ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

フランスのレストラン状況

2009-07-21 18:27:00 | フランスの生活
今日のフランス・ドルドーニュ地方は最高気温34度

6月初めに、2軒隣のブライアンとメリルのところに、イギリスからブライアンの弟のスティーブとその妻・デニースが遊びに来ていたときに、6人でラ・ショミエールに行ったときの写真をまだアップしていなかった。早くもその1ヶ月半のうちにブライアンとメリルは家を売って、今はマン島の人となってしまった。

フランスの田舎にも不況の影響は顕著になっている。ラ・ショミエールは小さいながらも、いつも満席だったのだが、この日の客は、わたしたち6人とフランス人カップル1組のみ。

ラ・ショミエールは5月に経営者が替わった。20代のお嬢さん、マリー(オーナーの娘らしい)と昨年結婚したばかりのシェフのだんなさんが、新天地を求めて、ボルドーにレストランをオープンするため、この店を売ったのである。ボルドーは70キロほど離れていて、常連を連れて行くこともできない距離。新しいことを始めるのには、困難な時期だが、どうしているのだろう。かわいいウェイトレスはそのまま現オーナーに雇われたようで、ほっとした。

ラ・プートルも経営者交替。パリ出身のマリー・ロールとスペイン人のご主人カルロスは引退するということである。この店は逆に、あまり人が入っているのを見たことがなかった。6月に新装開店したが、新しいオーナーは、アイルランド人のデニス。マリー・ロールの出す料理はフランス家庭料理だったが、デニスはきちんと修業をした本格派シェフだそうである。

簡易食堂のようなルー・マルミトゥーは、4月に今年初めて行ったときは、驚くほど閑散としていた。おまけに、メニューもいまいちで、チーズの大皿は種類も量も少なく、「ここですら、不況のあおりを食っているのか!」とショックを受けた。が、次に行ったときは、町内会パーティーのようなものが開かれていて、50人くらいの客がにぎやかに食事をしていた。この日のメニューの子牛のローストもおいしかったし、チーズも豊富。

一番残念なのは、中華料理のバイキングが評判だったキム・ギアンである。昨年オープンしたときには量も種類も豊富で、満席だったのだが(寿司らしきものもあった)、その後坂道を転げるように、質が低下したとのこと。悪評はブライアンとメリルから聞いていたのだが、一度だけチャンスをあげようと行ってみたら、客はウェイトレスの友人グループだけ。種類も去年よりずっと少ないし、食べ物が少なくなっても、補充するでもない。しかも、この日は暑い日で、エアコンのないうなぎの寝床のような店内は気分が悪くなるほど、蒸し暑かった。昨年は確かにポータブルのエアコンがあったはずだが、あれはどこへ行ったのか?

というわけで、もうフランスでは2度と中華に行くことはないだろう。残念。