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Piege ピエージュ ある罠の物語 第15話 罠にかかって
ノリちゃーんと知子は沢村に抱きついて行った。
首に腕をまわし、沢村の唇に唇を重ねた。
どうしたの? 僕のワンワン?
知子が犬がするように沢村の顔をなめ、耳をなめ、
お尻を尾っぽのようにふった。
知子のスカートをまくり上げ、パンティをはいていない尻をなでまわした。
それからスカートにはさまっていたシャツを持ち上げ
脱がす前に知子の乳房を口に吸い込んだ。
これしてほしいんだろ。
さかりのついた僕のワンワン。
知子の衣類は沢村に脱がせやすいものが着せられていたから
知子はひざに乗せられたときには素っ裸だった。
知子はじっと沢村を見た。
沢村の顔色が土色に見えた。
ノリちゃん 大丈夫?
手が顔に行き、沢村の顔の皮膚に触れた。
大丈夫だよ、僕を楽しませてとひざの縁に乗せて
足で知子の足を大きく開いた。
知子は尻をやや上向きにして、振りだした。
沢村が知子の尻振りに演出したように、
時々回したり
知子の脇を手でしっかりつかんで知子の
ちょっとしたショーを楽しんだ。
突然沢村が言った。
僕が死んだら知子どうする?
知子は止まった。
第一声はそんなこと言わないで。
ノリちゃんが死んだら知子も行くとすぐ言った。
ああ、知子と沢村は知子を抱きしめた。
知子は子供みたいに声を上げて泣いた。
死んじゃいやとワーワー泣き続けた。
午後沢村は入院した。
知子は沢村のベッドの横にいた。
検査は明日だ。
知子、売店に行ってこれ買ってきて。
沢村はメモを渡した。
知子が出て行くと看護婦が替えたばかりの点滴の袋の中に
いつか沢村が警察ざたにした毒薬を袋に注射器で入れた。
これがどのくらいの効いてくるか
沢村は時間を見た。
30分くらいして知子が戻ってきた。
どれもなかった、ノリちゃん
ないはず。
ないと知りつつメモを沢村は作った。
沢村は目を閉じていた。
誰かに会った?
誰にも。何を言っているんだろうと知子は思った。
もうそれ、捨てていいよ
無しですますよ。
ここに来てと沢村は知子を呼んで抱きしめ
針を外した注射器を知子のポケットに入れた。
知子を離したから知子をちょっと見つめて目を閉じた。
どのくらいそうしていたか?
突然沢村の目がカッと開いた。
それから口から血が飛びだした。
知子はびっくりしてナースコールをした。
10分くらいしてナースが来た。
医者と一緒だった。
沢村はおう吐し続けた。
沢村がこの点滴でおう吐はありえない。
知子をチラっと見て医者は点滴の袋を見た。
上のほうに注射針のような小さい穴があるのを医者は見逃さなかった。
医者は以前にも沢村が救急車で運ばれてきたことを考えた。
横にいた看護婦に警察と言った。
警察はすごく早く来た。
沢村は死んだ。
知子が沢村に抱き着いて泣くより早く警察は知子を警察に連行した。
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