会社は2月決算で、今年は過去最高益だったらしく、急遽社員全員に特別ボーナスが支払われることになったんです。
社員全員・・・とは言え、私は嘱託の身。
そもそも嘱託は寸志程度は支払われるものの、ボーナスは貰えない立場。
盛り上がる同僚たちを端で見てるだけで、はなっから期待してなかったんです。
ところが、
「一人一律5万らしい」
「いやいや10万は固いって話だよ?」
「10万って話だったけど、それ以上に利益が出ちゃったから一律20万で決まったらしい」
みたいなまことしやかな噂が飛び交い、20万は流石にないだろうけど、ひょっとして嘱託も10万くらいは貰えるのかも??
と、私のテンションも上がってきてたんです。
「嘱託も貰えるのかな?」
と仲の良いT君に聞くと、「貰えますよ(笑)だって昨年は社員・嘱託分け隔てなく全員に5万ずつ払われたんですよ」
ほーーーー
平等に払うなんてすっごい!
そーかそーか。
社員・嘱託分け隔てなく全員に払うという実績があるのなら、今年はそれ以上に儲かったんだから昨年度より上乗せで払う気だあああああああああああ。
やったあああああ
いい会社に雇われたもんだ と、感謝してたんです(笑)
んで、結果。
なまじ喜んでただけにめちゃめちゃショックですよ(泣)
社員は給料の約1ヶ月分、ただし、効果査定による と、社長から発表があったのです。
これはつまり、評価がA判定の人は1.3ヶ月、B判定は1.1ヶ月・・・的に細かな査定が出され、評価が最低の人は0.7ヶ月と差を出しますよ~~~ ってこと。
中途入社の人は在籍歴を基に支給・・・などなど細かなルールが出され、最後、嘱託者は金一封・・・・(汗)
は?
き・き・金一封???
正社員にはガチな特別賞与が支払われるという、正社員にとってこの上ないサプライズ報酬となったおかげで、ボーナス制度には乗っかっていない嘱託はいつも通りの寸志となりましてね・・・・(泣)
めちゃくちゃ落ち込みましたよ。
仕方がない。
私は嘱託だしね。
貰えるだけで有り難いじゃないか。
と、頭では理解するものの、心がついていかず、未だもやもやがおさまらずにいます。
何だこのもやもやは?
いや、なんか違うぞ。
モヤモヤだけじゃない、なんだこの既視感は??
40年以上前の出来事がふと浮かんだのです。
二十歳くらいの時、借金ばかりを作る父親のせいで家計は火の車。
母親の給料と、私の喫茶店でのバイト代でやりくりしてた頃の話です。
バイトしてた喫茶店のオーナーが取引している銀行のオジサン(とは言えおそらく40代くらいだったと思います)が
「あなたも今のうちから貯金をしなさい。5000円でも1万円でもいいから毎月決まった額を貯金したほうがいい」
と、熱心に勧めてくれ、貧乏ながらも1万ずつの積立定期をしたんです。
積立をやりだして半年ほど経った頃でしょうか。
年末、銀行で餅つきイベントをやるから来ませんか?とそのオジサン銀行員にチラシを渡されたんです。
つきたてのお餅でぜんざいや、お団子を作って振る舞ったり、粗品もたくさん用意している。
家族の方も誘ってぜひ来てください。
と言われ、家に帰り早速母親に話したんです。
お正月が来るというのにお餅も買えないほど逼迫してる我が家にとって、オジサン銀行員の「ぜんざい」の響きはとても魅力的でした。
銀行というものは、タダでつきたての餅を振る舞ってくれるイベントを時々開催するのだとこの時初めて知ったのです。
母親と待ち合わせの時間と場所を決め、その日が来るのを心待ちにしていました。
いよいよ3日後に迫った頃、オーナーの奥さんもそのイベントに行くと知り、
「すごいですよね。銀行ってタダでお餅やぜんざいを振る舞ってくれるんですね。私も母親も楽しみにしてるんです」
と、私がお皿を洗いながら言うと、オーナーの奥さんが
「Mikiちゃん(笑)本気で行く気なの?」
笑いながら、そして少し呆れた感じで言ったのです。
「え?だってチラシをくれましたよ?」
「Mikiちゃん(笑)銀行はね?貯金をしてもらうためにそうやって人を集めるの。ぜんざいを貰うためだけに行く人はいないのよ(笑)その場で契約をして、その御礼としてぜんざいやお餅を頂くの。本気でぜんざいだけ貰おうと思ってたの?(笑)」
打ちのめされた・・・って言葉がピッタリハマる感じでしょうか。
恥ずかしさや、愚かさ、そして何より自分がとんでもなく卑しい人間に思えて仕方がありませんでした。
月に1万の積立をしてます! と、オーナーの奥さんに反論できない自分も惨めでした。
「月1万の貯金くらいで行く気だったの?」と、オーナーの奥さんの胸の内が痛いほど伝わって来たからです。
無知でもなく(借金だらけの父親を抱え)世間様に後ろめたさを感じることなど微塵もない今の私なら、月1万の積立だろうと堂々と行けばいいじゃん?
だって、銀行員はお客さんを集めてなんぼ。
顧客を何人集めてこい!と支店長に言われてんだよね?
どうにもこうにも人数集めれないから、僅かながらも積んる私に声かけたんよね?
と、思えるんだけど、当時はホレ、自分の置かれた環境にめちゃめちゃネガティブな二十歳そこそこの小娘です(笑)
ちょっと意地悪な大人にそんな事言われたら、たちまちくしゃくしゃーーーっとなりますわな(笑)
なんかねぇ、今回の「嘱託の人は金一封です」のオチが、その時と似てる気がするんだよねぇ。
(こじつけかもしれんが(汗))
貰えるものと信じて疑わず、テンション上がってぬか喜び。
家で旦那に
「もしもさぁー20万もらえたら沖縄旅行でも行かない?!」と大はしゃぎしてた私。
はぁーーーーーー
愚かで無知な二十歳の時とかわんねーじゃねーーか!!(笑)
あかんあかん
妙に浮かれるのはやめよう。
大抵は裏切られる。
そんなうまい話はないよ。
もうすぐ62歳になるってのに、未だ変わっていない私ってなんなん?(笑)
呆れるわぁ~~~。
社員全員・・・とは言え、私は嘱託の身。
そもそも嘱託は寸志程度は支払われるものの、ボーナスは貰えない立場。
盛り上がる同僚たちを端で見てるだけで、はなっから期待してなかったんです。
ところが、
「一人一律5万らしい」
「いやいや10万は固いって話だよ?」
「10万って話だったけど、それ以上に利益が出ちゃったから一律20万で決まったらしい」
みたいなまことしやかな噂が飛び交い、20万は流石にないだろうけど、ひょっとして嘱託も10万くらいは貰えるのかも??
と、私のテンションも上がってきてたんです。
「嘱託も貰えるのかな?」
と仲の良いT君に聞くと、「貰えますよ(笑)だって昨年は社員・嘱託分け隔てなく全員に5万ずつ払われたんですよ」
ほーーーー
平等に払うなんてすっごい!
そーかそーか。
社員・嘱託分け隔てなく全員に払うという実績があるのなら、今年はそれ以上に儲かったんだから昨年度より上乗せで払う気だあああああああああああ。
やったあああああ
いい会社に雇われたもんだ と、感謝してたんです(笑)
んで、結果。
なまじ喜んでただけにめちゃめちゃショックですよ(泣)
社員は給料の約1ヶ月分、ただし、効果査定による と、社長から発表があったのです。
これはつまり、評価がA判定の人は1.3ヶ月、B判定は1.1ヶ月・・・的に細かな査定が出され、評価が最低の人は0.7ヶ月と差を出しますよ~~~ ってこと。
中途入社の人は在籍歴を基に支給・・・などなど細かなルールが出され、最後、嘱託者は金一封・・・・(汗)
は?
き・き・金一封???
正社員にはガチな特別賞与が支払われるという、正社員にとってこの上ないサプライズ報酬となったおかげで、ボーナス制度には乗っかっていない嘱託はいつも通りの寸志となりましてね・・・・(泣)
めちゃくちゃ落ち込みましたよ。
仕方がない。
私は嘱託だしね。
貰えるだけで有り難いじゃないか。
と、頭では理解するものの、心がついていかず、未だもやもやがおさまらずにいます。
何だこのもやもやは?
いや、なんか違うぞ。
モヤモヤだけじゃない、なんだこの既視感は??
40年以上前の出来事がふと浮かんだのです。
二十歳くらいの時、借金ばかりを作る父親のせいで家計は火の車。
母親の給料と、私の喫茶店でのバイト代でやりくりしてた頃の話です。
バイトしてた喫茶店のオーナーが取引している銀行のオジサン(とは言えおそらく40代くらいだったと思います)が
「あなたも今のうちから貯金をしなさい。5000円でも1万円でもいいから毎月決まった額を貯金したほうがいい」
と、熱心に勧めてくれ、貧乏ながらも1万ずつの積立定期をしたんです。
積立をやりだして半年ほど経った頃でしょうか。
年末、銀行で餅つきイベントをやるから来ませんか?とそのオジサン銀行員にチラシを渡されたんです。
つきたてのお餅でぜんざいや、お団子を作って振る舞ったり、粗品もたくさん用意している。
家族の方も誘ってぜひ来てください。
と言われ、家に帰り早速母親に話したんです。
お正月が来るというのにお餅も買えないほど逼迫してる我が家にとって、オジサン銀行員の「ぜんざい」の響きはとても魅力的でした。
銀行というものは、タダでつきたての餅を振る舞ってくれるイベントを時々開催するのだとこの時初めて知ったのです。
母親と待ち合わせの時間と場所を決め、その日が来るのを心待ちにしていました。
いよいよ3日後に迫った頃、オーナーの奥さんもそのイベントに行くと知り、
「すごいですよね。銀行ってタダでお餅やぜんざいを振る舞ってくれるんですね。私も母親も楽しみにしてるんです」
と、私がお皿を洗いながら言うと、オーナーの奥さんが
「Mikiちゃん(笑)本気で行く気なの?」
笑いながら、そして少し呆れた感じで言ったのです。
「え?だってチラシをくれましたよ?」
「Mikiちゃん(笑)銀行はね?貯金をしてもらうためにそうやって人を集めるの。ぜんざいを貰うためだけに行く人はいないのよ(笑)その場で契約をして、その御礼としてぜんざいやお餅を頂くの。本気でぜんざいだけ貰おうと思ってたの?(笑)」
打ちのめされた・・・って言葉がピッタリハマる感じでしょうか。
恥ずかしさや、愚かさ、そして何より自分がとんでもなく卑しい人間に思えて仕方がありませんでした。
月に1万の積立をしてます! と、オーナーの奥さんに反論できない自分も惨めでした。
「月1万の貯金くらいで行く気だったの?」と、オーナーの奥さんの胸の内が痛いほど伝わって来たからです。
無知でもなく(借金だらけの父親を抱え)世間様に後ろめたさを感じることなど微塵もない今の私なら、月1万の積立だろうと堂々と行けばいいじゃん?
だって、銀行員はお客さんを集めてなんぼ。
顧客を何人集めてこい!と支店長に言われてんだよね?
どうにもこうにも人数集めれないから、僅かながらも積んる私に声かけたんよね?
と、思えるんだけど、当時はホレ、自分の置かれた環境にめちゃめちゃネガティブな二十歳そこそこの小娘です(笑)
ちょっと意地悪な大人にそんな事言われたら、たちまちくしゃくしゃーーーっとなりますわな(笑)
なんかねぇ、今回の「嘱託の人は金一封です」のオチが、その時と似てる気がするんだよねぇ。
(こじつけかもしれんが(汗))
貰えるものと信じて疑わず、テンション上がってぬか喜び。
家で旦那に
「もしもさぁー20万もらえたら沖縄旅行でも行かない?!」と大はしゃぎしてた私。
はぁーーーーーー
愚かで無知な二十歳の時とかわんねーじゃねーーか!!(笑)
あかんあかん
妙に浮かれるのはやめよう。
大抵は裏切られる。
そんなうまい話はないよ。
もうすぐ62歳になるってのに、未だ変わっていない私ってなんなん?(笑)
呆れるわぁ~~~。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます