身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの言葉選び、その2"カーニヴァルだったね"

2014-04-09 22:42:23 | 中島みゆきさん(言葉選び)
「カーニヴァルだったね」
(心守歌 2001年発表)

"みゆきさんの声、その4"でも書いたように、メロディー、歌声ともに好きな曲です。

でも、アルバム「心守歌」を聴き始めた頃は、あまり印象に残らない曲でした。

まあ、このアルバム自体、シングル曲や目玉曲がなくて、地味だと言われていましたが、私は好きなアルバムです。

かといって、嫌いなアルバムはないので、正確に言うと、ふと聴きたくなる曲や口ずさんでしまう曲が多いアルバムです。

印象深いフレーズの曲が多いんです。

"引っかかりのある言葉、フレーズ"と言っていいかもしれません。

そのフレーズにメロディーの強さが合わさった順に印象に残るような感じでした。

「♪あいつが泣いてしまった それで泣きそびれた」
(囁く雨)

「♪わざと胸をあけてバカをやって凍えきって風邪をひく」
(夜行)

「♪それより戦が嫌いです」、
「♪懐しがろうと思います」
(樹高千丈 落葉帰根)

「♪あのマスターがわかるでしょ」
(相席)

「♪ツンドラの鳥は見抜いているよ 遠い彼方まで見抜いているよ」
(ツンドラ・バード)

「♪六花の雪よ 降り積もれよ」
(六花)

「カーニヴァルだったね」の
「♪罪状もある」
は、引っかかったんですが、何となく歌詞全体のイメージが湧きにくい曲だなあ、というのが聴き始めの印象でした。

突然ですが、アルコールが苦手なんです。

「♪したたかに飲んでくれ」にはなれないんですね。

「♪酒の鏡に夜を映して」星を探すこともない。

何となく情景は思い浮かぶけど、自分から遠いイメージだったんです。

それが、聴き込んでいくほどに、メロディと歌声に惚れていき、月日を経るほどに歌詞の世界に心境がリンクしていく気がしてきたんです。

遠い異国の地で、見知らぬ人の膝の上で涙を流している己を思い描き、涙ぐむような感覚。

誰かに頭を撫でられる心地よさへの憧れ。

己の愚かさへの自責と後悔。

しかし、どこかでその思いを吐き出して楽になりたい自分がいる。

だから、一番頭に蘇るフレーズが
「♪通りすがりの人なればこそ言える罪状もある」

このブログを始めた動機はこれかもしれないなと、書きながら思ってしまいました。

歳取ったんで、自分の愚かしさを懺悔して楽になりたいだけかもしれませんね。

この詞は私にとって、長い年月を経て徐々に沁み込んできた詞で、みゆきさんの言葉の奥深さを感じる詞なんです。

「♪注がれる酒に毒でもあれば今ごろ消えているものを」

なんか、沁みますね。

みゆきさんの言葉に関することなんで"みゆきさんの言葉選び、その2"としました。

なので、前回書いた"みゆきさんの言葉選び"を"みゆきさんの言葉選び、その1"と訂正しました。

突然訂正して、スミマセンm(__)m

そして、お読みいただき、ありがとうございました。(^^)

では、また(^-^)








コメント
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