MINの目

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歩き遍路 別格1番札所 ② 2019 出逢いに溢れた遍路道

2019年06月27日 | お遍路好き(発心・徳島)
別格1番札所 大山寺

5番札所の地蔵寺の出発は予定より1時間も遅れていました。。。
ちょっとのんびりしすぎたかな??とにかくいよいよ約450mの山登り!
2kmは八十八か所の遍路道と同じです。
この時期、桜もきれいでしたが、桜に似た花だけど桜よりも濃いピンクの花畑が広がっていました。

アーモンド畑らしい♪

予定は押していましたが、楽しい遍路道でした。
ここでも前回は遍路道から外れていたことを知りました。。ぜんぜん歩けてなかった(^^;)
しばらく進むと大山寺への分かれ道が見えてきました。大きな看板も見えて分かりやすい!
続いての右に曲がる角にも大きな看板があって間違えなく進めました。
ゆるく坂道が始まりました。いろいろなブログに「大変」とあったので、心して登り始めます。
2年ぶりの山道アタックに心が揺れます。。

登る体力があるのか??

前回のほぼ歩き遍路66番札所雲辺寺へ向かう時に出会った車のお接待を思い出し。。
まさか、こんな最初からそんな事はあるまい。。
そんな事に期待する自分を恥じながら、警めながら進みます。

そこへ車が私の方を覗きこむように通り過ぎて行きました。
ぺこりと挨拶。
しばらく進んだところで車が止まりました。。

なんだろう??

「お遍路さん?太山寺にいくの?」と車の中からおばさま。。。

「あ、はい。これから頑張って向かうところです」と私。

「お寺に用事があるから乗ってく?」とおばさま。

「え、いや。。いいのでしょうか??」と私

先ほどまで期待していたのに、いざその立場になるとたじろぎました。
自分を警めたばかりだったこともあります。
今回の歩き遍路の悩みの一つでもありました。
歩き遍路と決めたが、前回の66番であったように車で送ってもらうことはアリなのか??

こんなに早くその判断が必要になるとは思いませんでした。

おばさまが助手席を乗れるように片付けてくれています。。
お接待は断ってはいけないとの話もある。。。

「よろしいんですか?すみません!ありがとうございます。」決心しました。

お寺に向かう途中、おばさまの旦那さんから連絡が入って車を止めて対応。
なにか大切な書類の対応があるようでした。信頼しあっているんだなと感じる会話。
夫婦の長続きの秘訣かな?と私も耳を傾けます。

ごめんなさいね〜とおばさま。

慣れた感じで山を攻めていきます。
かなり、細い道で小さい車でもすれ違いは難しそうな道になってきました。
なかなかの山道!これ私は頑張れたのかな??などと考えていると
どこから来たのか大きなトラックの対向車が!!
私だったらここはバックで引き返せない。。どうするのかなおばさま??

トラックがバックしてくれました♪
運良く少しバックすればすれ違える広い場所がありました。
たまに思うのです。このようなすれ違いが難しい山道がありますが、不思議と良いタイミングの場所にすれ違いできるエリアがあります。
これは計算されて道が作られているのでしょうか?
ご存知の方がいたらコメントお願いします!

仁王門の前でまた旦那様から電話。
車を止めて電話に出ます。
ここで降りようと心に決めて用意していたお礼のお札を用意。
電話を終えたおばさまが
「ここが仁王門ね、駐車場はもう少し上だから」と教えてくださいました。

「ここから階段を登ってお参りします!本当にありがとうござます。助かりました。」とお礼。

いきなり、楽してしまった。。。
感謝しながら一礼、山門をくぐります。大きな石で出来た歴史を感じる石段が現れます!
本堂は見えません!!
高さのある蹴上をよっこらよっこせと上がって行くと山の上のお寺にしては広い境内が広がります。

ここにも大きな銀杏の樹が!
手水舍の龍も独特です!(トップの写真)
別格だからなのか、空気が違う気がしました。
本堂もお餅の飾りなどがあったり、信仰が篤いのだと伝わります。
毎年1月第三日曜日に豪傑が集い大きな鏡餅を運ぶ「力餅」が開催されるそうです。
本堂と太子堂は繋がっていて絵馬や大きな数珠のようなものが掛けられていました。

本堂と大師堂をお参りして、納経所へ。
納経所の前には駐車場がありました。もうおばさまは帰られたようでした。
すれ違いざまに「あ〜〜あ楽しちゃったなぁ〜〜」と大きな独り言を言うおじさんと知れ違いました。

ん?あのおばさまに送ってもらったのかな??

御朱印を頂き、楽しみにしていた二十ケ寺念珠の数珠玉を購入。
これは、各お寺で1珠玉づつ授与して頂き全て集められたら念珠に出来るというものです。
4年がかりなので色々心配ですが、集めてみようと思っています。
それぞれを受け取り納経所を出ようとすると、
お寺の方が「お疲れでしょう、ちょっと休憩して行ってください」と納経所内の休憩用の椅子を勧めてくださいました。
ですが、この流れは初めてだったので戸惑っていると、先ほど独り言を言っていたおじさんが、納経所に入ってきて
親しげにお寺の人と話しています。
この人もこのお寺に関係する人だったんだと思いました。
納経所内が賑やかになり独り椅子に座るのも何か変な感じがしたので、納経所を出ました。
時間としては丁度お昼過ぎ、フジムラベーカリーで買ったパンを食べて休憩しようと境内のベンチに座ると
納経所の方が、お盆に飲み物とお菓子を乗せて歩いてきます。
「納経所で休んでいただいて良かったのに」と女性。
「あ、いえ。。すみません」と私。

すると、お盆丸ごと「こちらで良いんですか?ゆっくりされて行ってください」と私に差し出されました。

こんなににしていただく理由が見つからない。。。
お盆にはサイダーとお茶とお団子のお菓子。こんなにたくさん。。
困り果てていると、隣のベンチで先ほどの独り言おじさんもお昼休憩のようでした。
サイダーを渡すか、お茶を渡すか。。
年配だからお茶が良いかな??と勝手な考えでそのお茶をおじさんに渡しました。
「なぜか沢山頂いてしまって、良かったらどうぞ。」
おじさんもお昼だったようでおにぎりを食べていらしたので丁度良かったかな?
やはりおじさんはたまたま通ったお寺の人が大変そうな姿を見て送ってくださったのだそうです。
楽しちゃったよ〜〜と苦笑いをしていました。私も送ってもらったとはいえませんでした(苦笑)
やはり、出会う人とは縁があるようで今日の宿坊が一緒でした。
また後ほど〜と先に出発されました。

フジムラベーカリーのパンはとても美味しかったです♪
サイダーも初めて見るメーカーでしたがすっきり美味しかったです。
ここまで歩きで登ってきたと思われたのかな。。。ちょっと心苦しい。
感謝の気持ちのお札を添えて納経所にコップを返しに行きました。
納札を見てくださり、きちんと机の引き出しにしまってくださいました。

納札ってこんなに大切されるものなのだと思いました。

もう少し境内を拝観して出発しました。
動物守護として鋳造の銅馬があり、武運長久の祈願を受け駿馬「薄雪」のお墓とのこと
その奥に奥之院黒岩大権現堂に行く遍路道がありました。高低差240mほど40分ほどかかるようです。
不勉強だったので、計画には含まれていませんでした。いつか行ってみたいです。

沢山の出会いがあり、ブログも長くなりました。
本当は泊りたかった宿坊のある6番札所にむかいます。

アーモンドの花が美しく咲いていました。


これは栗でしょうか?


畑の向こうに見える山なみ、この景色は阿波をお遍路をしているんだなと感じさせてくれます。


最初に右に入るポイント向こう側に見えるのは遍路小屋です。


次に右に曲がるポイント


仁王門


歴史を感じる石段 本堂も何も見えません


鐘楼門が見えてきました


本堂(左)大師堂(右)


本堂と大師堂をつなぐ通路


本堂の様子(お祭りに使う力鏡餅?がお供えしてありました)


お接待で頂いたサイダーとフジムラべーカリーのパン


広い境内と大きな銀杏の樹


仁王門の少し手前ににも祀られた大樹がありました。


奥の院への遍路道入り口


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