ユネスコの世界遺産に登録されている奈良の元興寺の、「泰楽軒」というお茶室でお茶会がありました。
このお茶室は、指物師、川崎幽玄氏が古材を利用して造られた4畳半のお茶室です。
たまたま私の知り合いの先生がこちらのお寺で釜をかけられるということで、友人8名で押しかけて参りました(笑)
「是非お伺いさせていただきます
8名ですが
」ということで
超晴れオンナ3人含まれているにもかかわらず、珍しく雨
多分隠れ雨オンナが混じってるな(笑)
元興寺に到着。
張り紙にしたがって、奥へ。。
県指定文家財「小子坊」
こちらで受付を済ませ、身支度を整えます。
残念ながら、結構な雨のため、路地は使わず裏方からの席入りとなりました。
お軸は「一華開五葉」
西大寺の長老さんの松本実道さんの筆で、書かれてはいませんがこれに続く文が「結果自然成」です。達磨大師の言葉です。
花器は、お水取りの松明
うっすらと「二月堂」という文字が見えますでしょうか。
お香合は、東大寺の礎
私はお茶室を撮影するときは、あえてフラッシュは焚かないのですが(雰囲気重視)、この後姿は…、、誰だろう(笑)
お茶室って、暗いんですよ~
お水差しは久岡冬彦氏、風炉先は川崎幽玄氏。
今回のお席も「続き薄」で、またまた「次客」で入らせていただきました。
お干菓子は、節分が近いということもあって、鬼の棒のイメージ(笑)と、おたふく(?)
煙草盆も川崎幽玄氏
この日のお茶勺も、ステキでした
お茶をすくう部分に観音様を表す凡字が書かれていました。
二月堂の古材を使ったもので、東大寺の故新藤晋海師の晋山式の記念品で、銘をその縁者である元興寺の現住職の辻村泰善師に「無名指」と付けて頂いた物だそうです。書かれている梵字は十一面観音を意味する字だそうです。その梵字が付けられた意味は、新藤師が東大寺の中の「観音院」を自坊とされていたことから来ています。因みに辻村師の御祖父様の故上司海雲師が新藤師の前の観音院です。
お棗は「鳳凰」
退席間際のドサクサにまぎれ、友人が後ろから隠し撮り(笑)
貴重な1枚です
あまりの雨足に、元興寺をゆっくり見学できずに退散
なにげに雨宿りをしていたこの「東門」も、指定文化財。
ちなみに、お茶室での写真は、全てフラッシュ無しでの撮影です(私は)。
席主さんには撮影の了解は得ています。
カメラは携帯で、帯の間に挟んでいます(帯は下線で締めるので、上は空間がありますからね
)