つれづれなるままに、日ぐらしすずりにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
みかの原 わきて流るる 泉川(いづみがは)
いつ見きとてか 恋(こひ)しかるらむ
中納言兼輔(27番
難波(なには)潟 みじかき芦の ふしの間も
逢はでこの世を 過ぐしてよとや
伊勢(19番)
ほととぎす鳴きつついづるあしひきのやまと撫子咲きにけらしも(大中臣能宣・新古今)
よのなかよみちこそなかれ思ひいる山の奥にも鹿ぞなくなる(藤原俊成・百人一首)