ミモザの花咲く庭から

一期一会に感謝     写真中心のブログです

対馬

2011-07-25 | 万葉の花・歌碑・故地など (自己記録)
               その年は博多で結社の全国大会が行われた。
               大会前は臼杵や竹田を見て回り、大会後は空路対馬へ。
               対馬は防人の最前線の地。見ておきたかった。
                         
               実際行ってみると交通の便はきわめて悪く、
               観光するにも10人集まらなければバスは出ないとのことだった。
               タクシーで廻るには一人ではちょっと・・懐が大変。
               幸いこの時はなんとか10人集まり、バスでまわることが出来たのだった。

               山の展望台までは一人でタクシーを使って行ってみた。
               古い写真をスキャンしているので見ずらいけれど、
               そこから見る溺れ谷の光景はまさしく太古そのもの。
               時代もこころも万葉の時代に戻してみることにより、
               防人たちの妻を子を父母をそしてふるさとを恋しく思う
               そのような気持ちが分かるような気がした。
               もみづる山を見ても、鄙の夜を照らす月を見ても浮かび来るのは
               妻の微笑みであり、ふるさとの山河だったのであろうと。


     百船の泊つる対馬の浅茅山時雨の雨にもみたひにけり(巻15-3697)

浅茅湾   



    天ざかる鄙にも月は照れれども妹ぞ遠くは別れ来にける(巻15-3698)
大船越   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする