さて城山のこと、ここは標高450メートルくらいの山。
山というか丘くらいの規模だろうけどここら辺では一番高い。
それに下から見ると結構険しそう!
ここは水分補給だけでなくカロリー補給も欠かせない。
そう、水筒にお茶、缶ビール2本!
しかし・・・
水分補給のほうはこれでいいけど・・・
カロリー補給のほうがこれだけでいいのかなぁ・・・
とっても不安だったけど、まあ何とかなるかなぁ~と登り始めたのだった。
するとまず目についたのが古墳群。
播磨は古い国。
この町にも弥生の集落遺跡や古墳群がいくつかある。
今までいくつか回ったけどこの古墳群は初めてだった。
とっても大きな古墳群だった。
古墳は外から見るよりも中に入って外を見るのがいい。
そして埋葬者の気持ちになって外を見る。
すると2000年の時の隔たりを超えて、
埋葬された人、埋葬した人がとっても身近に感じられる。
たいていの古墳の案内板には・・・
埋葬者は地元の有力豪族だとも思われる、とか
よくわからないものが埋葬されてたら、
祭器に使ったと思われる・・・
とかで済ませてしまう。
豪族と祭器!
これですっかり説明は完了しているらしい
でも・・・地元の人にしてみれば、もしかしたらご先祖様の墓かもしれない、
誰なのだろう?
祭器?
何の祭りにどんなふうに使ったのだろう?
それが今の祭りの祭器にどんなふうに繋がっているのだろう?
・・・なんてとっても気になる!
でも、そこらへんには何にも答えてくれない。
豪族と祭器!
これで説明は完了しているらしい。
人間も動物も平等ではない。
そこにははっきり優劣がある。
そして人間の優劣を決めるもの、
それは知識でもなく学歴でもなく社会的地位でもなく財産でもなく、好奇心だと自分では勝手に思っている。
好奇心のない人間には何の魅力も感じない。
豪族と祭器!
これで済ませる考古学者といわれる人たちには、学者ではなく単に墓堀人だとしか思えない。
・・・なんてことはおいといて、
うむ、いかん!
ここで早くもカロリー補給の缶ビールを1本空けてしまった。
あと1本で山の上まで登れるのだろうか?
ものすごく不安に駆られながら・・・
城山を目指して登って行ったのだった。