以心伝心

書・旅・本などのメモ。

玉葉集1・66

2015年01月11日 | 仮名

子の日する野べに小松を引きつれて帰る山路に鶯ぞ鳴く  大中臣能宣

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和泉式部続集切

2015年01月08日 | 仮名

いのちあらばいかさまにせんよをしらぬむし

だにあきはなきにこそなけ

よのなかを、おもひすつまじきさまにし

て、ことなる事なきをとこのもとよりわれ

にすてよといひたるに

しらくものしらぬやまぢをたづぬれともたに

のそこにはすでじとぞおもふ

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半切(横)

2015年01月03日 | 仮名

春の野に霞たなびきうら悲しこのゆふかげに鶯なくも

我が屋戸のいささ群(むら)竹ふく風の音のかそけきこの夕へかも (大伴家持)

 

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古今集17・865

2014年12月07日 | 仮名

嬉しきを何につつまむ唐衣袂ゆたかにたてと言はましを  読人しらず

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半切(横)

2014年12月01日 | 仮名

おほぞらの月のひかりしきよければ 影みし水ぞまづこほりける

み山よりおちくる水のいろみてぞ秋はかぎりとおもひしりぬる

 

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後拾遺419

2014年11月28日 | 仮名

さ夜ふくるままに汀(みぎは)やこほるらむ遠ざかりゆく志賀の浦波

 

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徒然草五

2014年11月21日 | 仮名

第十九段

鳥の声などもことの外に春めきて、のどやかなる日影に、かきねの草もえいづるころより、

やや春ふかく霞みわたりて、花もやうやうけしきだつほどこそあれ、

をりしも雨風うちつづきて、こころあわただしくちり過ぎぬ。

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徒然草四

2014年11月18日 | 仮名

をりふしのうつりかはるこそ、ものごとにあわれなれ。もののあわれは秋こそまされと人ごとにいふめれど、

それもさるものにて、いま一きは心もうきたつものは 春のけしきにこそあめれ。

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徒然草三

2014年11月10日 | 仮名

一の人の御有様はさらなり。ただ人も、舎人などたまはるきははゆゆしと見ゆ。

其の子うまごまでは、はふれたれど、なほなまめかし。

それよりしもつかたは、ほどにつけつつ、時にあひ、したりがおなるも、みずからはいみじと思ふらめど、いとくちをし。

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徒然草二

2014年11月07日 | 仮名

いでや此の世に生まれては、ねがはしかるべき事こそおほかめれ。

御門の御位はいともかしこし。竹の園生の末葉まで、人間の種ならぬぞやんごとなき。

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