私の所属するチームはとにかく人の出入りが激しい。
脱落して去っていく人、希望を持って入って来る人。
とにかく出入りが激しいので、しょっちゅう歓送迎会が開かれることになる。
先月開かれた歓送迎会での出来事。
総勢30人にも成るチームなので、とにかく幹事はお店選びからして大変である。
飲み放題を付けないとだめだ! とか、腹いっぱい食いたいからこじゃれた店はダメだ!
とか、あらゆるリクエストをクリアしても、30人を引き受けてくれるお店探しがこれまた大変なのである。
そんなこんなで、先月開かれた歓送迎会は、名駅付近にある焼肉食べ放題のお店が選ばれた。
3500円で飲み放題、食べ放題なのだから、出されるお肉は察しが付く。
まぁそれは良いとして、やっぱりそう言うオチかぁ・・・と感じたのは時間制限が2時間ではなく、1時間半であった事。
これにはそこにいた参加者全員がなんとなく嫌な予感を感じた。
何故なら、仕事が長引き、開始時点で来ていなかったメンバが5人いたから。
1時間半の間に来れるのか?みんな胸の内で同じ不安を抱えながら宴会は始まった。
30分経過・・・45分経過・・・来ない!
トラブル対応に追われ、5人が来る事はもはや困難な状況に・・・。
彼等が来ない事で一番被害を被ったのはなんと私の座ったテーブル。
5人分の席は当然空いているのだが、その内の4人の席を私の座ったテーブルに確保してあった。
これってどうなるかって言うと・・・・そうなんです。
食べ放題のシステムにありがちなんですが、フリー注文の前に一通り店が用意したコース肉が運ばれてくるわけですよ。
んでもって、そのコース肉を全部平らげないと追加注文できない仕組み。
つまり!席にいない彼ら4人分のお肉もしっかり運ばれて来てるわけです。
8人がけのテーブルに4人しか座っていない状況なのに、運ばれて来てるお肉は8人分。
もしかしたら、終了30分前に彼らが駆け込んでくるかもしれない。
けれどその時に食べるお肉がなかったら・・・?
それって大問題ジャン?
しかし・・・目の前の8人分を平らげないと追加注文ができない!
そーです、食べましたよ。必死の形相で4人で8人分を食べ、彼らが遅れて来た時の為にと、カルビだのロースだの白ごはんだの漬物だの可能な限りオーダーし、彼らが来るのを今か今かと待ったわけです。
1時間半の時間制限に加え、ラストオーダーは終了の15分前などという理不尽なルールも加わり、私たち4人はとにもかくにも腹いっぱいでもぉお肉なんて見たくなぁ―い!
状態になりながらも、ラストオーダーギリギリに一通り追加注文し、ひたすら彼らを待ったのです。
「・・・もぉ来れないんじゃね?・・・」
「・・・む・・・無理だよね・・・あと10分しかない・・・」
遂に彼らは現れず・・・・
「はいぃい! ありがとしたぁ! 時間制限が参りましたぁ~お会計をおねがいしまっすぅ」
こういったお店にありがちな、いっかにもって感じのヤンキー風味のバイトの兄ちゃんの威勢のいい掛け声。
私達の目の前には手の付けられていないお肉が何皿も・・・・・
ぎゃぁあああ 勘弁してください。もぉ見たくないぃいいいいい
残った分に対するペナルティは取られませんでしたが、バイト兄ちゃんの明らかに冷ややかな視線が・・・
「ご・・ごめんなさい。だって4人来てないんだもん・・・」
などとブツブツ小声でつぶやく私達(笑)
「あっれぇ~このテーブルどうしたんですかぁ?全然食べてないじゃないですかぁ」
隣のテーブルに座った無神経なメンバからの素っ頓狂な発言。
「くっそてめーら!なに抜かすんじゃボケ!ええ加減にせーよ!」
とは言えず、はち切れんばかりに膨れ上がったお腹をさすりながら、ぐーのねも出ない私達。
私の隣で一番食べ続けていた責任感の強い今回の幹事でもあるS野さん。
ベルトの穴を2つずらし、1年分くらいのお肉を詰め込んだごとく膨れ上がったお腹を抱え、なんだか顔色が悪い。
「S野さん大丈夫?お腹はち切れそうだけど・・なぁーんて私も人の事言えないけど」
「・・・はぁ・・・あの、そんな事はいいんですが・・・」
「ん?どしたん?」
「あの・・・お金が足りないんです」
「え・・・まじ?」
「はぁ・・・5人分足りないわけでして・・・」
「あぁあああ! そうかぁああ!」
S野さんは会費を事前徴収していなかったのだ。
宴会が始まる前、彼がせっせとみんなの席を回り、会費を徴収してた事を思い出した。
来れなかったメンバから徴収するわけにはいかないので、後日部の予算から補填するとして・・・結果的には何とかなるのだが、お店に対してその場は支払いをしなくてならない。
誰かが立て替える事になる。
当然責任感の強い幹事が・・・?といった雰囲気が流れたのだが、彼はその日、持ち合わせが少なかった。
ていうかさ、普通のお小遣い制のサラリーマンが毎日3万も5万も持ってないのが一般社会の常識。
それでも彼は財布に1枚だけあった万札を立替にあてたのだが、それでもまだ1万足りなかった。
困り果てたS野さん。
ついに近くに座っていた部長と、課長に声をかけた。
「あのぉー 課長申し訳ありません。1万円貸して頂けないでしょうか」
「・・・え・・・」
私は当然課長が立て替えるものと思っていたし、課長が持ち合わせがなかったら、その上の部長が・・・と思っていた。
しかし! 課長から出た言葉は・・・・
「あ・・・ごめん。俺今日・・・3000円しか入ってない!」
え・・・・えぇぇぇええええ??
それを隣で聞いていた部長。
「あのさぁS野君、来てない人の分を取るってのはお店ががめついよ?S野さん幹事なんだから、そこら辺を交渉したらどうなの?」
「は・・・はぁ・・・・」
てかさ、交渉も何も、人数分の最初のコースは出ちゃってるんだから、お金が発生するに決まってンジャン?
てか・・・部長! 君も持ってないのか!
結局、招待されたはずの去っていくY内君がかっこよくサッと1万を出したのでした。
ったくさぁ・・・管理職の2人!
あんたたち、外に出るのに数千円ってどうなのよ!
大手企業の管理職でありながら、チームの宴会に立て替える金もないってどうなんでしょう・・・。
私の旦那ですら、何があるか分からないから1マンは持ってないと怖い
って言うけどなぁ・・・。
脱落して去っていく人、希望を持って入って来る人。
とにかく出入りが激しいので、しょっちゅう歓送迎会が開かれることになる。
先月開かれた歓送迎会での出来事。
総勢30人にも成るチームなので、とにかく幹事はお店選びからして大変である。
飲み放題を付けないとだめだ! とか、腹いっぱい食いたいからこじゃれた店はダメだ!
とか、あらゆるリクエストをクリアしても、30人を引き受けてくれるお店探しがこれまた大変なのである。
そんなこんなで、先月開かれた歓送迎会は、名駅付近にある焼肉食べ放題のお店が選ばれた。
3500円で飲み放題、食べ放題なのだから、出されるお肉は察しが付く。
まぁそれは良いとして、やっぱりそう言うオチかぁ・・・と感じたのは時間制限が2時間ではなく、1時間半であった事。
これにはそこにいた参加者全員がなんとなく嫌な予感を感じた。
何故なら、仕事が長引き、開始時点で来ていなかったメンバが5人いたから。
1時間半の間に来れるのか?みんな胸の内で同じ不安を抱えながら宴会は始まった。
30分経過・・・45分経過・・・来ない!
トラブル対応に追われ、5人が来る事はもはや困難な状況に・・・。
彼等が来ない事で一番被害を被ったのはなんと私の座ったテーブル。
5人分の席は当然空いているのだが、その内の4人の席を私の座ったテーブルに確保してあった。
これってどうなるかって言うと・・・・そうなんです。
食べ放題のシステムにありがちなんですが、フリー注文の前に一通り店が用意したコース肉が運ばれてくるわけですよ。
んでもって、そのコース肉を全部平らげないと追加注文できない仕組み。
つまり!席にいない彼ら4人分のお肉もしっかり運ばれて来てるわけです。
8人がけのテーブルに4人しか座っていない状況なのに、運ばれて来てるお肉は8人分。
もしかしたら、終了30分前に彼らが駆け込んでくるかもしれない。
けれどその時に食べるお肉がなかったら・・・?
それって大問題ジャン?
しかし・・・目の前の8人分を平らげないと追加注文ができない!
そーです、食べましたよ。必死の形相で4人で8人分を食べ、彼らが遅れて来た時の為にと、カルビだのロースだの白ごはんだの漬物だの可能な限りオーダーし、彼らが来るのを今か今かと待ったわけです。
1時間半の時間制限に加え、ラストオーダーは終了の15分前などという理不尽なルールも加わり、私たち4人はとにもかくにも腹いっぱいでもぉお肉なんて見たくなぁ―い!
状態になりながらも、ラストオーダーギリギリに一通り追加注文し、ひたすら彼らを待ったのです。
「・・・もぉ来れないんじゃね?・・・」
「・・・む・・・無理だよね・・・あと10分しかない・・・」
遂に彼らは現れず・・・・
「はいぃい! ありがとしたぁ! 時間制限が参りましたぁ~お会計をおねがいしまっすぅ」
こういったお店にありがちな、いっかにもって感じのヤンキー風味のバイトの兄ちゃんの威勢のいい掛け声。
私達の目の前には手の付けられていないお肉が何皿も・・・・・
ぎゃぁあああ 勘弁してください。もぉ見たくないぃいいいいい
残った分に対するペナルティは取られませんでしたが、バイト兄ちゃんの明らかに冷ややかな視線が・・・
「ご・・ごめんなさい。だって4人来てないんだもん・・・」
などとブツブツ小声でつぶやく私達(笑)
「あっれぇ~このテーブルどうしたんですかぁ?全然食べてないじゃないですかぁ」
隣のテーブルに座った無神経なメンバからの素っ頓狂な発言。
「くっそてめーら!なに抜かすんじゃボケ!ええ加減にせーよ!」
とは言えず、はち切れんばかりに膨れ上がったお腹をさすりながら、ぐーのねも出ない私達。
私の隣で一番食べ続けていた責任感の強い今回の幹事でもあるS野さん。
ベルトの穴を2つずらし、1年分くらいのお肉を詰め込んだごとく膨れ上がったお腹を抱え、なんだか顔色が悪い。
「S野さん大丈夫?お腹はち切れそうだけど・・なぁーんて私も人の事言えないけど」
「・・・はぁ・・・あの、そんな事はいいんですが・・・」
「ん?どしたん?」
「あの・・・お金が足りないんです」
「え・・・まじ?」
「はぁ・・・5人分足りないわけでして・・・」
「あぁあああ! そうかぁああ!」
S野さんは会費を事前徴収していなかったのだ。
宴会が始まる前、彼がせっせとみんなの席を回り、会費を徴収してた事を思い出した。
来れなかったメンバから徴収するわけにはいかないので、後日部の予算から補填するとして・・・結果的には何とかなるのだが、お店に対してその場は支払いをしなくてならない。
誰かが立て替える事になる。
当然責任感の強い幹事が・・・?といった雰囲気が流れたのだが、彼はその日、持ち合わせが少なかった。
ていうかさ、普通のお小遣い制のサラリーマンが毎日3万も5万も持ってないのが一般社会の常識。
それでも彼は財布に1枚だけあった万札を立替にあてたのだが、それでもまだ1万足りなかった。
困り果てたS野さん。
ついに近くに座っていた部長と、課長に声をかけた。
「あのぉー 課長申し訳ありません。1万円貸して頂けないでしょうか」
「・・・え・・・」
私は当然課長が立て替えるものと思っていたし、課長が持ち合わせがなかったら、その上の部長が・・・と思っていた。
しかし! 課長から出た言葉は・・・・
「あ・・・ごめん。俺今日・・・3000円しか入ってない!」
え・・・・えぇぇぇええええ??
それを隣で聞いていた部長。
「あのさぁS野君、来てない人の分を取るってのはお店ががめついよ?S野さん幹事なんだから、そこら辺を交渉したらどうなの?」
「は・・・はぁ・・・・」
てかさ、交渉も何も、人数分の最初のコースは出ちゃってるんだから、お金が発生するに決まってンジャン?
てか・・・部長! 君も持ってないのか!
結局、招待されたはずの去っていくY内君がかっこよくサッと1万を出したのでした。
ったくさぁ・・・管理職の2人!
あんたたち、外に出るのに数千円ってどうなのよ!
大手企業の管理職でありながら、チームの宴会に立て替える金もないってどうなんでしょう・・・。
私の旦那ですら、何があるか分からないから1マンは持ってないと怖い
って言うけどなぁ・・・。