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IT業界17年。60代になっても現役で頑張るおばちゃんがアレコレ綴ってるブログです。

虚偽報告する派遣男子

2019-08-13 16:18:34 | Work
お盆休みですねぇ~
台風が来そうな明日明後日と客先立ち会いで豊田に行くんですが交通機関は動くんだろうか・・・(泣)
はい このお盆中はしっかり仕事です!(泣)


先日の記事で身勝手な派遣女子の話を書きましたが、今回はずる賢い男子のお話です。

7月にPCキッティング要員として採用されたSさん(35くらい?既婚男子)
サーバ構築の経験があったSさんは、2週間もしないうちにキッティング部隊からサーバ構築の案件に引き上げられました。
引き上げられてすぐの先週、東京での休日作業に出ることになったSさん。
初のサーバ構築、初の泊りの東京出張です。
現地でPL(プロジェクトリーダー)の東京支店のT君と落ち合い、Tくんの指示の下、日曜の作業は滞りなく終了。
翌日月曜の営業日立ち会いも問題なく終わり、無事現地解散となりました。

その日の15時。
東京支店のT君が私にLINEをしてきました。
「Sさんと連絡取れないんだけどどこにいるか知らない?」
会社の内線で呼び出したのだが戻っているはずのSさんがいないので、携帯に何度もかけているのだが繋がらないらしい。
「移動途中でなにかあったのかなぁ」
心配するT君。

その後30分ほどしてT君から怒りのLINEが入った。
「電話がやっと繋がったんだけどさぁーあり得ないわぁ。あの人まだ東京にいるって言うんだよ!!」
現地解散は午前11時。
お昼休みを1時間取ったとしても14時過ぎには会社に戻れるはずである。
なんでまだ東京に・・・?
「ありえないでしょ?なんならこのまま直帰しようと思ってるんですけど構いませんよねとか言うわけ!意味わからん!」

何故会社に戻っていないのか、どうしてまだ都内にいるのかを問い詰めるT君にSさんは以下のような主張をしたらしい。
・出張前に予約した帰りの新幹線が14時だったので、それに乗らないといけないと思った。
・14時の新幹線に乗れば名古屋着が16時少し前になる。
・今日は1時間早出をしている(客先立ち会いは8時からだった)ので、定時はいつもより1時間早い16時40分になる。
・40分早くはなるけれど、このまま直帰しても問題ない時間だと思う。

そもそも14時の新幹線を事前予約していたからと言ってそれに乗らねばならないという取り決めはないし、なんのためのエクスプレスカードであり、スマート予約なんだって話(笑)
スマホでいくらでも時間変更ができるのに何故に時間変更しない?
あ、いやいやいや そうじゃないわ!
そもそも仕事が11時に終わってるんだから常識で言ったら社に戻るってのが普通じゃないの?

Tくんがそれを指摘すると電話の向こうで
「すみません。出張が初めてなので、作業が早く終わったら会社に戻るっていうルールを知りませんでした。ほんとにすみません。もうすぐ名古屋に着くので急いでオフィスに戻ります」
とひたすら低姿勢で謝っていたらしい。

「ってことで、今から会社に戻るみたいなんで、どんな顔して入ってくるかMikiさん見張っててよ(笑)」
と任務をおうせつかった私(大げさやねん(笑))

そろそろ戻るであろう16時過ぎ。
Sさんは一向に現れない。
結局何時に戻ったかというと、定時5分前の17時35分。
汗を拭きながら
「只今戻りましたぁ。いやぁー東京も暑かったです」
と、まさに今、仕事を終えてそのまま戻ったかのような小芝居付きで、Sさんは元気よく自分の席についたのである。
16時前に名古屋に着いてるはずなのに、またしてものどこ行っててん!!
東京で時間を潰し、名古屋についても時間を潰し、あんた何してたん?(笑)

Sさんの不正は誰にも知られることなく通ってしまうやん・・・・
あ、ちょっと待て。
報告書があるやん!
出張をすると「出張報告書」と「旅費精算書」を提出しなければならない。
「出張報告書」にはタイムスケジュールを含めた作業内容を。
「旅費精算書」には宿泊先や、移動手段。何に何時に乗ったかを細かく書き、ホテルの領収書や新幹線の半券を貼り付ける。
ってことは彼が何時の新幹線に乗ったかは白日のもとにさらされる。
11時に作業が終わり、その後14時の新幹線までの空白の時間の説明を求められるだろうし、名古屋についてからも17時35分まで戻らなかった理由も求められるだろう。
チェックの厳しいイケメンリーダーが見落とすはずがないので、辻褄の合わない報告書を出したSさんを事情聴取するんだろうなぁ・・・と、思っていた私とT君はその後メチャクチャなオチに超驚くことになる(笑)

なんと・・・・
T君には「14時の新幹線に乗った」と伝えていたSさん。
彼が提出した新幹線の半券は「12時10分」だったんです(笑)
実はSさん。
11時に作業を終え、そのまま東京駅に向かい名古屋に戻るべく新幹線に乗ってたってことですわ(笑)
更に凄いのは、報告書は何処にもおかしな点のない完璧なものであったこと。

11時客先作業終了→移動→新幹線12時10分→名古屋13時45分→地下鉄移動→会社戻り14時10分
と、なってたんですよぉおおおお(笑)
実は私「自分が留守の時は受け取って事前チェックしといて」とリーダーからお願いされてまして。
リーダーに提出する前に私のところに来るわけですわ。

明らかに嘘の報告書になるので、その旨をリーダーに伝えたんですが・・・・
「だけどさ、彼が会社に戻っていなかったことが立証できないよね」
と、苦笑するリーダー。
え?なんでなんでなんで??
T君には「14時の新幹線」と言っておきながら本当は12時に乗って名古屋に着いてて、だけど会社には17時半まで戻ってないんですよ!
と私が言うと、
「真実はそうだろうけど、書類上不備がないから俺としては受理せざるを得ないし、プロパーじゃないから入退室チェックしてないもんね(苦笑)」

あーーーーそうだ。そうだよ。
社員さんは出張に出るとき、戻ったとき、フロア入り口にある勤怠システムにIDカードをピッってかざすのだが、私達派遣はそれをしないのだ。
報告書の内容に不備がないため、Sさんの虚偽の報告書は受理されてしまったのです。
Sさんの近くの席の人は彼の帰社が17時半であることを知っていても、彼がどのような内容で報告書を出したかは知る術がないし、リーダー直の案件でない限り、戻り次第リーダーに「今戻りました」と報告する義務もないので、リーダーも彼が何時に戻ったか把握してないし、システム上も彼の帰社時刻を立証できない。
たまたま全てを知ってしまった私だけれど、T君と仲が良くなかったら知ることもなかったわけで・・・(笑)

やられましたわ(笑)
完全に確信犯です。
しかもしかも!
更にずるいのは、客先に8時に入ったSさんは1時間分の残業申請も出してたんです(笑)
いやいやいや 11時に作業終わってあとぜーーんぶサボってたんじゃん?
なのによくもまぁ残業まで出せるなぁ。
驚くわ。


残業や出張の際のルールって会社によってもちろん違う。
出張の際は何時に終わろうと直帰OK って会社であればSさんの行為は不正ではない。
何が常識、どれが普通?って話になるけれど、この会社のルールが
「定時内かつ戻れる範囲であれば社に戻ること」
である以上、それに従う必要がある。
勿論ある程度幅があり、名古屋駅に着いたら定時15分前で、戻ってるうちに定時すぎてしまうような際は直帰が認められるが、その際も必ず上長に報告し、許可を得るのがMust。

Sさんは誰にもバレないと思ってるかもしれないけど、リーダー、私、T君にはバレてるわけですよ。
「Sさんはそういうずる賢い人」というレッテルを貼られたまま、ここで仕事をしていくことになったSさん。
悪いことって必ずバレるって思ったほうがいいと思うなぁ。

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