FE7Jレンジャー…エンジンはJ07E。
エンジンチェックランプが点いてエンジンが吹けない…との事で入庫。
正直言うと…
J型エンジンでエンジンチェックランプが点灯してエンジン吹けない…っていう時点で、嫌な予感がプンプンします…
診断機繋いで故障コード確認すると…

U1123 CAN通信異常(VNT)…
やっぱりVNTですよね…
VNTとは可変ノズルターボの事で、従来のウェイストゲートを廃止して、代わりにモーターでノズルを開けたり閉じたりしてブースト圧を運転状況に合わせ最適になるよう制御してます
以前にも記事に載せましたがこのJ型エンジンのVNTはよく壊れます。
正確に言うと壊れるのはJIDECO製のVNTコントローラーなんですが…
今回の故障コードはVNTのCAN通信異常…
CAN通信は簡単に言うとコンピューター同士がお互いの情報をやりとりする通信で、自動車で言えばHラインとLラインの2本のツイストペア線を使用しており、少ない配線で多くの情報をやりとり出来て、ノイズにも強い特性があるので最近の自動車は必ず何かしらのCAN通信は使用してます。
で、今回の故障コードは読んで字の如く…そのCAN通信が上手く通信出来ないみたいです…
1度故障コードを消去すると今の所は再点灯はせず調子も良いです…
が、間違いなく再発するでしょう…
現在はVNTの作動テストを実施しても目標開度に対して実開度の数字も合格範囲内。


一応…配線図を用意してCAN通信ラインの接触不良や断線、ショート…パルス波形などを調べるんですが、
どこにどんなカプラーがあって、目的の配線が何色で何番のピンに入るのか⁉︎…などを調べておきます…
下の配線図を見ても分かる通り、VNTコントローラからECUまでの間に2つのジャンクションコネクターがあるのでそのコネクターの接触不良も調べます…





VNTコントローラのコネクターでまずは電源線を点検…


電源は問題無し…
次にパルス波形を…


整備書では基準値は0-5Vのパルスとなっていますが、実際には上は約3Vまでしか出ておりません。
以前、同型式で正常な車の波形を調べた時も0-3Vだったので整備書が間違ってるんでしょうか…
このレンジャーは整備書の基準値がちょくちょく違うケースが他にもあるので、気を付けなければいけませんね…
今の所は電源線やCANラインには不具合は無さそうなので今度はECUのデータのログを取りながら試運転する事に…

しかし、しばらく走るもチェックランプは点灯せず…
当然、データに不具合は見られません。


こんなもんです…
いざ、調べようとする時は症状が出ない…っていう整備士あるあるです。
まあでも…原因はやっぱりVNTコントローラの不具合でしょう…
問題は単品で出ない事。
以前はコントローラ単体で供給があったのに、何故無くなったんでしょうか…
ターボASSYだと約40万ですよ⁉︎
ここのお客様はこのレンジャーを3台所有しており今回の車両を除く2台は既に交換済み…
1台はVNTコントローラだけ供給があった時期なので修理代は6万ほどで済みました…
もう1台の時はターボASSYしか供給が無く、50万近い修理代がかかっております…
そこにきての今回の車両もVNTの不良でターボASSYの交換となると…
日野の部品課の方と話をしてると、新品のVNTコントローラを使用してるリビルトがあったはず…との事なので、今回はそのリビルトで見積りを出す事にします…
それにしても過去には単品設定があったのに、何故ASSY供給しかしなくなったんでしょうか…
エンジンチェックランプが点いてエンジンが吹けない…との事で入庫。
正直言うと…
J型エンジンでエンジンチェックランプが点灯してエンジン吹けない…っていう時点で、嫌な予感がプンプンします…
診断機繋いで故障コード確認すると…

U1123 CAN通信異常(VNT)…
やっぱりVNTですよね…
VNTとは可変ノズルターボの事で、従来のウェイストゲートを廃止して、代わりにモーターでノズルを開けたり閉じたりしてブースト圧を運転状況に合わせ最適になるよう制御してます
以前にも記事に載せましたがこのJ型エンジンのVNTはよく壊れます。
正確に言うと壊れるのはJIDECO製のVNTコントローラーなんですが…
今回の故障コードはVNTのCAN通信異常…
CAN通信は簡単に言うとコンピューター同士がお互いの情報をやりとりする通信で、自動車で言えばHラインとLラインの2本のツイストペア線を使用しており、少ない配線で多くの情報をやりとり出来て、ノイズにも強い特性があるので最近の自動車は必ず何かしらのCAN通信は使用してます。
で、今回の故障コードは読んで字の如く…そのCAN通信が上手く通信出来ないみたいです…
1度故障コードを消去すると今の所は再点灯はせず調子も良いです…
が、間違いなく再発するでしょう…
現在はVNTの作動テストを実施しても目標開度に対して実開度の数字も合格範囲内。


一応…配線図を用意してCAN通信ラインの接触不良や断線、ショート…パルス波形などを調べるんですが、
どこにどんなカプラーがあって、目的の配線が何色で何番のピンに入るのか⁉︎…などを調べておきます…
下の配線図を見ても分かる通り、VNTコントローラからECUまでの間に2つのジャンクションコネクターがあるのでそのコネクターの接触不良も調べます…





VNTコントローラのコネクターでまずは電源線を点検…


電源は問題無し…
次にパルス波形を…


整備書では基準値は0-5Vのパルスとなっていますが、実際には上は約3Vまでしか出ておりません。
以前、同型式で正常な車の波形を調べた時も0-3Vだったので整備書が間違ってるんでしょうか…
このレンジャーは整備書の基準値がちょくちょく違うケースが他にもあるので、気を付けなければいけませんね…
今の所は電源線やCANラインには不具合は無さそうなので今度はECUのデータのログを取りながら試運転する事に…

しかし、しばらく走るもチェックランプは点灯せず…
当然、データに不具合は見られません。


こんなもんです…
いざ、調べようとする時は症状が出ない…っていう整備士あるあるです。
まあでも…原因はやっぱりVNTコントローラの不具合でしょう…
問題は単品で出ない事。
以前はコントローラ単体で供給があったのに、何故無くなったんでしょうか…
ターボASSYだと約40万ですよ⁉︎
ここのお客様はこのレンジャーを3台所有しており今回の車両を除く2台は既に交換済み…
1台はVNTコントローラだけ供給があった時期なので修理代は6万ほどで済みました…
もう1台の時はターボASSYしか供給が無く、50万近い修理代がかかっております…
そこにきての今回の車両もVNTの不良でターボASSYの交換となると…
日野の部品課の方と話をしてると、新品のVNTコントローラを使用してるリビルトがあったはず…との事なので、今回はそのリビルトで見積りを出す事にします…
それにしても過去には単品設定があったのに、何故ASSY供給しかしなくなったんでしょうか…