ミモザの花咲く庭から

一期一会に感謝     写真中心のブログです

薮柑子(やぶこうじ)

2007-12-12 | 我が家の花日記一覧(2008~2013)
  
    ブログを見てくれていると言う二男に言われました。
    「花の名前読めないよ」と。
      そうかも知れませんねぇ。特にそれほど花に興味の無い人にとっては。
      それで( )にルビを入れました。

    薮柑子は好きな花の一つです。  
    晩秋の頃から赤さの増す実は美しく、日本庭園に、また盆栽にと
    欠く事の出来ない材料でしょう。存在を誇示しないさりげなさがいいですね。
    山道でうっすらと雪をまとった薮柑子を幾度か見ましたが、
    とてもとても素敵で、なぜかなつかしさを覚えたものでした。
    古くはやまたちばなと呼ばれ、万葉集にも数首詠まれているそうですが
       この雪の消(け)残る時にいざ行かな山橘の実の照るも見む
    大伴家持のこの一首が好きです。
    青年武将であった頃の作と言われていますが、若い家持はどのような
    情況下でこの赤い実にこころ惹かれたのでしょうか。
    詳しく知らなくても万葉人が身近に感じられるような、そんな一首です。
    
    
    
コメント
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