平成生まれの食生活事情

金曜日の事。
旦那が久しぶりに会社帰り拾ってくれるって事で、お迎えの時間まで会社近くのオーガニックドーナツのお店で待つ事にした私。
久しぶりに持ち帰り用のドーナツも買うかなぁ～　などと考えながらいつもとは逆方面に通りを渡り、次の通りを渡るべく信号待ちをしていると・・・・

「ん・・・？なんか匂う・・・なんだこれ強烈なチキンの匂い？・・・」
近くに食べ物屋さんもないのにフライドチキンの匂いが周りに充満してる。
どっから匂って来るんだ？あたりをキョロキョロしてると、私の前で信号待ちをしてた若者が何気に振り返り・・・・

「あ・・・あぁーー　お疲れ様っすぅ」

挨拶されビックリしたのだが、よく見るとチーム内で一番若い平成2年生まれのE本君。
「あぁーE本君。なにしてんの？こんな所で。ビックリしたわぁ～、前にE本君がいるとは思わなかった」
「自分もッス。ビックリしましたぁ」

と・・・彼の手元を見ると・・・・
左手にかじり掛けの骨付きチキン、そして、右手にはお湯の入った状態で蓋がしてある日清のどん兵衛が。
うぅ・・・チキンの匂いが益々濃くなってる。

そーなんですよ。
さっきからしてた匂いの発生元は同じチームのE本君だったようです。

ていうか・・・・左手にチキン、右手にお湯の入ったどん兵衛って・・・（笑）
蓋の切れ目から湯気を放つどん兵衛を持ち、左手の骨付きチキンかじりながら信号待ちしてる若者の姿って・・・はっきり言って異様（笑）

私のギョッとする視線に気づいたE本君。
照れ笑いをしながら
「えっとぉー　これ、自分の晩御飯っす。えへへへぇ」
「ていうか、そんなん持ってどこへ行くのよどこへ（笑）」
「あ？家に帰るんっすよ？あっ自分の家この先なんです。」

なるほど。そういう事か。
私は知らなかったのだが、彼はこの近所にアパートを借りているらしく、手前にあるファミマでチキンとどん兵衛を買い、どん兵衛はメンドクサイからその場でお湯を入れて来たと。そゆ事ね（笑）

「そうなんっすよ。こうすれば家に帰ってお湯沸かす必要ないじゃないっすかぁー。あ、でもちょっとはずかしいっすけどね。」

そりゃ恥ずかしいさ。だって、この辺りチキンの匂いで充満してるし、どこまで歩くか知らないけど、どん兵衛ってお湯入れて4分くらいで完成じゃなかったっけ？
あとどれくらいでアパートに着くのよ。

「7～8分歩きますかねぇ～」
「ええええ　麺がのびちゃうじゃん！」
「そうなんっすよぉー。でももぉ慣れました。大丈夫っす」

さいですか（笑）
すげーーな平成生まれの若者って。
超合理的って言うかなんて言うか、味とか雰囲気よりもメンドクサイ回避が優先なのね。
おばちゃんには理解できない感覚やわぁー（笑）


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