以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く64

2010年02月10日 | 
権中納言定頼

朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに

あらわれわたる瀬々の網代木

定頼は大納言公任の子で小式部内侍の「大江山」の歌の詞書に「定頼卿」とあるのは
この人と思われるそうです。
宇治は平安時代に貴族の別荘があったところのようです。
霧が晴れて行く様をとぎれとぎれに詠み、下の句でさわやかな朝が訪れるといういい歌です。
定頼は和歌だけでなく書も達筆であったそうですが、父親の公任に似ていくらか軽率なところがあったようです。
欠点のある人物が美しい歌を残しているのは面白く、定家も定頼の歌を高く評価しています。
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2 コメント

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Unknown (ひーちゃん)
2010-02-10 15:48:20
小学校の頃、朝ぼらけと書いたのを思い出します。
初めて額に入れてもらえた作品だからです。

軽率に見える人って、本当はデリケートなのかもしれない。
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Unknown (ステラ)
2010-02-10 19:52:37
ひーちゃんへ  こんばんは~!

朝ぼらけって夜明けなんだけど男性が女性の家をでてゆく時間なので色っぽいと思う私です。

「朝ぼらけ」、素敵な作品なのでしょうね。

繊細な人のほうがいろいろ気を使って大変ですよね。^^
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