身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの言葉選び、その6"たぶん"

2014-04-28 22:51:08 | 中島みゆきさん(言葉選び)
"みゆきさんの声、その8"で
「孤独の肖像」(シングル、miss M )と
「孤独の肖像 1st. 」(時代―Time goes around ―)
の『たぶん』について書きました。

「孤独の肖像 1st. 」の歌声が好きなんで"みゆきさんの声"でまとめましたが、
『たぶん』と言う言葉は、他の曲でも印象深い使われ方をしてるように思うんで、『たぶん』で妄想しようと思います。

「孤独の肖像 1st. 」の次に、私が好きで、印象深い『たぶん』が、"ストリッパーと遊女"で"娼婦"をモチーフとした曲てして挙げた
「白鳥の歌が聞こえる」(36.5℃%)の
「♪YOSORO YOSORO
♪たぶん笑っているよ」です。

(YOのOの上に ̄を付けることができませんでした。スミマセンm(__)m)

「白鳥の歌が聞こえる」は、メロディも歌声も好きな曲なんですが、この
「♪たぶん笑っているよ」
のフレーズは最初に聴いた時から印象に残っていて、なんか好きなフレーズなんです。

『♪きっと笑っているよ』ではなく
『♪たぶん笑っているよ』
にすることによって、印象が丸くなると言うか、柔らかくなっているように感じられるんです。

全体のイメージがとても優しく感じられるので、このフレーズが好きなんですね。

次に印象深い『たぶん』は、
「♪ごまめの歯ぎしりでしょうね、
♪たぶん」
(「ごまめの歯ぎしり」真夜中の動物園)でしょうね、たぶん。(笑)

この『たぶん』は、自嘲と言うか、皮肉をこめた『たぶん』のように感じます。

ニヒルな『たぶん』という感じでしょうかね。

この曲は
「♪どこが胡乱(うろん)か」や
「♪懲りた記憶」、「♪懲りた予感」また
「♪高い樹にあるブドウはどうせ
酸っぱいとでも言っておきましょう」などの"引っかかりのある言葉やフレーズ"のオンパレードなんですよ。

タイトルの「ごまめの歯ぎしり」からして、しっかり引っかかってますしね。(笑)

で、余談なんですが、この曲のイントロを聴くとアニメ「妖怪人間ベム」のオープニングを思い出すのは、私だけでしょうか?(--;)

そして、遡って
「♪長い髪を 三つ編みにしていた頃に
めぐり逢えればよかった
彼女より もう少し早く
♪たぶん だめね」
(シングル「横恋慕」)です。

メロディもアクセントが付いていて、この『たぶん』も印象的で頭の中でよく鳴ります。

「♪たぶん だめね」の部分だけね。

「♪きっと だめね」だと絶望的になると思うのですが、「♪たぶん だめね」だと、ほんの少しだけでも可能性が残っているような気がするんです。

だから、否定しながらも
「♪伝えてから 消えたい」と結べるのかなと、勝手に納得しています。

更に遡って、
「しあわせ芝居」(おかえりなさい)の
「♪たぶん周りの誰よりも
とてもあの人はやさしい」の
『たぶん』。

2番のこの箇所は、
「♪きっとあの人はだめだとは
言わないだろうと思います」となっています。

この曲では、『たぶん』と『きっと』が対で使われています。

対でみると、この『たぶん』は、不安を現しているのかなと、その不安な"やさしさ"が"芝居"へとつながっているのかなと、これまた勝手に納得しています。

簡単に誰でも使える『たぶん』で、これだけ妄想させてくれるみゆきさんの言葉の使い方、フレーズの作り方は凄いと、私は思っているのですが、単に私の妄想のし過ぎなんでしょうかね。
(^^;

暴走する妄想にお付き合いいただき、ありがとうございました。(^^)

では、また(^-^)
コメント
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