一の人の御有様はさらなり。ただ人も、舎人などたまはるきははゆゆしと見ゆ。
其の子うまごまでは、はふれたれど、なほなまめかし。
それよりしもつかたは、ほどにつけつつ、時にあひ、したりがおなるも、みずからはいみじと思ふらめど、いとくちをし。