友の病で思う事

　　　　　　十数年来の親しい友が病と戦っています。
　　　　　　パーキンソン病という病名だそうです。
　　　　　　そういえば昨年の初夏の頃から、手が震えると言う事を
　　　　　　よく話されていました。
　　　　　　今年になってからは、一時食欲もなく、手の震えから
　　　　　　筆をにぎって字を書くことが出来にくくなったようです。
　　　　　　大変筆まめな方で、たくさん便りを下さっていましたのに。

　　　　　　時々都内で待ち合わせて、美術館へ行ったり、映画を観たり、
　　　　　　たまには旅もしました。こちらが自然体でいられる、そのような人です。
　　　　　　もともとは万葉集を学んだり短歌の会の仲間でしたので、
　　　　　　万葉の故地でもある奈良や湖国への旅もしようねと語り合っていたのですが。
　　　　　
　　　　　　私のこころまでもポッカリ穴が開いてしまったような幾月でした。
　　　　　　しかし、今までも持病の為に諦めた事はいくつもありましたから
　　　　　　今度もその中のひとつと思い、共に行動する事は出来にくくなってしまって
　　　　　　さびしいけれど、私なりにやって行こうと思います。
　　　　　　病院や鍼灸、マッサージなどに通って治療に専念されている
　　　　　　友の病状の安定を祈りながら。