今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気は気温30度
フランスで買い物をすると、単純なはずの買い物が思わず複雑になることがよくある。
夫の甥に男児誕生のお祝いカードを送ろうと切手を買いに、村の郵便局に行った。この程度の用事なら、わたしのフランス語でも十分だろうと思ったら、大間違い。8月にイギリスに住む友人とスペインに住む友人の誕生日があるので、ついでに誕生日カード用の切手も買っておこうと思ったのが、事を複雑にしたもとであった。
イギリス宛切手2枚とスペイン宛切手1枚くださいと言ったら、イギリス宛はいくらか知っているが、スペインのほうは知らないと言う。面倒なことはすぐに諦める性格のわたしは、ここでくじけそうになったが、何と言おうかと考えているうちに、コンピュータで調べてくれた(だったら、何も言わずに最初から調べろよ)。イギリス宛とスペイン宛では料金が違うと言う。指差すコンピュータの画面を見ると、スペインは77サンチーム、イギリスその他は67サンチームとなっている。同じEUなのに、なぜかスペインは高いのだ。
なんとか、スペイン宛の切手の値段を判明するところまでこぎつけたと思ったら、わたしの手にした封筒を見て、それのほかにイギリス宛2枚なのか、それを含めて2枚なのかと聞く。これもなんとかクリアし、投函してもらうため封筒を渡すと、2枚つづりの切手をくれた。金額の書かれていない、まったく同じ切手である。1枚はイギリス用、もう1枚はスペイン用だそうだ。こんなことなら、最初から、イギリス宛切手3枚くださいと言っておけば、よかった。ごたごたを避け、しかも10サンチームを節約することができたのに。
日本から来た友人が、全然フランス語ができないにもかかわらず、勇敢にも一人でこの郵便局に切手を買いに行った。英語だけで、どうやって目的達成したのかは謎であるが、局員が自分で葉書に切手を貼って投函すると言って譲らなかったと言って、不思議がっていたが、それは、きっと、すべての郵便物に確実に正しい料金の切手が貼られるようにするためなのだ。金額表示のない切手はイギリスにもあるが、料金の異なる郵便物に金額表示のない切手を使うことはない。たとえ10セントでも、この抜け穴を利用されることは確実だからだ。
スペインでは一度だけ金額表示のない切手にお目にかかったことがある。顔なじみのオランダ人・フランシスの経営する店で、イギリス宛の切手を買おうとしたら、「今、切手は置いていない。値段の書いていない切手を売ることはできないので」と言われた。金額表示のない切手なんて胡散臭いものを売るのは、自分の職業倫理にかかわることだということなのだろう。
しかたがないので、スペイン人経営の店に行ったら、出てきた切手には、やはり金額はなく、ただBと書かれていた。スペインでは1月1日にほとんどの公共料金が改正される。きっと、この切手は、新しい郵便料金が決定する前に暫定的に印刷されたものなのだろう。そのしばらく後には、新しい金額の表示された切手をフランシスの店でも売るようになった。
フランスで買い物をすると、単純なはずの買い物が思わず複雑になることがよくある。
夫の甥に男児誕生のお祝いカードを送ろうと切手を買いに、村の郵便局に行った。この程度の用事なら、わたしのフランス語でも十分だろうと思ったら、大間違い。8月にイギリスに住む友人とスペインに住む友人の誕生日があるので、ついでに誕生日カード用の切手も買っておこうと思ったのが、事を複雑にしたもとであった。
イギリス宛切手2枚とスペイン宛切手1枚くださいと言ったら、イギリス宛はいくらか知っているが、スペインのほうは知らないと言う。面倒なことはすぐに諦める性格のわたしは、ここでくじけそうになったが、何と言おうかと考えているうちに、コンピュータで調べてくれた(だったら、何も言わずに最初から調べろよ)。イギリス宛とスペイン宛では料金が違うと言う。指差すコンピュータの画面を見ると、スペインは77サンチーム、イギリスその他は67サンチームとなっている。同じEUなのに、なぜかスペインは高いのだ。
なんとか、スペイン宛の切手の値段を判明するところまでこぎつけたと思ったら、わたしの手にした封筒を見て、それのほかにイギリス宛2枚なのか、それを含めて2枚なのかと聞く。これもなんとかクリアし、投函してもらうため封筒を渡すと、2枚つづりの切手をくれた。金額の書かれていない、まったく同じ切手である。1枚はイギリス用、もう1枚はスペイン用だそうだ。こんなことなら、最初から、イギリス宛切手3枚くださいと言っておけば、よかった。ごたごたを避け、しかも10サンチームを節約することができたのに。
日本から来た友人が、全然フランス語ができないにもかかわらず、勇敢にも一人でこの郵便局に切手を買いに行った。英語だけで、どうやって目的達成したのかは謎であるが、局員が自分で葉書に切手を貼って投函すると言って譲らなかったと言って、不思議がっていたが、それは、きっと、すべての郵便物に確実に正しい料金の切手が貼られるようにするためなのだ。金額表示のない切手はイギリスにもあるが、料金の異なる郵便物に金額表示のない切手を使うことはない。たとえ10セントでも、この抜け穴を利用されることは確実だからだ。
スペインでは一度だけ金額表示のない切手にお目にかかったことがある。顔なじみのオランダ人・フランシスの経営する店で、イギリス宛の切手を買おうとしたら、「今、切手は置いていない。値段の書いていない切手を売ることはできないので」と言われた。金額表示のない切手なんて胡散臭いものを売るのは、自分の職業倫理にかかわることだということなのだろう。
しかたがないので、スペイン人経営の店に行ったら、出てきた切手には、やはり金額はなく、ただBと書かれていた。スペインでは1月1日にほとんどの公共料金が改正される。きっと、この切手は、新しい郵便料金が決定する前に暫定的に印刷されたものなのだろう。そのしばらく後には、新しい金額の表示された切手をフランシスの店でも売るようになった。