ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

無事フランスに到着

2007-02-05 17:28:40 | 旅行
ときどき土曜日の朝8時にペドロランドを出発し、夜8時に無事フランスの我が家に到着しました。今度も何かハプニングがあるのではないかと期待されていた皆様、ご期待に副えなくて申し訳ありません。わたしとしては、ハプニングがないほうが助かります。

これまでは地中海沿いの高速道路を利用し、フランスのナルボンヌで内陸に折れ、トゥールーズを通るという経路を取っていたのだが、今回はこれを変更することにした。フランス北西部のブリタニー地方に住むイギリス人の友人夫婦が、フランスの厳しい冬を避け、ペドロランド近辺に3ヶ月の予定で滞在中なのだが、彼らが大西洋岸沿いのルートを取ってきたということで、そのルートを試すことにしたのだ。バレンシアの北から内陸部に入り、サラゴサを経て、牛追いで有名なパンプローナを通り、まっすぐ北上すると大西洋岸に出る。そこはほとんどフランス国境である。ここからボルドーまでは200キロ弱。我が家まではさらに70キロほどだ。

このルートでいい点は、スペイン内の走行距離が長いため、スペインの安いガソリンの恩恵を思い切り享受できる(フランス国境直前のガソリンスタンドで満タンにしたのは言うまでもない)、そして高速道路の有料部分が少ないということで、かなり費用を節約できた。おまけに、海岸沿いルートとは景色が異なる。特に、スペイン・フランス国境近辺のバスク地方は、ピレネー山脈の西端にあたり、雪を頂いた(覆われたというほどは残っていなかった)山々が間近に迫る。とても美しい風景だ。フランス国境からボルドー近辺までの大西洋岸には一面に松林が広がる。なんとなく日本の松原を思い出してしまった(五大松原は三保の松原しか行ったことがないが)。

途中、ハプニングらしいハプニングといえば、サラゴサで道に迷ったこと。ここで間違った道をとらなかったら、30分は節約できただろう。大きな都市はどこの国でも同じだが、多くの幹線道路が環状線道路に交わり、非常に迷いやすい。最悪の場合は、都市の中心部に迷い込んでしまうケースである。たまたま目的地が看板に表示されていればラッキーだが、そうでない場合はどこへ行ったらよいのかまったくわからない。サラゴサでもバルセロナとマドリードはあちこちの道路標識に載っているのだが、バルセロナにもマドリードにも行きたくない場合はお手上げである。30分ほど試行錯誤を繰り返して、やっとパンプローナ方向の高速道路に乗ることができた。

天気のほうは、ペドロランドを出発したときは小雨まじり、その後しばらく雨が止んだ後、バレンシアの手前から大雨になり、スペイン一帯が大きな雨雲に覆われているのではないのかと思われた瞬間に雨が止んだ。ときに日も差す。気温のほうは、スペイン中央の山間部を通ったときには、車外の気温を示す車の温度計が3度まで下がったが、その後はだんだん暖かくなり、9度まで上がった。

昨日(日曜日)の気温は最高で4度だった。ペドロランドでもここ1週間は寒かったが、それでも12~13度である。寒さが違う。朝は霜が降りている。暖炉で薪をたくさん燃やして、やっと家が暖まった。