日曜日以来、ずっと天気が悪い。日中でもちょっと肌寒いくらいで、夜は薪を焚いている。日曜日はたいへんな強風が吹きまくり、午後アーセナルの今季最後の試合の結果が報道されたところで、テレビの画像が固まってしまっい、どのチャンネルも受信できなくなってしまった。
月曜日は、この近辺では、商売は休みのところが多い。フランスの銀行は土曜日開店する代わりに、月曜日が休みなので、それに倣っての慣習らしい。そこで、月曜日もテレビ無しの生活だった。
火曜日の朝、タイマーをセットしておいたパン焼き器にふと目をやると、表示パネルが真っ白になっている。停電らしい。前日も突然電気が切れてしまったのだが、これは単に我が家のブレーカーが落ちただけだった(こちらのブレーカーはこれまでありかを知っていたところとは別のところにあって、見つけるのになかなか手間取った。この家を購入して1年以上経つが、発見するものはいまだに多い)。今日はブレーカーが落ちただけではないようだ。これで我が家だけ電力無しということになると、電気配線に問題があるとか、難しいことになりそうだ。が、2件となりのイギリス人ブライアンの家に行って聞いてみると、どうやらこの辺り一帯の停電のようだった。わりとよくあるのだそうだ。
停電となると、仕事はできない、電話は通じない(役に立たずな電話機で停電だと使えないのである)、手探りでトイレで用を足さないといけない(トイレは家のど真ん中にあって窓がない)などなど、不便はたくさんあるのだが、一番困ったのは、パン焼き器である。停電があったのは9時少し前で、ちょうど焼きに入る直前であった。停電になってもどこまで過程が進んでいるかを覚えていて、電気が回復するとそこから再び過程を始める機能があるということなのだが、取説によると、どのくらいの間この機能が有効なのかは「状況による」(なんと便利な表現だろう!)なのだそうだ。恐る恐るパン焼き器を除くと、パンケースからあふれんばかりに生地が膨らんでいる。まるで、種入りパパドムのよう(写真)。パン焼き器からパンケースを取り出すと、見る見る間にしぼんで行った。
12時になっても、電気は回復しなかった。スペインでも一時期頻繁に停電があったが(だいたい近くの工事現場で電気工事をしているときに起こる)、こんなに長く続くことはない。彼らにも良心はあって、午後2時のシエスタのために家に帰る前には、必ず元通りにしてから現場を去るのである。午後2時半、やっと電気がついた。パン焼き器のパネルには、0時00分の表示だけがついていて、取説によると、これが表示されているときには「生地を取り出し、新しい材料でやり直しましょう」と書いてあった。やっぱり5時間半は覚えていられなかったか。が、だめもとと"Bake Only"という機能を使ってみた。結果は、酒臭いぐにゃぐにゃした重いパンができあがっただけ。ちょうど焼きに入る直前で停電になったので、パンケースを取り出さずにパン焼き器の蓋を閉めたまま、電気が戻るまで手をつけず、電気が回復してから、"Bake Only"で50分焼けば、もしかしたらパンは成功したかもしれない。次回停電になったときには覚えておこう。
「新しい材料でやり直しましょう」」と簡単に取説は言うが、この小麦粉はわざわざイギリスから持ってきた貴重なグラナリーフラワーで、その1回分、400グラムを無駄にしてしまった。停電のバカヤロー!
電力が回復してすぐにアンテナ屋に電話をしたが、翌日まで来られないとのこと。こうして、火曜日の夜もまたテレビ無しの生活が続くのだった。
月曜日は、この近辺では、商売は休みのところが多い。フランスの銀行は土曜日開店する代わりに、月曜日が休みなので、それに倣っての慣習らしい。そこで、月曜日もテレビ無しの生活だった。
火曜日の朝、タイマーをセットしておいたパン焼き器にふと目をやると、表示パネルが真っ白になっている。停電らしい。前日も突然電気が切れてしまったのだが、これは単に我が家のブレーカーが落ちただけだった(こちらのブレーカーはこれまでありかを知っていたところとは別のところにあって、見つけるのになかなか手間取った。この家を購入して1年以上経つが、発見するものはいまだに多い)。今日はブレーカーが落ちただけではないようだ。これで我が家だけ電力無しということになると、電気配線に問題があるとか、難しいことになりそうだ。が、2件となりのイギリス人ブライアンの家に行って聞いてみると、どうやらこの辺り一帯の停電のようだった。わりとよくあるのだそうだ。
停電となると、仕事はできない、電話は通じない(役に立たずな電話機で停電だと使えないのである)、手探りでトイレで用を足さないといけない(トイレは家のど真ん中にあって窓がない)などなど、不便はたくさんあるのだが、一番困ったのは、パン焼き器である。停電があったのは9時少し前で、ちょうど焼きに入る直前であった。停電になってもどこまで過程が進んでいるかを覚えていて、電気が回復するとそこから再び過程を始める機能があるということなのだが、取説によると、どのくらいの間この機能が有効なのかは「状況による」(なんと便利な表現だろう!)なのだそうだ。恐る恐るパン焼き器を除くと、パンケースからあふれんばかりに生地が膨らんでいる。まるで、種入りパパドムのよう(写真)。パン焼き器からパンケースを取り出すと、見る見る間にしぼんで行った。
12時になっても、電気は回復しなかった。スペインでも一時期頻繁に停電があったが(だいたい近くの工事現場で電気工事をしているときに起こる)、こんなに長く続くことはない。彼らにも良心はあって、午後2時のシエスタのために家に帰る前には、必ず元通りにしてから現場を去るのである。午後2時半、やっと電気がついた。パン焼き器のパネルには、0時00分の表示だけがついていて、取説によると、これが表示されているときには「生地を取り出し、新しい材料でやり直しましょう」と書いてあった。やっぱり5時間半は覚えていられなかったか。が、だめもとと"Bake Only"という機能を使ってみた。結果は、酒臭いぐにゃぐにゃした重いパンができあがっただけ。ちょうど焼きに入る直前で停電になったので、パンケースを取り出さずにパン焼き器の蓋を閉めたまま、電気が戻るまで手をつけず、電気が回復してから、"Bake Only"で50分焼けば、もしかしたらパンは成功したかもしれない。次回停電になったときには覚えておこう。
「新しい材料でやり直しましょう」」と簡単に取説は言うが、この小麦粉はわざわざイギリスから持ってきた貴重なグラナリーフラワーで、その1回分、400グラムを無駄にしてしまった。停電のバカヤロー!
電力が回復してすぐにアンテナ屋に電話をしたが、翌日まで来られないとのこと。こうして、火曜日の夜もまたテレビ無しの生活が続くのだった。
パン焼き器が切れるというのは、夕食用にセットした炊飯器が切れてご飯が炊けなかった感じですね。それはかなり困るし、もったいない! しまも、続きを作るのは難しい気がします。
焼きに入る直前ということなので、そうなるとかなり厳しいですね。
発酵途中なら、取り出して丸めなおしてボールに入れて、冷蔵庫で発酵させる、というのもありますが……その後パン焼き器で焼けるかどうかは疑問です。
せっかくの粉が無駄になったときは、ショックです。
発酵途中で停電になった場合にはそういう方法があるのですね。今後の参考として、覚えておきます。ありがとうございました。
昼食用のパンで、急遽の代替策はあったのですが、おっしゃるとおり、せっかくの粉が無駄になったのがとてもショックです。イギリスから持ってきた貴重な3.5キロ分の粉のうちの400グラムが無駄になり、フランスではたぶんこの粉は手に入らないだろうと思われるので、とても残念です。