5/19 道場さんで上田たかひろさんを聞いていて
上田さんが5歳くらいのことから作家になりたかったというのを聞いて
私もよ とつぶやいた。
小一ころにわら半紙を長くつないで書いたのが一作目だ。
最近まで内容は覚えていたのだけど、今書けるほど思い出せない。
自分の文才に見限りをつけたのは30代初めだ。
自費出版を考えたことなど一度もないけど、
シドニーが自分の本の中で賛美していたダフネを読みあさったのが
書くのは諦めた直接の原因だと思っている。
シドニーは劇作家でもあるから、文の書き方が映画のシナリオでも読む感じで
書いている。初期の作品は特にそうだ。
ダフネは文章だけだ。
でもどれを読んでも目の離せない緊迫感がある。
これが文才っていうんだなと何度も感じたものだ。
彼女の有名な作品は幾つもあるけど、
短編なら鳥、ヒッチコックの映画になった鳥だ。
長編で有名なのならレベッカ・レベカがある。
原文で読まないと文才は感じられないけど
面白いので、訳ででもいいからぜひ読んでほしい。
訳だと、訳す人の文才が出てくる。
彼女が亡くなって何十年だけど、
今でも残念に思っていることは彼女には手紙しなかったことだ。
終わりになったけど、上田さんって芥川作家の人だ。