ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

定額給付金~その効果的な使い方

2009年03月08日 12時23分15秒 | 雑感
定額給付金の申請書類が送られてきた。
冗談だとばかり思ってたのだけど、どうやら本気だったらしい。
4月1日着で送って、冗談ですます手もあったと思うのだけど・・・。
ともあれ、何にもしないよりは、したほうがましかな。

さてどうせなら有効に使いたいもの。
使い道は・・・もちろん決まっている。
地酒を買う!
日本酒離れが続き、多分どこの酒造も困っているだろうし、酒米を作っている農家も困っているだろう。
そのためにも地元の酒を買いたいもの。
それに他のものなら1回買ったら終わりだけど、酒はその大部分は酒税として還元され金がまわることになる。
というわけで酒を買うのが最も効果的な使い方だと思う。
もちろん「酒呑めないのだけど・・・」という人もいるだろう。
でも安心してください。
かわりに呑んであげますから。
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山羊の柵作り

2009年03月07日 03時36分36秒 | 山羊の話
ワイヤーメッシュが届いた。
20枚。
これで以前買ってた分とあわせて、やっと山羊の柵が出来る。
これで山羊もロープから開放されて柵内を走り回ることが出来る。
雨が降ったら勝手に山羊小屋に入って、雨やどり出来る。

柵はワイヤーメッシュだけでは犬が飛び越えてくるので、上にさらに防獣ネットを張る。支柱は鉄の棒や竹や、一部、生えてる竹などもそのまま利用する。

これで飼うのが随分楽になる・・・はず。

これから、ビニールハウス作りや、種まきなどの合間に柵作り。
そして小屋工事完成ということになるのだけど・・・いつのことやら。
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お手山羊

2009年03月06日 05時06分48秒 | 山羊の話
山羊仲間は山羊がそばにいるだけで満足。
山羊を囲んで「わ~、かわいいね!」とか、いって話は尽きない。
そしてようやくその家を出ると決まっていう。
「やっぱり、うちの山羊のほうがかわいい!」
傍目にはたいして可愛くないヤギでも自分のペットとなると、世界でいちばんかわいいと思えるらしい。

我が家の山羊、ユキとねね。ねねはおっとりしてて、すぐに身体を摺り寄せてくるところが、ユキは山羊飼いのワル、不良おばさん、たんなるアホ山羊だけどそのいたずらなところがかわいい。
とまあ欠点も自分のペットとなるとかわいく思えてくる。

ところでユキがまだ小さいころ、
「これからはただ食べるだけではいかん!芸のひとつも身につけさせねば!」
とかたく決意して、お手を覚えさせようとしたことがあった。
ところがきょとんとして「何やってんの?」という顔をして、まったく覚えようとしなかった。
犬だったら簡単に出来るこの何の役にも立たない芸さえも山羊には無理だった。
それで山羊は単なるアホだと確信して覚えさせるのをあきらめた。
しかしもしかしたら、こんなアホなことをさせる人間のほうが本当はアホだったのかもしれない。
というのも最近ミクシィである山羊飼いさんを知った。そこの山羊がなんと「お手」が出来るのだ。それも5回で完璧に覚えたという!
ひょっとしたらこれは山羊飼いの天才ではないだろうか?

こう思ってあらためて我が家の山羊たちを見ると・・・。
まぁ、アホな子ほど可愛いという・・・。
それに、芸がまったくできないというわけではない。
早食い・大食い・頭突き
この3っつの芸は誰にも負けない。
ただ山羊の世界では、こんな芸が出来ても少しも評価されない。
でもまあ、アホな子ほど可愛いという。
我が家のユキとねね・・・。
「やっぱり、うちの山羊のほうがかわいい!」
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春の鼻便り

2009年03月05日 12時34分25秒 | 田舎暮らし
まだ肌寒いけどもう春!
完璧に春!!
花、ではなく鼻が春を告げている。
これからはマスクなしでは生きられない。
去年はあまりマスクはしなかったのに・・・

昨日はビニールハウス建築のために半日外で地ならしをした。
もちろんマスクを装備してたのだけど、マスクの間から花粉が忍び寄ってきたらしい。
まったく油断ならないヤツだ。
ここは檜は少ないけど杉の木が多い。
わざわざ広葉樹を切り倒して杉を植えた報いだ。
今ではみんな山をもてあまし、荒れ果てている。
杉はもう何の価値もないからだ。
長年育てても、他所で買うのと値段が変わらないとなると、わざわざ手をかけて育てる意味もない。
こうして日本の山は花粉症を置き土産に荒れ果てていく。
戦後の植樹政策、それはそれなりに意味はあったのだけど、ちょっとやり過ぎたのだろう。
米も野菜も、政府や農協の言うとおりにしてたらろくなことはない。
「杉たるはおよばざるが如し」なのだ。
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寒の戻り

2009年03月03日 04時28分27秒 | 田舎暮らし
また寒くなった。
まったく油断ならない。

「寒の戻り」というといかにも今の時期それらしく聞こえる。
でもこれを大和言葉に置き換えると「また寒くなった」とでもいうのだろうか?
としたら、普通の言葉を別の言葉に置き換えているに過ぎない。
漢字語はいかにももっともらしく聞こえるけど、その実、中身のないものもおおいので、時々は大和言葉や英語に置き換えてみるといい。

野球でよく「好球必打」という言葉が使われる。
打席に立つとき、監督から呼び止められて「いいか、ここは好球必打だぞ!」と言われると「はい!」と素直に答えるだろう。
ところが「いいたまがきたら、打て!」といわれたら、「アホか!」と思うだろう。そんな当たり前のことでわざわざ呼び止めるな、と。
打者にいい球ということは投手にとっては失投。好球必打とは「ピッチャーが失投したら打て」ということで、こうなると「好球必打」という言葉がますますアホらしく思えてくる。

ところで「寒の戻り」のこと。実は「寒の戻り」がそれほど意味のないものというわけではない。
秋の初めに暑さがぶり返しても「暖の戻り」と言わないところを見ると、「寒の戻り」は今の時期限定の使い方、せっかく春が来たと思ったのに・・・、という気持がこめられてはいるのだろう。

が、まあそんなことはどうでもいいのだ。
実はこの前キクイモを全部掘りあげて、定植しようと思って、そのまま畑に積み上げていたのだ。まだいいだろうと思ってそのままにしてたのだけど、この「寒の戻り」で、イモがやられてないだろうか?
どうも年とともに「勘の戻り」が悪くなってきたようだ。

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萌え出づる春

2009年03月01日 09時40分20秒 | 田舎暮らし
三月になった。
まだ肌寒いけどもう春。
降り続いた雨に裏の沢は水があふれて元気よく流れ落ちている。
せせらぎの音はいかにも春にふさわしい。
そしてこの志貴皇子の歌を自然と口ずさみたくなってくる。

 石ばしる垂水の上のさ蕨の 萌え出づる春になりにけるかも

志貴皇子は天智天皇の子だったので、天武王朝ではきわめて難しい立場だった。
そのため政治的には冷遇され、ただ万葉集に6首の歌を残しただけで終わっている。

 采女の 袖吹き返す明日香風 都を遠みいたづらに吹く

都が藤原の宮に移ってすっかり荒れ果てた明日香の宮にはただ風が吹くばかり・・・。
きっと志貴皇子は明日香の宮だけでなく、大津宮のことも思っているのだろう。

 葦辺ゆく鴨の羽交に霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ

難波の宮でここでも志貴皇子はひとり大和を思う。
さらにはきっと、寒い大津を琵琶湖の葦や鴨を思ったことだろう。
しかし大津宮のことを歌うわけには行かない。

 むささびは木末求むとあしひきの山の猟師に逢ひにけるかも

不満を持ちながらもただひたすら耐えて生きていく。
少しでも不満を悟られるとたちまち粛清されてしまう時代だった。
 
こうして志貴皇子は用心深く生きそしてひっそり死んで行った。
その葬式にはたくさんの参列者が集まったが、すぐに忘れられてしまい、墓への道も荒れ果てた。

志貴皇子の死を悲しんで歌った笠金村の歌。

 高圓の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに
 御笠山野辺行く道はこきだくも繁く荒れたるか久にあらなくに

こうして志貴皇子は不遇なまま死んで行った。
しかしその思いは子に、孫に伝わった。
子は光仁天皇として即位し、孫の桓武天皇は平安に遷都して新しい時代が始まった。

春になると思う。
志貴皇子の歌を。
清涼な輝きに満ちた歌を。

 石ばしる垂水の上のさ蕨の 萌え出づる春になりにけるかも
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