あんまりにも嫌なことがあったので、
しばらく何も書けなくなっていた。
しかも、いつ何があったんだっけと考えると、
記憶まで曖昧になっている。
とにかくこの日は、仕事場で泣けてくるほどなさけなかった。
大勢の人に惜しまれて夭折した彼と、
うちの彼とが入れ替わってくれればいいと本気で思った。
そうすれば泣く人が減る。
寒くなってきたけど去年までのマフラーがボロボロ、
と夫が言うので、
急に、編んでやろうかという気になり、
夜の7時半頃から新宿へ出かける。
どぉ~も、あんまりまともな精神状態じゃない。
落ち込んでるよりいいけど。
娘のバイト先で、マフラーを編み始める。
ピンクとか、「きれいな緑です」とか、
そんな色にしたかったけれど、
夫が嫌がるだろうから、黒にした。
それを見た娘が、自分も編みたくなったと言い出す。
ラウルに編むのはやめてよ。
彼氏にあげるのに、手編みは重いから。
(『自分のだよ!』と怒られた)