音もない・・・のなら市の中心部に作ってもいいじゃないか。
とだれでも思うだろう。

このような話は説明会をすればするほど、反対意見が強くなっていく。
というわけで「この話反対?」と聞かれると・・・
実は賛成なのだ。条件付で。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バイオマスセンターのこと(3)

どうして賛成かというと、地域の活性化のために何かしなければいけない、という役員の熱意を感じたから。
でもバイオマスセンターができたからといって、試験農場・貸し農園・体験農園などができるわけはない。
地元に受け皿がなければ。この受け皿作りの方がもっと大変だ。
バイオマスセンターできたからといって期待できるのは一人あるいは数人の雇用と、1トンか2トンの(数千円分の)堆肥だけ。
それから不定期の見学者。
・・・ここから何を生み出せるかだ。

そこで今までどこも引き受けるところがなかった、バイオマスセンター・・・この際、ちょっぴりごねて、いろいろ条件をだそう。

・見学者を常時受け入れてもらって、見学者向けに野菜や果物を販売しよう。また体験農園 を勧めよう。
・地元にもらえる堆肥は検査した日、検査した時間の分にだけにしてもらおう。
 他の日の安全かどうかわからない分は他所で使ってください!
・堆肥は休耕田に使い花を植えよう。
 花はコスモス、菜の花、ひまわり・・・など他所の2番煎じではなく、独自の花がいい。
 おすすめはマリーゴールド。育てやすく花期が長い。黄色で電車の中や車からもよく
 目立つ。
 ちょっとよってみようかという気になる。
 そしておびき寄せて苗を売る。(ついでに野菜も)。マリーゴールドはハーブティーにも なる。 その上線虫防止にもなるので畑にも良い。
・花を植えると鹿害が心配になってくる。そこで地域ぐるみの害獣避けのネット作りを
 補助してもらおう。
 このさいごね得。嫌だといったら、
 「あっ、そう、そんならバイオマスセンターなんていらないからね」
・堆肥を作るときに80度の熱が出るという。
 この熱を利用しない手はない。
 というと、風呂やプール!なんて言う人が出るかもしれないけど、
 そんな施設ここで作っても赤字になるだけ。
 箱物をやたらと作って夕張の二の舞はごめんだね。
 それよりも温室を作って熱帯の果樹を作って特産品にしよう。
 パパイヤやマンゴウは今ではありふれているので果物の王様ドリアンはどうだろう。
 (できるかどうかはわからないけど)
 あるいはもっとありふれたバナナやパイナップルがかえっていいかもしれない。
 そして見学者に売りつける。

とまあ色々考えられる・・・だけでもプラスではないだろうか。
何もしなければますます過疎化するだけ。
何かしなければね。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする