MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

歩き遍路 18番札所 2巡目 ⑦ 2019 とうとう拝みましたあのお札!

2019年10月06日 | お遍路好き(発心・徳島)
18番札所 恩山寺

地蔵院を右に回り込むように進むと「地蔵越遍路道」という石標が歩き遍路の入口を示していました。
ここより12.5Kmとあります!
この遍路道は独特でした。
拾ったゴミを入れて良いような自転車の前かごと思われる物が吊るされていたり、
日傘?雨傘をさしたお地蔵様(トップ写真)がいたり、峠なのでそれなりに大変でしたが変わる雰囲気を楽しみつつ歩みました。
最後は鎖の手すりも登場です!登りきると県道に出ます。
更に少し進むとさらに山へと案する遍路札がありました。
予習とちょっと違う??と迷っていると逆打ちらしいお遍路さんが現れました。
聞いてみると、「行ってみたら?」と言われました。
出てくるところは一緒のようでした。
けっこう皆さん通っていないようで草で覆われていたのでここはパスしました(^^;)
道が下り始めるとまた「地蔵越遍路道」という石標が出てきました。
椿の花で彩られた遍路道に誘われ進みます。ここからは下りです。
先ほどの草で覆われた遍路道はこの入り口まで続いていたようです。
下ってまた県道に出るとそこからはずっとアスファルトの道でした。
そして登り始めに恩山寺まで12.5kmとあったはずなのに。。。14kmとの案内?!

峠を越えたはずなのに伸びてる?!

途中、手打ちの魅力的なお蕎麦屋さん(定休日だった・・)や立寄りたかった八万温泉を横目に14kmを進みます。
園瀬川という川に出ると英語の遍路地図ではもう一山超える遍路道の案内があったのですが、
普通に川沿いを進んで渡る道を選びました。
交差点のポイントに「セブン」とあったので勝手にコンビニかと思ったらスパーマーケットでした。
コンビニだったらトイレに寄ろう思っていたのですが残念。
ここをポイントに県道からわき道に外れ、沈下橋で園瀬川を渡ります。
お遍路地図では国道55号か県道136号となっていましたが、
11番札所近くのめだかの里のブログで知った「弁天山」日本一低い山を見たかったので県道210号のルートを選択しました。

大きな国道を渡り、県道210号線に入ります。
恩山寺まで8.5kmの看板がある「渦の会」の店先にベンチがありました。
ここまで休んでいないのでちょっと休憩させて頂きました。
しかし、交通量の多い道で信号待ちで渋滞している車の人と目があってしまい。
早々に出発!でも少し休めて良かった♪元気になりました。

またしばらく行くと銀行が!阿波銀行法花支店さん。
結構用意してきたはずの5円玉が無くなりつつあったので両替をしてみました。
はじめての経験。。。おっかなびっくり両替すると手数料が必要でおつりとして1円玉の束が出てきました。
23番札所で厄落としでもしょうかな・・。
ここから弁天山までは2kmちょっとです。
地蔵院にあった古墳とあまり変わらない印象の日本一低い山が見えてきました。
自然で古来よりある山のなかで日本で一番低い山とのことです。
その山には厳島神社がありました。
昔は海の上にあった事から海の守神として市杵島姫命(イツクシマヒメノミコト)が祀られています。

恩山寺まではまだまだです!
勝浦川の川を渡るあたりで後ろから中学生が自転車で来たので譲りました。
なんか変な音がしていてあまり前に進まない様子。。
とうとう押しはじめたので追いついてしまいました・・・。
自転車直せる自信はないけど「だいじょうぶですか?」と声を掛けてみました。
「だいじょうぶです」とはにかみながら答えてくれました。
最近の中学生はキチンとしてるなと感心しました。小さな出会いがありました。

そのすぐ先にある跨線橋の上に休憩所がありました。南無大師遍照金剛の幟もあり遍路休憩所のようです。
丁度お昼過ぎ!やっと休憩です♪ まだ食べていなかったパンやミカンを頂きました。
桜も美しく咲いていて癒されました。
本当に不思議と丁度いい所に遍路小屋があるんですよね。

歩き遍路マークを辿るように進み、民宿ちばさんで一気に記憶が蘇りました。
もうすぐです!赤い橋を渡ると大師が植えたと言われる天然記念物のビランジュの樹が見えてきます。
道の流れとしてはそのまま上がって行く感じですが、右手に仁王門があるのでそちらに回り込み参道を上がっていきます。
甘く見ていたので思ったよりも上り坂でした。

このお寺はには大師作と伝えられる「御母公像」、母君の髪の毛が安置されています。
修行中の大師に会うために讃岐からやってきお母さまがここで髪の毛を剃ったのだそうです。
大師堂の上手側手前にあり、大師堂廊下で繋がっています。

そしてミラクルが起きました!

納経を済ませ、十大弟子像が並ぶ小屋をゆっくりと拝観して写真を撮っていると
視線を感じそちらの方を見ると上品そうな優しい感じの翁がベンチに腰掛けていらっしゃいました。
目が合ったので挨拶をすると

おいでおいでと手で呼ばれたので行ってみます。
「いいものをあげよう」と翁。

良いもの?

翁はカバンからゴソゴソと何かを取り出す様子。
飴かな??
何飴かな?

取り出されたものは封筒でした。

ん??

あの皆さんが欲しがっていた「錦札」が封筒から顔をのぞかせました!
まさか?錦札をくれるといううのでしょうか?
いやまさかでしょう。。。
その錦札は237回巡拝された方の札でした!
100回どころか200回も超えたお札でした!!!
この錦札は翁さん自身のものではない様子。

拝めただけでも感謝!

次に「金札」が現れました!
お遍路55回~99回の人が納めることが出来るお札です。
これが翁のお札とのこと!
御年91歳!お遍路70回高野山の奥の院も70回の参拝の金札でした!

「これをお遍路のお守りがわりに持っていきなさい」と錦札と金札の両方をくださいました。

?!


動揺しました!こんな事があっていいのか?!
ここ数年辛い事もあり、心が落ち込んでいたので自分にもまだこんな嬉しいことが起きるとはと
凍った心が解けて涙が溢れてきてしまいました。

「ありがとうございます!大切にします!!」お礼を言ってその場を離れました。
動揺しすぎて、今回の一つの目標の自分のお札を返すことをしていなかったので、
また戻り「二巡目の白い札ですけれども」といって渡しました。
その札を大切に受け取って下さいました。
もう一度お礼を言ってその場を離れました。

あ~~一緒に写真を撮ってもらえばよかったなぁ。と後悔。
2回も戻るの変だよね??
いや、また会えるとは限らないし思いを残さないようにお願いしに行こう!
と恥を捨ててひょっこりと戻り、一緒に写真を撮って頂いて良いですか?
とお願いし、自撮りで一緒に撮って頂きました!
翁は素敵でしたが、私もとてもいい顔で写っていました♪

地蔵峠入口の石標


自転車の前かごはゴミ入れ?


鎖の手すり登場


降り側歩き遍路口


椿の花道(椿の花は落ちてもなお咲き続ける)


峠を登る入口で12.5kmだったのに・・14km


セブンはスーパーでした


わき道に入ります(ガードレールにお遍路シール)


芝桜がここでも美しかった


浸水橋を渡ります


休憩させてもらった渦の会


両替させてもらった阿波銀行


日本一低い山弁天山


弁天山には厳島神社がありました。


ホテルかと思ったら病院でした!


お昼のサラリーマンで混んでいました。美味しいのかな??


私はお遍路休憩所でお昼


休憩所からきれいな桜が見えました。


桜が美しかった♪


1巡目でも気になったマンサード型居酒屋にも美しい桜が!


仁王門から入ります。


二巡目のビラン樹


お大師様が見えてきました♪


本堂は階段の上に


階段の下に大師堂と大師御母公剃髪所


大師御母公剃髪所


十大弟子像が並ぶ小屋


十大弟子像


この仏様をとっているときに翁から呼ばれました


境内の様子



1巡目ブログ ほぼ歩き遍路 18番札所⑤
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする