修養全集4巻「寓話道話お伽噺」を読んだ。
なんと昭和4年発行の古い本。
出版社は大日本雄弁会講談社。
なんとも勇ましい会社名だけど今の講談社の前身。
出版社の住所は東京市本郷区駒込・・・
旧漢字・旧仮名遣い、でも平易な文章と昔懐かしい挿絵がいっぱいなのですんなり読める。
修養とは今ではあまり使われなくなったけど、学問を修め精神をみがき、人格を高めるよう努力すること。
学問とはもともと試験に通っていい大学に行きいい会社に就職することではなく「刻苦勉励して修養を積む」「精神を修養する」
そう、自分の精神を磨くことが目的だった。
寓話はイソップなどの西洋の寓話やインドの寓話。
あるいはこれらの寓話を自由改作したり新たに創作したりした話を納めている。
道話・・・これはもう完全に死語だね。
・人の道を説いた話。
・江戸時代、心学者によって行われた訓話。身近な例をあげて、わかりやすく道徳を説いたもの。心学道話。
でもこの本ではそればかりでなく文字通り道で説いた話、
釈迦やキリストやソクラテスや講師が道で弟子たちに説いた話、
それから法話や落語の人情噺、偉人の説話・・・などが収録されている。
お伽噺
これも日本・西洋・中国・ロシヤ・・・など多くの話が自由に収録されている。
(今どきこんな編集は許されないだろうな・・・)
ともあれ突っ込みどころ満載の本。
それもいじわるな意味でなく、いい意味での突っ込みどころ満載の本。
そしてとっも懐かしさを感じさせる本。
こんな本を古民家においてる雰囲気っていいね!
そこでちょっと突っ込み。
こんな話が載っていた。
瓶を造るを見る
二人の友人が焼き物師のところで瀬戸物の作るのを見てから、ある立派な所から招かれている宴会にでようと出かけた。
ところが一人の人は瀬戸物づくりに夢中になり、もう一つ見ていこう、もう一つ見ていこう、といって動かない。
そのうち時間も迫り仕方なく先に行ってるとといって一人で行ったのだった。
でも時間が経っても来ない、いつまでも来ない。
それで一人でたくさんのごちそうを頂き帰りには珍しい品物を山のように頂いた。
(教訓)
つまらぬことにいつまでも引っかかっていると飛んだ大間違いを起こすものだ
寓話というと話そのものは面白いものが多いけど教訓にはたいてい白けさせられる。
イソップの寓話の教訓もほとんど常識的だ。
この話もそう。
極めて常識的、
きわめて俗物的、何より酔うことを優先する、このぐうたら百姓的だ。
酔うのはいっ時。
酔いがさめたらもう終わり。
でも瀬戸物の作り方を学ぶと、学んだことはこれからもずっと自分に実になる。
飲み会をやめて瀬戸物づくりを学んだほうがずっと賢い。
なんと昭和4年発行の古い本。
出版社は大日本雄弁会講談社。
なんとも勇ましい会社名だけど今の講談社の前身。
出版社の住所は東京市本郷区駒込・・・
旧漢字・旧仮名遣い、でも平易な文章と昔懐かしい挿絵がいっぱいなのですんなり読める。
修養とは今ではあまり使われなくなったけど、学問を修め精神をみがき、人格を高めるよう努力すること。
学問とはもともと試験に通っていい大学に行きいい会社に就職することではなく「刻苦勉励して修養を積む」「精神を修養する」
そう、自分の精神を磨くことが目的だった。
寓話はイソップなどの西洋の寓話やインドの寓話。
あるいはこれらの寓話を自由改作したり新たに創作したりした話を納めている。
道話・・・これはもう完全に死語だね。
・人の道を説いた話。
・江戸時代、心学者によって行われた訓話。身近な例をあげて、わかりやすく道徳を説いたもの。心学道話。
でもこの本ではそればかりでなく文字通り道で説いた話、
釈迦やキリストやソクラテスや講師が道で弟子たちに説いた話、
それから法話や落語の人情噺、偉人の説話・・・などが収録されている。
お伽噺
これも日本・西洋・中国・ロシヤ・・・など多くの話が自由に収録されている。
(今どきこんな編集は許されないだろうな・・・)
ともあれ突っ込みどころ満載の本。
それもいじわるな意味でなく、いい意味での突っ込みどころ満載の本。
そしてとっも懐かしさを感じさせる本。
こんな本を古民家においてる雰囲気っていいね!
そこでちょっと突っ込み。
こんな話が載っていた。
瓶を造るを見る
二人の友人が焼き物師のところで瀬戸物の作るのを見てから、ある立派な所から招かれている宴会にでようと出かけた。
ところが一人の人は瀬戸物づくりに夢中になり、もう一つ見ていこう、もう一つ見ていこう、といって動かない。
そのうち時間も迫り仕方なく先に行ってるとといって一人で行ったのだった。
でも時間が経っても来ない、いつまでも来ない。
それで一人でたくさんのごちそうを頂き帰りには珍しい品物を山のように頂いた。
(教訓)
つまらぬことにいつまでも引っかかっていると飛んだ大間違いを起こすものだ
寓話というと話そのものは面白いものが多いけど教訓にはたいてい白けさせられる。
イソップの寓話の教訓もほとんど常識的だ。
この話もそう。
極めて常識的、
きわめて俗物的、何より酔うことを優先する、このぐうたら百姓的だ。
酔うのはいっ時。
酔いがさめたらもう終わり。
でも瀬戸物の作り方を学ぶと、学んだことはこれからもずっと自分に実になる。
飲み会をやめて瀬戸物づくりを学んだほうがずっと賢い。