
古い酒蔵の薄暗くひんやりした麹の香りが立ち込める空間が好きだ。
酒の試飲はもっと好きだ。
ただ小さな紙コップにちょっとだけしか注いでくれないのはあまり好きではない。
出来れば枡で飲み放題という試飲ならうれしい。
なんて話ではなく、今度は同じ集落にある奥藤酒造に見学に行った。
ここには古い酒蔵の展示場もある。
奥藤酒造は「忠臣蔵」という酒を造っている。
依然飲んだことはあるけど、まあまあの酒という印象があった。
ここはとっても古い酒造で、赤穂のあの事件があったときにもすでにあったので、
大石内蔵助や浪士たちもきっと飲んでただろう。
資料館では古い酒造りの道具が並んでいたけど、その中で陶器製の蒸留器があった。
簡単な仕組みだったのであれなら作れそうに思った。
あとはそれなりにそれなりの展示でそれなりに見た。

次に坂越町並館と言うのを見た。
ここはかるく流したのでたいして記憶にない。
ところでこの坂越では旧坂越浦会所も奥藤酒造の資料館も坂越町並館も皆無料だった。
旅行者には嬉しいけどそれでどうやって運営しているのだろう?
市の補助金でやっているのだろうか?
もしそうだとしたら少し疑問に思った。
たしかに土曜日なのに客は少なく、これでは補助金なしに維持するのは難しいかもしれない。
でもやっぱり入場料をとってまず自分たちで維持することが必要なのではないだろうか?
市や町の活性化とは外部から金が流れてくるということでもある。
集落の中には食堂もほとんどなく、土産物屋もなく、金を使うところがない。
これではせっかくの景観が活性化には繋がらないのではないか?
と勝手に想像した。
さて、一通り見終わってまだ時間があったので、御崎をぐるっと回った。
ここには各種宿泊施設が点在している。
展望台から家島をはじめ小さな島が望める。
ただ昨日の豪雨で千種川からの濁流で海は濁っていた。

・・・というわけでやっとコンサートへ向かった。