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IT業界17年。60代になっても現役で頑張るおばちゃんがアレコレ綴ってるブログです。

辞める理由が分からない2

2022-03-13 16:59:05 | Work
今月末で会社を辞めるN浜君なんですが、ほんとに辞めるの?嘘じゃないの?
ってくらい、何事もなく過ごしています。
そして私も知らない体で過ごしています。
3月も中旬を過ぎ、残りあとわずか。
黙ったまま最後の日を迎える気なんでしょうか。

前回の記事で書いたように、私とN浜君にはいろんな繋がりがあり、私は当然のことながら彼は何でも私に相談してくれるものと思い込んでいました。
何故私に相談もせず退社することに決めたのか、また、そもそも退社する理由はなんのか。

あれから少しずつN浜君の転職に関する情報が入ってきました。
彼の転職活動は年末くらいから始まっていたようです。
何故にそんな情報が入ってくるのかと言うと、彼が転職先としてターゲットにしたのは取引先だったのです。
メーカー、インフラ系のシステム会社などなど、仕事で関わった会社の営業マン全てに転職の意向を伝え、面接してもらえないかとアタックしたようです。
機器を購入していたり、親会社と関わりが深い会社に、よくもまぁそんな大胆な行動取るなぁ・・・と思うんですが、それがN浜君なんです(汗)
お客さんの会社から社員を引き抜いた・・・と取られるようなこと、常識ある会社がやるわけないやん。
しかもさ、これまでもこれからもずっとずーーーっと取引は続くんだよ?
「人事部長紹介してもらえないかって言ってきて参りましたよ」
って先手を打って営業マンにべらべら喋られる始末。
もちろん喋られているという事実をN浜君は知りません。

リーダーも一旦はN浜君の意向を受けたものの、惜しい人材だし説得しようと思っていたそうですが、その事実を知り完全に吹っ切ったようで、今ではN浜君に対してめちゃめちゃそっけない態度で接しています。

1社だけN浜くんと一番関わりのあった営業マンが彼の熱意に負け、オフィシャルな面接ではなく、軽く食事でも・・・と事業部長を同席させる形で一席設けてくれたそうです。
採用されるとしたらその会社だったのかもしれませんが、なんとN浜君。
自分の会社と上司であるリーダーの悪口を言いまくり、あの人の下では力が発揮できない!あんなクソみたいな会社潰れればいい!! と、まくし立てたそうです。
想像するに、悪口を言いまくっていたとしても、相手はきっと反論もせず
「うんうん そうなんですかぁ。大変ですねぇ」とか
「そりゃ苦労しますねぇ」
みたいな合いの手を入れてくれたのでしょう。
自分の言うことをウンウンと聞いてくれることに嬉しくなってしまったのかもしれません。
いや そりゃそうだよ(笑)
だって、どうでもいいんだもん。
その場限りの一生会わないかもしれない若者に嫌われる必要もないので肯定しかしないよ。

結局「エンジニアとして優秀かもしれないけど、自分の会社の悪口しか言わないような人間はいらない」ってなったそうですが、当の本人に本当の理由が伝えられることはありません。
もしかしたらN浜君は「やっぱ取引先はやばかったなぁ」程度に捉えているのかもしれません。

結局彼はどこへ行くのかと言うと、以前ウチのチームに助っ人でとある大手のシステム会社から出向で来ていた超絶仕事のできる(しかも超絶イケメン(笑))のI君って子がいるんですが、その子を頼って口を利いてもらったそうです。
I君は一年前大手を退社し、ITコンサルの会社に転職したんですが(I君なら納得ですが)とてもN浜くんにコンサルが務まるとは思えないのです。

パン屋さんで例えると(なんでパン屋さんやねん汗)商店街ではそこそこ有名なパン屋さんのバイト君が一生懸命さを買われ、クロワッサンとクリームパンの作り方を店長から教えてもらい、10個中2個は失敗するけれど(少し甘めな採点で)8個は店頭に並べてもらえるようになった矢先、いきなり老舗パン屋さんの業務拡張のプロデュース、しかも多店舗展開の総合プロデュースを任されるようなもんです。
すべての商品を作ったことも、ましてや新作を編み出すセンスも能力もなく、たまたまクロワッサンとクリームパンだけは褒められたバイト君が、例えば木村屋さんの別業態、メゾンカイザーの業務拡張がやれますか!! ってくらいの突拍子もない話なんです。
商店街のパン屋のクロワッサンは作れても、メゾンカイザーのクロワッサンなんてバイト君レベルじゃレシピすら見せてもらえんわ!!

N浜君が頼ったI君のレベルをパン屋さんに例えますと
商店街のお店のバイトで入ったんですが、数ヶ月ですべての商品のレシピを覚え、完璧なパンを作成。
新商品開発にも積極的に参加、バイト君の管理も完璧にこなし
「君ならお店を任せられる」と店長就任。あれよあれよと売上アップ。
次に多店舗展開を提案。
商店街に1店舗だったパン屋さんが県内に10店舗のチェーン店に発展。
もっと大きな仕事がしたいなぁ・・・と思っていた時、大手の木村屋さんにヘッドハンティングを受け、メゾンカイザーの総合プロデューサーに抜擢される・・・くらいN浜君とは差があります。

その!
そのI君ですら、コンサル会社で相当苦労してるらしいのです。
SEとして頂点だったI君ですら大苦戦しているそのようなフィールドで、N浜 君は一体何ができるんだ。

まだ私がN浜君の転職を知らなかった時、いきなりN浜君から来たLINEの内容に妙な違和感を覚えたのですが、そのLINEには
「僕は30代で一千万プレイヤーになりたいんです!というかそれくらい稼げなかったら生きてる意味がないです」
と書かれていました。
その時は適当なことを書いて返したんですが、今思うと、そのLINEを私に送った頃I君の会社の採用が決まったんだと思います。

N浜よ。
一千万ってね、一千万貰えるフィールドに行けば貰えるってことではなく、一千万が取れる能力があるから取れるんやで?
環境の差で到達するスピードは違えど、一千万に見合う能力のある人は、どこにいたって一千万プレイヤーになれるんです。
パチプロで一千万年収があった・・・って言う話たまに聞くけど、あれって、半端ないくらいパチンコのことを毎日考えて、何時間も座っていられる体力も必要で、とにかく死にものぐるいでパチンコと向き合ってんだと思うんです。
そんな根性ある人はサラリーマンになったとしても出世するよきっと。

彼が自分の力を過信し、別の場所に行けば成功すると思ったのか、ただただ今の職場が嫌でしょうがないのか、未だ彼の退職の理由は分かりません。
本人に直接聞けば答えは出るのかもしれないけれど、聞いたところで私の気持ちはスッキリしないでしょう。
いろんな巡り合わせで生まれた縁がまた一つ私の手元から離れていきます。
出会いがあれば別れもある。
この年齢になってもまだそれを味わうのかと思うと少し憂鬱になりました。
50代最後の年は波乱の幕開けか?
うっわぁーー
嫌だなぁあああ(汗)
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